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北ベトナムを勝利に導いたのは北から南に伸びる強大な補給線。

あまりに効果的かつ壊滅が困難であった為に、アメリカが枯葉剤という悪魔の作戦に手を出すハメになったこのホーチミン・ルート。
その詳細を追った実態調査系の作品。

太平洋戦争中、日本軍は補給にことごとく失敗し多くの敗戦を生んだわけだが、ベトナムはいかにしてこの勝利への道を作ったか、興味をそそられるテーマである。

基本的に補給部隊はどんな悪路だろうが突き進む。

ただそれだけでなく、道が発見され、空爆されて破壊されたても翌日には復旧させ、何百キロにも及ぶパイプラインを重機も無く作り上げる。

あみだくじのように道を作り、一部が破壊されても別のルートが行けるようにしたり、まさかそんなとこまで迂回してないだろって位隣国奥深くまで進入してみたり、挙句の果てには敵の撃墜をかわす為、おとり作戦で決死のミスリードをしたりする。

こういうど根性戦術はざっくり傍観してしまうと「いやあベトナム人って凄いね。」って思ってしまうのだが、日本軍もそういえばとか思い出してしまうと、やや複雑な気持ちになる。

無茶な作戦や作業でも、成功して客観的に見れば「凄い」の一言であるが、実際は末端の兵士や作業員がボカスカ家畜以下に扱われながら働かされていたり、複雑な思いを抱えて決死の特攻したりとかやっぱり多大な犠牲もあったんだろうなと思わざる得ない。

どのような環境でどのような思いでその任務、作業にあたっていたか、末端の兵士達の話がもっと聞けると良かったのにと思うが、まあそれは欲張りすぎって事で、十分勉強になりました。

ちなみに隣国のラオスの農民は全然関係ないのにそこにベトナム軍が勝手に補給路を作った為にドカバカと空爆を食らうハメになり、もう完全にとばっちりじゃないかとため息が出てしまう。

やっぱり正しい戦争なんてのは無いんだよ。


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