アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog
久しぶりの更新
ここを1クリックでやる気でるかなぁ
更新情報
検証一覧
月別更新情報
プロフィール

雄輝

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog
2022年04月21日
[突撃検証6] -36
ザキ
『わたし…私いつも心霊スポットに突撃するときは何かあってもいいように必ず誰かに言ってくるんだけど…』


声に元気がない


ザキ
『今回は言って来て無い』


雄輝
『幸いにも同じ職場のつんくさんが隣居るので今からでも遅くないですな』


ふざけたパスを投げかけるが


ザキ
『死ぬ前に結婚したかったなあ…』


見事にスルーされた


ザキ
『ああ…お父さん…お母さん…猫達…』


ザキにいつもの元気がない、当たり前か


女性にこの状況は精神的にも肉体的にも男の倍つらいだろう


私とつんくがしっかりせねば


雄輝
『奴と遭遇してしまった時の対策を考えときましょ』


雄輝
『まず、整理しときます。左は崖、右は森林の先に崖。よって逃げ場はありません』


私はこんな状況にもかかわらず、ワクワクしてきた


大人のおにごっこ。そんな感じの映画あったような・・。


雄輝
『で、奴が前から来たら、歩いて来た道にUターンしてダッシュ』
『次に、後ろから追いつかれたらですが、迷わず進む方向にダッシュです』


耳に入ってないのか、ザキは無反応だ。まあつんくもだけど。

【このカテゴリーの最新記事】
2021年07月19日
[突撃検証6] -35
ザキは終わらない遊歩道を撮影する
(撮っていいっていったらフラッシュを消すんかい)


174659286 (1).jpg




実に暗い


近くには何をするかわからない人間


辺りは暗く逃げ場は無い


進むことしか許されない


※フラッシュ無しなのでほぼ真っ暗闇だが、うっすらと道、左右の木が確認できる


『あ゛ーっはははははは!』


お次は少し遠くで笑い声


雄輝
『チッ』


私はだんだん腹が立ってきた


ザキ
『何で笑ったり叫んだりするの?怖い…』


雄輝
『おかしなやつに言っても仕方がない』


三人はトボトボと再び歩き始める


ザキ
『もう…なんで…』


ザキは喉元まで来た何かを言いかけて飲み込んだ


雄輝
『え?何?』


ザキ
『いや…何でもない…』


雄輝
『そこまで言ったなら言ってくださいよ』


ザキ
『私達の前に先客がいたでしょう?』


雄輝
『あ〜反対から遊歩道歩いてた時にいた人達??』


ザキ
『そう。先に来てた人達が私たちの変わりになればよかったな…
って思ったけど…こういうこと言うと不幸になるし結婚できないから言わない』


雄輝
『(小声)バッチリ言ってるじゃないの』


雄輝
『でも確かに!彼らがほんの15分遅ければ彼らが奴に追いかけられるとこでした』


つんく
『そうねぇ〜運が悪かったかなぁ』


なんでだろう、つんくは本心ではなさそうな言い方をする


というより何かを気にしている様に見えた


彼はこの状況で果たして何を考えているのか


酒が入っているとき以外つんくは常にクールかつマイペースある


ザキとつんくを足して割る2すると普通の人が出来そうな気がする

2021年07月19日
[突撃検証6] -34
ザッ!



ザッ!



ザッ!



ザッ


ザッ


ザッ


ザッ


ザッ
ザッ
ザッ
ザッ
ザッ
ザ…


『ハァ…ハァ…ハァ…』


一気に100m程走り抜けただろう


雄輝
『くくく…ははは…』


私は恐ろしさを通り越して自分の情けなさに笑いがこみ上げて来てしまった


暗くて正確に表情を伺えないが、私の予想を半分に二人の様子を横目で確認する


ザキは身も心も疲れきったという表情


つんくはいつもと変わらないクールな風貌、そして全然疲れてないし


彼のおかげで私はまだ冷静さを保てそうだ


雄輝
『ははは…おもろいなあー』


雄輝
『ほんっと、なんなんだよあいつ…』


雄輝
『ザキさん写真』


ザキ
『えっ?』


雄輝
『せっかくある意味面白い体験してるんですから、撮っとかないと勿体無いです』


今なら先程のザキの気持ちが理解できる


そして私は携帯を取り出し片手で開け(当時はスマホでなくパカパカのガラケー)


雄輝
『ボイス録音で奴の声拾えんかな…タイミングよく叫んでくれんかね…』


などと本気で考えていた


ザキはカメラを取り出し準備をしている


雄輝
『やっぱこんなん誰も信じてくれねぇよなー…』


私は頭を掻きながら自分にしか聞こえない声でそう小さく呟いた

2021年07月19日
[突撃検証6] -33
ジャリ、ジャリ、ジャリ…


177183606.jpg




長い…まだつかないのか…


体感的には2キロ程は来たと思うが、実際はその半分以下なのだろう


暗く先が見えない


あれ?本当に元の道へ繋がっているんだっけ?


雄輝が急に足をとめる


ザキ
『な、ななななに!?どうしたの?急に止まらんでよ〜!怖いじゃん!』


私はザキを手で制する


ザキ
『な、なに??なんなの!?』


雄輝
『何か、聞こえませんか?』


歩みを止め声を殺す三人


数秒の間、沈黙が訪れる

















聞こえるのは虫の鳴き声と木々のせせらぎだけである



つんく
『別になにも………?』


雄輝          ギ
『いやいや…さっき何k ャ』
            ァ
            ア
            ア
            ア
            ア
            |
            |
            |
            |
            |
            |
            |
            |
            |
            |
            !





今度は叫び声なんて表現は生ぬるい


絶叫


もう驚くなんてレベルではない


私は頭をかなづちで思い切り叩かれた感覚に陥った


一度意識が虚ろになってこの状況が自分ではない、他人のものなんだと


その他人を人事のように外から見ている感覚を覚えるが


すぐに自分の身に降りかかった危機なのだと再認識する


何か多大な失敗をした時


『これは夢だ』
『俺は俺じゃない』
『リセットしてやり直せる』


などと思ってしまう感覚に酷似している


現実逃避、一般的にはそう呼ばれている

2021年07月19日
[突撃検証6] -32
ギャァーははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは







!!!


後方からまたもやあの奇声があがる


隊員達は先を急ぐ


が、砂利の音を気にしていまいちスピードはだせない


絶対に気づかれてはならない


近くにいるのか!?


そんなことは今どうでもいい


出来るだけ早く離れなくては


持参したLEDライトを消して先へ進む


大分暗闇に目が慣れたのだろう、周りの情景が把握できる


砂利の一本道、先は見えない程長い


左右は森林、さらに奥は崖となっている(写真とるんかい)
177183385.jpg




砂利道を避けて行こうものなら確実に死ねる高さだ


斜面もあるが、コケたら尖った木や石で大怪我しそうなレベル


逃げ道は、ない


行くしか、ない

<< 前へ >> 次へ

×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。