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キング・コーン



BS世界のドキュメンタリーにて視聴。

「私達の体はコーンで出来ている」というショッキングな出だし。

おバカ二人が自分の体は何でできてるんだろうと、専門研究所に調査を依頼。
なんと体内組織を構成する物質の原料の内、最も多かったのが「コーン」という結果に。

そこで二人は農場を借り、コーンを育てながら実態に迫ろうとする訳だが、コーンを育てるってのはまあギャグみたいなもんで、あんまり意味は無い。

肝心の内容は軽いノリの割りにはヘビーであった。

国策により、品種改良と遺伝子組み換えによって安価で大量に作れるようになったコーンは、生産者ですら
「食料を作っている意識は無い。ただのクズだ。」
と言い切る。(ちなみに普段我々が口にするあのおいしいとうもろこしとは全く別物と考えてよし。)

それらのクズコーンは家畜の飼料に、ありとあらゆる食品に使われる甘味料に、油にと加工され、最終的に我々の体に吸収され、体組織を作っているって話。

しかもそのクズを世界中に売りつけている。

FTAのメリットは分かるけど、食料品の関税撤廃は慎重にやらないと本当よくないですよ。

アメリカは補助金じゃぶじゃぶいれてこういうものを作っている。

食品の品質、特に栄養面や安全面は加工されたり飼料にされたりすると消費者にはほとんど分かりえない。
そこにさらに補助金でダンピングされたらまともな農業が勝てる訳無い。

現在でも充分すぎる程に日本に入ってきているのに、無節操に入り始めたらと思うとぞっとする。

食料品に限った事じゃないけど、グローバルな消費社会においては自らが手にする物はどういう経緯で作られるのかにもっと関心を持つべきだね。
元は映画で、90分の作品だから番組では編集したものって事だね。
http://www.espace-sarou.co.jp/kingcorn/top.html
DVDでてるみたいだから興味ある人は是非。

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