ウルトラＱ　「ガラダマ」感想: 映画とテレビ視聴感想

2015年06月16日

ウルトラＱ　「ガラダマ」感想

ウルトラＱ

制作17話　放送13話（1966/3/27）「ガラダマ」

（制作順はWikipediaを参考にしました。）

シリーズを通してのメインの出演者

万城目淳：星川航空にパイロットとして勤務。
　　　　　SF小説を書いている。
戸川一平：パイロット助手
江戸川由利子：毎日新報のカメラマン

ストーリー（ネタバレ）

隕石のことをガラダマと呼ぶ地方の村で、少年がふわふわ
と落ちて来た軽い隕石を拾ってきた。この隕石は一の谷博
士が調査することになったが、その結果、隕石はチルソナ
イトという金属で作られた宇宙人が作ったものではないか
と判断された。一の谷博士は万城目と一平とヘリコプター
で隕石を持ってきた小学校の先生と村へ向かった。

隕石は電波を発信し、やがて巨大なチルソナイトのガラダ
マがダムに落ちてきた。

ガラダマは落下の衝撃で遊覧船を山の情報に吹き飛ばし、
ダムの水を溢れさせ、下流の建物が押し流された。残っ
た水も蒸発して干上がってしまった。

一の谷博士は万城目に研究所に状況を連絡するように指示。
万城目は記事になればと由利子に伝言して研究所に行って
もらう。

ガラダマからは、奇怪な生物が飛び出してきて、ロボット
的な動きで湖底を徘徊し始めた。万城目は山に飛ばされた
遊覧船から二人の女性を救出する。

一の谷博士は東京にある小さなガラダマがガラモンを誘導
していると見抜くが東京への連絡手段がない。しかし由利
子は独自の発想で、電波を遮断することを思いつき研究所
の職員が電波を遮断した。

ガラモンはダムの堰堤を破壊して外に出たところで、機能
を停止した。

ガラモンはユニークな恰好をしていて、子供に人気が出た
ため、後の「ウルトラマン」では、人間に友好的な怪獣ピ
グモンとして再登場しています。

誰がガラモンを地球に送ってきたのかが不明なまま話が終
わってしまうのが不気味です。その正体は続編の「ガラモ
ンの逆襲」でわかります。

活動を停止したガラモンはその後どうなったのでしょう？
「ガラモンの逆襲」の内容が思い出せないので、わかりま
せん。再起動して町を破壊するのか、解体されて調査研究
されたのか。あるいは、どうなったかは全く触れられてい
ないのかも。

ダムの壊し方が丁寧に描かれていました。いきなりダムを
壊すのではなく、①巨大ガラダマが落下した勢いでダムの
水があふれて下流の建物を押し流す。②ガラダマの熱でダ
ムの水が干上がる。③水がなくなってしまったダムをガラ
モンが歩き、体当たりして堰堤を破壊する。

あふれたダムの水が建物を押し流す描写がありましたが、
下流の村や小学校、村人がどうなったかの描写はありま
せん。山を下って家族のところへ向かった先生と少年達
は無事帰り着けたのか心配です。

ダムの建設により水に沈んでしまった村の住民だった人の
エピソードが、このころのテレビドラマによくあったよう
な気がします。この話にも沈んだ村出身の女性が、ダムの
遊覧船にある湖底を見るレンズで村の後を見て懐かしむシ
ーンがあります。

ガラダマが落ちてきた時、船内に逃げた女性二人は助かり、
外に残った船長は助からなかったのは残念でした。

一の谷博士が久々の出演です。少年たちに隕石とはなにか、
なぜ隕石は地球にぶつからないのかの説明に丁寧に答えて
くれてました。

チルソナイトという金属は「ウルトラセブン」第2話でワイ
アール星人も使用しています。