魔術師祭典がスタート!
・15巻の感想・評価
・前:14巻のネタバレ
ロクでなし魔術講師と禁忌教典15 (ファンタジア文庫) [ 羊太郎 ] 価格:702円 |
<マリア=ルーテル登場!>
マリア=ルーテルという1年生の女子が魔術祭典に参加します。この子はとてもグレンに懐いていて、既に好感度マックス状態。賑やかで努力家な女の子です。
マリア:「だって、先生はこの学院の英雄なんですよ!? 何度もこの学院の危機を救ってくれて……そんなの、年頃の女の子である私なんて、完全にメロメロのちょろインですよ!」
グレン:「……さいですか」
<帝国が脅される>
アルザーノ帝国の魔術学生の精鋭たちが、魔術祭典のために自由都市ミラーノに来ました!しかし
ルナ:「貴方達、帝国選手団……辞退してくれない?」
「正直、困るのよね……貴方達が試合に勝ち残るとさぁ?」
とんでもなく強いルナという女性とチェイスという男性が現れ、グレンに魔術祭典を辞退するよう脅しをかけてきました。
しかし結局試合は辞退せず、システィーナは戦いの舞台に立ちます。(この後もルナとチェイスは登場する)
<魔術祭典>
魔術祭典の試合がスタート!
アルザーノ帝国の最初の相手は、砂漠の国ハラサでした。相手のメイン・ウィザードはアディル=アルハザッド。強力な炎の使い手です。
試合が開始すると、早々にアディル本人がシスティーナに特攻し、周りに強力な結界を張って一騎打ちの勝負に持ち込まれてしまいました。どちらも国のメイン・ウィザードなので、やられた方の国が負けとなってしまいます。
その後、システィーナとアディルを囲っていた結界は破られ、魔獣のシルバー・ワイバーンが乱入!ワイバーンはシスティーナだけを襲ってきます。
客席にいたチェイスがシルバー・ワイバーンを操っていたことをグレンは看破し、システィーナはワイバーンから解放されました。
最後もシスティーナとアディルの一騎打ちとなり、システィーナの風魔法がアディルの炎を打ち破りました。
(アルザーノ帝国、1戦目勝利!)
<ルナ、チェイスVSグレン、イヴ>
一戦目勝利の夜。
アルザーノ帝国の学生たちは、ルナの不思議な歌によって皆らされてしまいました。
グレンはルナと戦い、イヴがチェイスと戦ってそれぞれ勝利。アルザーノの学生達は無事に目覚めることができました。
ルナの正体は天使。チェイスは吸血鬼の真祖で、二人共強力な相手でしたが、悪い人たちではないようです。グレン達を殺害するような攻撃は仕掛けて来ませんでした。
ルナとチェイスには何やら、アルザーノ帝国を攻撃する事情があるようです。
<レザリア王国の事情>
ルナとチェイスはレザリア王国からの刺客です。
レザリア王国では宗教の力が強く、教皇フューネラルが強い権限を持ちます。レザリア王国の宗教は『旧教』、グレン達のアルザーノ帝国で広まっているのが新教で、レザリアでは新教は“異教徒”とされます。
しかし、教皇フューネラルとファイス司教枢機卿がアルザーノ帝国と友好関係を結ぶと言い出して論争となっていました。
結局魔術祭典の際、レザリア教皇とアルザーノ女王が大衆の前で握手するというパフォーマンスが行われ、二国間が友好的であることが示されました。(今までの二国間の在り方からは考えられない光景で、会場は騒然となった)
レザリアの有力な枢機卿であるアーチボルトは異教徒と仲良くすることに大反対で、今の教皇を暗殺することを計画。天の知恵研究会、そしてジャティス=ロウファンと手を組みました。
チェイスは既に死んでいますが、どういう理由か生き返っているようです。しかしチェイスの生死はアーチボルトが掌握していて、チェイスを生かすためにルナも命令を聞かざるをえないという状況。
ルナとチェイスはグレン達を襲いましたが、彼女たちが悪いのではなく、彼女たちの弱みを握っているアーチボルトの指示でした。
(ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15巻のネタバレ・あらすじ)