映画とテレビ視聴感想

（放映：1966/7/10）

7月4日に日本初のカラー特撮巨大ヒーローの「マグマ大使」が金色の勇姿を
現した時、まだ銀色のヒーロー「ウルトラマン」は放映を開始していません
でした。

ウルトラＱは最終回の第27話「206便消滅す」の翌週は、お蔵入りとなった28
話の「あけてくれ」の替わりに、杉並公会堂で行われたウルトラマン前夜祭の
録画中継を行いました。


進行は次の通りです。

　武田薬品提供

　観客席からの司会の挨拶、ＣＭ（アリナミンＡ）

　怪獣使いの円谷英二（実はモンスター博士）の挨拶（カネゴン登場）

　「ウルトラマンの歌」披露

　怪獣泥棒（ナンセンストリオ）の登場（ガラモン、Ｍ１号登場）

　レッドキング、バルタン星人、アントラー、チャンドラーの登場

　ウルトラＱ怪獣とウルトラマン怪獣の戦い

　「科学特捜隊の歌」披露

　科学特捜隊と星野少年登場

　ウルトラマン登場

　ウルトラマン対怪獣

　ウルトラマン第３話ハイライトシーン

　科学特捜隊員と星野少年の自己紹介

　怪獣泥棒の改心

　円谷英二が偽物とばれる

　本物の円谷英二登場

　フィナーレ（ウルトラマンの歌を出演者全員で合唱）

　ウルトラマン第１話予告

　ＣＭ（ハイシーＡ）

　


武田薬品の一社提供だったため、観客席から司会者が挨拶をした後そのまま
「アリナミンＡ」の宣伝を始めたところに時代を感じました。

ウルトラマンが登場した後、つまずいて転びそうになるところが映っています。
このほか、舞台ではトラブルが続出だったらしく、ウルトラマンと怪獣達の戦
いは、始まった途端、映像は第３話のハイライトシーンに切り替わります。ハ
イライトシーンが終わると、舞台上の戦いは既に終了していました。

泥棒役のナンセンストリオは当時人気のあったお笑いタレントです。この前夜祭
の中でも持ちネタの「親亀の背中に子亀を乗せて〜」を披露しています。志村けん
がじゃんけんを始める時の「最初はグー」の創始者というのは知っていましたが、
このナンセンストリオが手旗ゲームの「赤上げて、白下げて、白上げないで赤下げ
る」の創始者だそうです。知りませんでした。

観客の子供たちは怪獣が登場しないときの私語が凄いです。科学特捜隊員の自己
紹介中の子供たちの声がうるさいうるさい。

出演者のウルトラマンについての説明が面白いです。「力道山の生まれ替わりの
よう」とか、石井伊吉（現：毒蝮三太夫）なんか「ウルトラマンがスぺシウム光
線を吐く」なんて酷いことをいってました。黒部進はちゃんと「スぺシウム光線
を出す」といってましたが。

星野少年は、科学特捜隊候補でマスコットという紹介でした。

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