2016年04月21日
はじめてのバラ栽培 ミニバラ
園芸店に行くと、色とりどりのミニバラがッ目につきます。
値段もお手頃で見た目も可愛くてつい購入してしまいますが
花が終わった後はどうしていますか。
ミニバラも、普通のバラと一緒で手入れによっては、春から
秋まで花を楽しむことが出来ます。
購入してから秋まで花を楽しむ手入れ法をお伝えします。
花が終わったら選定する。
大きく立派な花を咲かせるための大切な作業。
最後の花が咲き終えたら、思い切ってカットしてください。
枝が伸びた後をイメージして楽しく剪定しましょう。
四季咲きなので年3~4回は花を咲かせてくれます。
剪定をする理由
最大の理由は、良い花をたくさん咲かせ、ガーデニングを楽しむため。
株を若返らせて、新芽が出やすくするため。
日当たりや風通しをよくするため。
枯れ枝など痛んだ部位を取り除くため。
また、せっかく伸びた枝や蕾を「切る」という行為は
「もったいない・・・」とか「かわいそう・・・」と思ってしまいがちです。
しかし立派な株に育ってもらうため、思い切ってカットして
徐々に剪定技術を身につけていってください。
基本とコツをしっかりマスターすれば、剪定はとても奥深く、
重要な、また楽しい作業になりますよ。
夏の通常剪定(5,6月)・秋の通常剪定(9、10、11月)
花が咲く季節の剪定です。
花が一通り咲き終わったら、次の開花(新芽の成長)を促進するために、
基本的な剪定をしましょう。
剪定の前日または前々日に水をたっぷりあげましょう。
春の第3剪定よりちょっと上(土から7~10cm程度)あたりを目安に 、
新芽または5枚葉の上でカットしてください。
下葉の掃除をして、すっきりさせましょう。
枯葉、枯れ枝は病気のもとになります。
病気のチェックもお忘れなく。
肥料(追肥)を与えましょう 。
必要であれば、薬をまきましょう。
この時期、有機肥料はカビがはえやすいので注意しましょう。
剪定後はすぐに水をあげるのではなく、なるべく乾かしましょう。
葉や枝が少なくなっていますので、蒸散をしにくいためです。
すぐに水をあげると過湿の原因になります。
その後、乾いたら水をあげましょう。
ポイントは、花が終わったら、光合成をたくさんさせるため外に出しましょう。
バラの書籍などでは、「何番枝のどこどこでカットする」などと
説明されているものがありますが、これは枝の少ないバラのこと。
ミニバラのように密集しているものは、あまり気にせず、バッサリ切って下さい。
なお、買ったばかりのものも、一通り咲き終わったら、このように剪定してください。
開花シーズンなら、また蕾を付けてくれるはずです。
花がら摘み(7月)
7月に入ると、気温が高くなり、バラの体力が低下してきます。
こんな状態でむやみにカットすると、かなりのダメージを与えてしまいます。
そこで、この時期は、剪定をするのではなく、花がらを摘むことで対処しましょう。
蕾摘み(8月中旬まで)
花付きが悪くなってきたら、花がらや蕾を全てカットしましょう。
カット後でも、蕾を付け花を咲かせようとします。
バラにとって花を咲かせるということは、とても多くのエネルギーを使います。
夏場は、ただでさえ花付きがわるも、どうせきれいな花が咲かないなら、
花を咲かせることよりも、株を太らすことにエネルギーを使いたいものです。
夏場は、咲きそうな花や蕾を見つけたら、摘んでおきましょう。
夏剪定(8月下旬)
秋によりきれいな花を咲かせるために、ここで剪定を行います。
秋に向けての準備です。
剪定の前日または前々日に水をたっぷりあげましょう。
土から7~10cm程度あたりを目安に、新芽または5枚葉の上でカットしてください。
下葉の掃除をして、すっきりさせましょう。
枯葉、枯れ枝は病気のもとになります。
病気のチェックもお忘れなく。
肥料(追肥)を与えましょう。
必要であれば、薬をまきましょう。
この時期、有機肥料はカビがはえやすいので注意しましょう。
剪定後はすぐに水をあげるのではなく、なるべく乾かしましょう。
葉や枝が少なくなっていますので、蒸散をしにくいためです。
すぐに水をあげると過湿の原因になります。
その後、乾いたら水をあげましょう。
ポイントは、花が終わったら、光合成をたくさんさせるため外に出しましょう。
新芽がでてきます。
この先に蕾をつけ花を咲かせます。
夏剪定は浅く切ることがポイントで、深く切り込むと枝が弱ります。
病害虫などの影響で下葉がすくない場合は、後で説明する
折り曲げ剪定という方法も有効的です。
冬の第1剪定(休眠準備、12月初旬)
晩秋~春にかけての休眠期には、3回の剪定を行います。
それぞれ役割は異なりますが、最終的には、6cm程度まで剪定します。
1回目の剪定は、晩秋(11月~12月上旬)になり花が咲かなくなってきたら行います。
目的は、休眠を促進させるため。花がらや蕾をきれいに取り去り、
株をリラックスさせ、休眠に入りやすくしてあげましょう。
株全体の1/3程度を目安に、花がらや蕾、変色した枝などをカットして、
インドアローズ、アウトドアローズともに屋外に置き寒さに当てましょう。
下葉の掃除をして、すっきりさせましょう。
枯葉、枯れ枝は病気のもとになります。
病気のチェックもお忘れなく。
必要におおじてお礼肥を与えましょう。
必要であれば、薬をまきましょう。
なるべく日光が当たる場所においてください。土を太陽の光で暖かくして
根っこの成長を促すためです。
しかし、光合成はできないので当たらなくても休眠はできます。
ゆっくり落葉しはじめます。
枯れないように水は与え続けましょう。
病害虫などの影響で下葉がすくない場合は 、
後で説明する折り曲げ剪定という方法も有効的です。
冬の第2剪定(強剪定、1月中旬)
冬の第2剪定(強剪定)は、本格的な休眠に入りバラに刺激を与えても
ストレスが少ないこの時期(12月末~2月上旬)に行います。
目的は春に新芽が出やすくするため。
まさに冬のお手入れのメインイベント、楽しみましょう。
まずは、バラが休眠に入っていることを確認してください。
だいたい最高気温が5℃を下回る日が4日も続けば、ほとんどの品種が休眠に入ります。
枝葉が褐色または黄色に変色していれば、ほぼ休眠状態と考えられます。
ただし、品種によっては、変色せず緑色のまま冬を超すものもあります。
そんな時は、地域によっても異なりますが、2月上旬ごろまで様子を見ましょう。
遅くても新芽が出始めるまでには、緑色のものも含めて済ませておきましょう。
さらに株全体の1/3程度をカットします。
秋からじっくりお休みさせたもの、褐色しているものは、ばっさりカットしましょう。
枝葉や土の中には病害虫の元が残っていることもあります。
付いている葉は取り除き、下葉の掃除をして、すっきりさせましょう。
枯葉、枯れ枝は病気のもとになります。
なるべく日光が当たる場所においてください。
土を太陽の光で暖かくして根っこの成長を促すためです。
しかし、光合成はできないので当たらなくても休眠はできます。
枯れない程度に水は与え続けましょう。
基本は乾かし気味です。
この時期を利用して、鉢上げ、植え替えすることをお勧めします。
<注>しっかり休眠できてないバラに強剪定を行うと大ダメージを与えてしまいます。
冬に購入されたもの、暖かい地域のもの、落葉していないものは
後で説明する折り曲げ剪定をお勧めします。
冬の第3剪定(開花準備、3月中旬)
2~3月の新芽が出る前に行う剪定をいいます。
変色したり状態の悪い枝先などをきれいに切りそろえ、春の開花を待ちます。
3月の新芽が出る前に、さらに6~8cm程度目安に、お掃除カットします。
必要に応じて、緩効性肥料を与えます。
なるべく日光が当たる場所においてください。
土を太陽の光で暖かくして根っこの成長を促すためです。
暖かくなると新芽が成長します。
5月ごろには満開の花が咲くでしょう。
折り曲げ剪定
葉は光合成をする大切な場所。
でも、病気や虫などで弱った葉が少ない株や、
下葉がない場合はどうしたらいいのでしょう?
そんな時にオススメなのが、枝を切らずに枝をつぶして折り曲げる
「折り曲げ剪定」。
枝は切らなくても、折り曲げた部分の下方から枝はちゃんと伸びてきます。
しかも、枝は折り曲げられても、葉は光合成をします。
そう、葉数を減らすことなく、光合成をしてバラ全体に栄養を与えることができます。
折り曲げた枝は、新枝が育った頃にカットすればOK!
根元から5~10cm上で枝(茎)を外側に折り曲げる。
ポキッと折ると切れてしまう場合があるので、茎を持って、ねじりながら折るのがコツ。
折り曲げた付近(下方)から新芽がでてきます。
新芽が10cm程度まで成長したら、折り曲げた枝をカットしましょう。
折り曲げた枝が地面に近くなるので病気に注意してください。
<注>冬の剪定を1回で済ませる人もいます。
この場合、多くは第2剪定(強剪定)だけで、すべての作業を行ってしまいます。
動画の簡単な説明です。
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