どうしようもない男の自叙伝

逮捕、拘留、起訴されて約３ヵ月が経過し、いよいよ初公判の日が近づいた頃のお話しです。


同室だった『�T』も居なくなり、拘留されていた房では一番の古株になってしまいましたが、私は自身の初公判日も決定しており、家族や弁護士（国選）とともに裁判に向けての話し合いが進んでいました。
窃盗容疑の逮捕で自分も罪を認めてはいるものの、会社側の被害金額との違いもあって保釈の申請も通らないまま、相変わらず捜査の方は難航しているようでしたが、警察や検察もこれ以上の証拠も何もない状態ではどうしようもないといった感じでした。

弁護士と裁判に向けての話。そして嫁とは今後の生活や私の再就職のこと・・・
この期間中、身動きが取れない状態でも考えることが山ほどありました。嫁にあらゆる求人広告や求人雑誌等を差し入れしてもらい、次の仕事を考えてみたり、会社への弁済金や債務整理の返済のための収入源etc、特にお金の事に関しては本当に頭が痛くなりました

しかし、またここでタイミングの悪いことに初公判日を決める際、GW期間が絡むため日が伸ばされたのです。ようやくここまで進んだのに、またここで拘留が長引くことになったショックは大きいものでした

捜査もほぼ無くなり裁判の日時も決まったので、後は留置署で退屈な時間を過ごすだけになりました。
特に土日や祝日の休日は死ぬほど退屈です。留置署では基本的に休日の面会はありません。ただでさえ退屈なうえに面会もなく過ぎていく時間は本当に長く感じるものです。

そしてこの頃、また新たに同室となる男が決まりました。
私の拘留期間も長引いているとはいえ、先が見え始めていた残りの時間をこの男と過ごすことになります。
この男のことは次回以降に続けます・・・

つまらない自叙伝ですが、
お付き合いいただければ幸いです。

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