今回のダンまちは短編集!
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・ダンまち8巻の感想・紹介。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(8) (GA文庫) [ 大森藤ノ ] 価格:788円 |
<プロローグ 進撃の軍神>
ラキア王国軍が、迷宮都市オラリオに向けて出兵しました!
ラキア王国というのは軍神アレスが統治する国で、その兵士たちは【アレス・ファミリア】の一員でもあります。(ファミリアで国を形成している)
しかしアレスの軍は、オラリオのダンジョンで鍛えられた冒険者たちには歯が立ちません。実力が違います。
アレスの兵士たちはほぼLv.1。数人の部隊長がLv.2であるのみ。軍隊は3万人いましたが、高レベルのオラリオの冒険者たちに圧倒され、一方的に蹂躙されてしまいます。商人たちは戦場で回復ポーションなどを売り捌いて大儲けするのでした。
<一章 とある武神への恋歌>
命:「――タケミカヅチ様のっ、天然ジゴロォ!?」
タケミカヅチ:「ブボアァッ!?」
命(みこと)は神タケミカヅチに懸想を抱いていますが、肝心の神様はあちこちの女性に優しく接して好かれており、その様子を見て怒った命はタケミカヅチの顔面にホールケーキ(手作り)を炸裂させました!
『命ちゃん、よくやった!!』『でかしたァ!』『オレ【絶♰影】のファンになる!!』
面白がっている周囲の神々から喝采を浴び、命はその場から逃げ出してしまいました。
タケミカヅチは命がどうして腹を立てたのか全く分かりません!(真面目で恋愛ごとに疎い、鈍感な神様)
それでも自分なりに考え、命に心からの贈り物をして仲直りすることができたのでした。
<二章 パルゥムの求婚>
・ヘスティア様がベル君に秘密にしている『スキル』、【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】のことが皆にバレてしまいます。
ベルファミリアの中でもベルだけステイタスの上がり方が異常なので、ヘスティア様は隠しきれませんでした。(ベル本人にはまだバレていない)
そしてこれにより、ベルがロキ・ファミリアのアイズ・ヴァレンシュタインに恋をしていることもバレてしまいました!!
ベルが好きなリリと春姫はショックを隠せません。
ベルのことやライバルである春姫のこと、ステイタスが上がらずサポートしかできない自分のことなどで悩んでいたリリの所に、縁談が来ました!
相手はロキ・ファミリアの団長、フィン・ディムナ。彼はLv.6の冒険者で、リリと同じ小人族(パルゥム)です。
フィン・ディムナはリリとの縁談を取り持ってくれるよう、ベルにお願いに来ました。
フィンは小人族(パルゥム)の再興のために冒険者として名声を上げ、同族たちの旗頭となりました。
フィンの言葉:「だが――それだけでは駄目だ」
「一瞬の栄光では一族を奮い立たせるには至らない。希望の光は長く在り続け、小人族(パルゥム)達を照らし続けなければならない」
「詰まるところ、次代に続く後継者が必要だ。そしてそれは、【勇者】(フィンのこと)の血を受け継いでいることが望ましい」
ベル:「もっ、もしかしてっ……!?」
フィン:「ああ、あの娘をお嫁さんにもらって、僕の子を産んでもらいたい」
後にベルはリリにこの縁談を伝えましたが、自分の意中の相手であるベルからこれを聞いたリリは怒ってしまい、勢いでフィンと会うと言ってしまいました!
(つづく)
<三章 とある鍛冶神への恋歌>
ヴェルフの父親が、『魔剣』を打てるヴェルフを連れ戻し、神アレスのために『魔剣』を打つよう脅しをかけるお話。
しかしヴェルフはこれを拒否。ヴェルフは『魔剣』ではなく、他のやり方で鍛冶の道を極めていくことを改めて誓いました。
その後、ヘファイストスとヴェルフが出会い、その場の会話の流れでヴェルフがヘファイストスに告白!「貴方が認める武具を作れたなら、自分と付き合ってください!!」と顔を真っ赤にしながら覚悟を決めて言いましたが、ヘファイストス様には笑われてしまいました。
彼の告白を軽く流そうとしたヘファイストスでしたが、彼は一歩も引き下がりません!
ヘファイストスは、自分の付けている眼帯に触れます。
ヘファイストス:「この下にはね、貴方がびっくりするほど醜い顔が広がっている」
「不思議でしょ、神なのに。私も散々思ったわ。天界では他の神に嫌厭されたし、笑われた」
ヴェルフは彼女の眼帯を外し、その醜悪な顔を見ました。それでもヴェルフの愛は揺らぎません!
「拍子抜けですね、ヘファイストス様。この程度で俺を遠ざけられると思っていたんですか?」
「貴方に鍛えられた鉄(おれ)の熱は、こんなものじゃ冷めやしない」
その後。
――「もう七度も聞いたぞ、主神様よ……」
ヘファイストスはこのエピソードを何度も何度も人に聞かせてうんざりさせていました。ヘファイストス様はとても幸せそう。
この出来事がきっかけで、ヴェルフ・クロッゾには【不冷(イグニス)】という二つ名が付けられてしまいます。
彼はゴライアスとの戦いで、Lv.2にランクアップしていたのでした!
<四章 愛しのボディガード>
エイナさんがストーカー被害にあい、ベルがボディガードをするお話。
ストーカーをしていた二人の冒険者と直接対面したエイナさんは、ベルが自分の恋人だと言い、ストーカー達を諦めさせたのでした。
<五章 街娘の秘密>
最近、シルが酒場『豊穣の女主人』を休んでいるようです。
店員の猫人(キャットピープル)からシルの様子を探ってくれと頼まれたベルは、偶然道端でシルを発見!そのまま尾行を開始します。
シルが来たのは『ダイダロス通り』。複雑で迷路のような街並みが特徴の貧民街(スラム)です。
実は、このスラム街はシルの故郷。彼女には父親も母親もいません。
そしてシルはここにある教会の孤児院の子供たちに、お弁当を作り持って行く習慣がありました。
しかし、最近そのお弁当の味が変わったようです……。
子供達:
「シル姉ちゃんが弁当を作ってくれるようになったのは、兄ちゃんのせいだったんだな……!」
「前までお店の美味しい料理だったのにぃ……!」
「ボク達、実験台……」
シルは料理が下手ですが、この子達を実験台に練習しているようです。全てはベルにお弁当を食べてもらうため。シルはいつも、ダンジョンに潜るベルにお弁当を用意してくれます。
(その後、教会の地下でモンスターと遭遇する事件発生!)
<六章 とある女神の愛歌>
ヘスティア:「春姫君っっ、言い忘れていたがボクの【ファミリア】では不順異性交友は勿論、男の子と女の子が手を握るのも禁止だ!!」
春姫:「ええっ!?」
リリルカ:「そんなの横暴です!!」
「それならヘスティア様も例には漏れないということですね!? ベル様やヴェルフ様に一切触れてはいけませんよ!?」
「ボ、ボクは主神だぞぉ!?」
春姫とリリがファミリアに入り、ベル君を取られまいと必死なヘスティア様。
――――
ヘスティア様が、バイト先のおばちゃんに頼まれて『じゃが丸くん』の材料を取りに、オラリオの外へ外出。そしてその隙を突かれ、ヘスティア様は偶然攻め込んで来ていたアレスに攫われてしまいました!
アレスはヴェルフの打つ『魔剣』をまだ諦めていません。ヘスティア様はヴェルフと交換するための人質とされそうになりました。
しかしすぐにアイズとベルの救助が来て、ヘスティア様を確保!その際ヘスティアは大きな怪我を追ってしまい、近くにあった『エダスの村』で保護されました。
ヘスティア様は回復し、村のお祭りに参加したり、ベル君と一緒に神と人間の恋愛について話し合ったりしました。
(ダンまち8巻のネタバレ・荒筋)