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2015年08月27日

「燃えよドラゴン」感想

(原題:ENTER THE DRAGON 制作1973年 日本公開1973年)

ブルース・リーの主演第四作。(日本公開一作目)


(ストーリー:ネタバレ)
1970年代、イギリス領だったころの香港。

少林寺に属しているリー(ブルース・リー)はイギリス政府から、もと少林寺
の弟子だったハンの悪事を暴くためにハンが所有する島へ潜入して証拠をつか
んで欲しいと依頼される。

依頼を引き受けたリーは父親から、妹のリン(アンジェラ・マオ)がハンの用
心棒オハラ(ボブ・ウォール)達に乱暴されそうになって自害したことを聞く。
任務と妹の復讐のため、リーは三年毎に行われる格闘技トーナメントの会場で
あるハンの島へと向かった。

島には、アメリカからローパー(ジョン・サクソン)とウィリアムス(ジム・
ケリー)も参加していた二人はベトナム戦争での戦友だった。

トーナメントの一日目が終わった夜、リーは島を探り、地下のアヘン工場を発
見する。その際、見張りを何人か倒した。

翌日、見張りは任務を果たせなかった見せしめに公開でハンの部下ボロ(ヤン・
スエ)が処刑した。トーナメント二日目はリーとオハラが対戦。オハラはリー
に倒され死亡した。

その日のトーナメント終了後、ウィリアムスはハンの部屋に呼ばれた。ルールを
破って外出していたため、昨日の工場潜入の犯人と疑われたのだ。抵抗するが、
ウィリアムスはハンに殺された。

次にローパーが呼ばれ、ハンからアヘン密売のアメリカ担当にならないかと誘わ
れた。ウィリアムスの死骸を見せられたローバーは断ることができなかった。

リーはまたも工場地下に潜入。証拠を見つけたことを敵の無線機を使ってイギリス
の担当官に連絡したが、発見され捕まってしまう。

翌日、ローパーは、リーを殺すことをハンに促されるが断り、リーと一緒にハンと
戦うことを決意した。ハンはボロに二人を処刑させようとするが、ぼろはローパー
に倒された。次々と二人にハンの部下が襲い掛かり乱戦となった。

その隙にリーより先に島に潜入していたメイ・リンが、捕らえられていた多数の船
上生活者を解放し、暴動が起きた。

リーは逃げるハンを追い、ハンの左手のナイフの義手や鏡の間での錯乱に苦戦したが、
ハンを倒した。

戦いが終決した後、武装したイギリス軍が島に到着した。




ワーナーブラザースが制作・配給したブルース・リーが世界にドラゴンブームを
起こした作品です。

しかし、オープニングのクレジットはブルース・リーとジョン・サクソンが並んで
表示されていたので、ブルース・リー一人だけの完全主役では当たらないかもと出
資者達には思われていたのかもしれません。


「ドラゴンへの道」の後、第四作目として、「死亡遊戯」が撮影されていましたが、
中断してこのハリウッド作品を優先して完成させました。ブルース・リーは完成試
写を観て満足していたとのことですが、公開日を前にして急死してしまいました。
本人は世界的なドラゴンブームを体感することができなかったのです。

未完成の「死亡遊戯」はクライマックスのアクションシーンはある程度撮影済みだ
ったため、1978年に、今まで撮影した他の映画のシーンやそっくりさんを使って新
たなストーリーで完成・公開されました。

アメリカではアクションシーンに銃を使うのが当たり前なので、いかに銃を使わな
い(使えない)シチュエーションに持って行くかが難しいと後にジャッキー・チェ
ンもインタビューで言っていました。

今回は、ハンは昔銃で暗殺されそうになったことがあるので、島に銃は持ち込ませ
ない。また、銃があると強制捜査の理由となるため自分達も銃をもたず、格闘家を
用心棒としているという設定でした。

・ブルース・リーVSサモハン・キンポー

  映画開始すぐに少林寺の高僧たちの前で試合を見せているブルース・リーの
  相手がサモハン・キンポーです。1970年代の前半に既に掴めるグローブを使
  った関節技ありの試合を見せてくれます。時代をかなり先取りしています。
  
  日本では、サモハン主演の「燃えよデブゴン」以来、サモハンが出演する多
  くの映画が「デブゴン」のタイトルを付けられていました。ドラゴンVS
  デブゴンの夢の対決でした。

・ブルースリーVSジャッキーチェン

  映っている時間は数秒ですが、ハンの部下としてエキストラで参加していた
  ジャッキー・チェンとブルース・リーの最初で最後の直接対決があります。
  潜入がばれて工場内でハンの手下と戦いになった時の、後ろからしがみつい
  てブルース・リーに殴られるときにジャッキーとわかる顔が移ります。


・ユン・ピョウ

  エキストラで合同練習中のどこかにいるらしいです。私は確認できませんで
  した・

・ヤン・スエ

  テレビドラマ「Gメン75」で香港シリーズになると、どんなに倒されても
  次のシリーズで別の役で出てくるお馴染みの俳優です。Gメンの倉田保昭と
  の対決が楽しみでした。

・ヌンチャク

  ブルースリーといえばヌンチャクというイメージがが定着しているのか、あ
  まり他のアクションスターが使っているのを見たことがありません。ブーム
  の当時は自作して振り回す子供がたくさんいました。

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はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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