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BS世界のドキュメンタリーにて視聴。

アメリカの地下には広範囲に渡って天然ガスが存在し、それを採掘する為に関連企業とその息のかかった政治家達が法律まで変えてどんどこ事業を開始してしまった。

結果周辺の環境が大きく破壊され、とりわけ水が汚染された。
その汚染具合ったら目を疑いたくなるようなレベルで、なんと水道水にライターで火がつくのだ。

製作者は自分の住んでいる土地がこの先この事業に取り込まれる予定である事をしり、実態を実に丁寧におっていく。

汚染された現場だけでなく、環境省、企業、政治家と、関係ありそうなところを全部回って全体像を分かりやすく伝えてくれる名作。

超先進国であるハズのアメリカにおいてこんな事がこんな規模でまた行われている事に愕然としつつ、経済利益を無節操に求めるのはもう本当いい加減やめましょうよといういつもの思いを強くする。
補足すると、この天然ガスはいわゆる「シェールガス」だ。

最近原発事故の影響もあって日本でもシェールガスが一般に知られるようになってきている。

石油はアレだがシェールガスならしこたまあるからそれで行こう的な話題をよく耳にするが、とりあえずこの作品を見てから言ってもらおう。

原発以上の被害を生んでしまっては身も蓋も無い。

影響を最低限に抑える事も可能かもしれない。
しかしそれには当然ハイコストになり、それだったら自然エネルギーの方がまだいいじゃんって話にもなる。

もう世界には安全で安く手に入るエネルギー源は無いと思った方がいいんじゃないだろうか。

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