2011年07月14日
岐路に立つタールサンド開発〜カナダ環境汚染〜
BS世界のドキュメンタリーにて視聴
カナダには世界でもトップクラスの量が埋蔵されているタールサンドが森林地帯の地下にある。
タールサンドから石油を取り出すのは従来より割高なコストがかかるのだが、従来の油田が枯渇し始めた為、一気に開発が進んでいる。
アメリカを始め、各国が注目を集める中、環境破壊の視点から開発における問題を告発する。
森林伐採、有害物質の流出、精製時に発生するガスによる大気汚染、それらが大規模に行われ、原住民の生活、文化、周辺住民の健康を害している実態がしつこく紹介される。
若干偏った内容に感じた為観終わった後に簡単に調査したところ、環境破壊を問題視する情報は多く手に入るものの、それに反論する有力な情報は手に入らなかった。
経済的な視点で語られる情報はhttp://www.altanet.or.jp/OilsandsPotential.pdfのようなものがあり、一切環境問題については触れられていない。
ここまで環境を無視されるとまあさすがに「環境の事もっと考えろよ。」と言いたくはなる。
という事で、タールサンドによる環境破壊は否めない様子。
資本主義消費社会における副作用は相も変わらず続いているようである。
ただ、原発事故の後なので、もう少し悩みこんでしまう。
タールサンドにおける推進派と反対派の構図は原発問題の構図と似ている。
推進派は悪影響は少ないと主張し、反対派はありとあらゆるデメリットを挙げる。
タールサンドに関しては既述のように反対派に分があるようで、あとはそれだけの犠牲を払ってでも石油が必要かどうかが次の問題になってくる。
少なくとも石油を使わない方向性に向かうべきという事になるんだろうと思うが、そうすると当然火力発電も止めていかなければならない。
止まってる火力動かしてでも原発止めろという人は是非一度見た方がいい。
それにしてもまあ、なんにしたって副作用的問題はあるもんなんだね。
太陽光や風力、地熱だって思慮浅くどどーっと突っ込んだら同じような事になったりしないかね。
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