『T』が拘置所へ送致された後、初公判まで退屈な日々が続いていましたが、ようやく?同室となる男がやってきました。
まだ20代後半のその男は見た目はまだ学生か!?と思うほどの普通の感じの青年でした。
その青年は『A』。少し前に逮捕されて留置署に来た男で、朝の運動時間などに何度か顔を合わすことはあったのですが、一度も会話などはしたことがなく、存在を知っている程度でした。おとなしそうな雰囲気と若者ということもあって、こちらから声を掛けることも無かったのです。
しかしこの『A』、同室になってみるとなかなか面白い奴でした
見た目よりしっかりしているし、思っていたよりよく喋る。退屈でストレス満開の私の気分が少し紛れる相手でした。
『A』の一番面白かったのは、逮捕された理由を聞いた時でした。
何気ない会話中に事件の事をお互い話していました。もちろん私の罪のことも話したのですが・・・
私の話を聞いた後、『A』も自分の犯行を話し始めました。すると、前の『T』と同じように女性に対する暴行容疑だったのです。
最初私は「またこんな奴と一緒なのか」と思ったのですが、話を聞いてるうちにあまりの間抜けさに笑いが止まりませんでしたその話とは・・・
自分の彼女とケンカをしてイライラしていた『A』。バイト帰りにたまたますれ違った女性にイライラの腹いせに痴漢目的で近づき、背後から抱きついたらしいのですが、なんとその女性が柔道の有段者で、逆に『A』は思い切り投げ飛ばされてダウン。その女性に通報されたうえ、羽交い締めにされた状態で駆けつけた警官にあえなく現行犯逮捕・・・
それを知った彼女とは婚約までしていたのに破棄となり、当然面会にも来てもらえない。それどころか面会に来た両親から渡された彼女の手紙には、思い出話と別れ話が延々と書かれていたそうです
まぁ、当然と言えば当然の事なんですが、あまりの間抜けさに同情すらしてしまいました
そんな男『A』と残りの拘留期間を一緒に過ごしました。
そして、だんだん私の初公判の時が近づいてきました。
つまらない自叙伝ですが、
お付き合いいただければ幸いです。
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