ネタバレ注意!
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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(5) (GA文庫) [ 大森藤ノ ] 価格:702円 |
<中層へ!>
ダンジョンは12階層までが『上層』と呼ばれていて、13階層からは『中層』となります。ベル、リリ、ヴェルフの3人は遂に中層に入りました!
しかし、次々と現れるモンスターに悪戦苦闘。更にその時、タケミカヅチ・ファミリアの冒険者たちがモンスターの大群に追われていて、ベル達を見つけた冒険者たちは、ベル達に大量のモンスターを押し付けて逃走。
ベル達は大ピンチに陥ってしまいました!
<危険なベルたち>
「リリ、残ってる道具は……?」
「回復薬が四つに解毒薬が二つ、高等回復薬はありません……」
ベルとリリは大きく体力を消耗し、ヴェルフに至っては足に重傷を負っていました。タケミカヅチ・ファミリアの冒険者たちにモンスターを押し付けられたベルたちは、逃げる道中で縦穴に落下(!)
更に下の階層へとやって来ていました。負傷したヴェルフが「いざとなったら俺を置いていけ」とまで言い出す状況の中、リリが冷静に状況分析を始めます。
リリ:「ベル様、ヴェルフ様、取り乱さず聞いてください。これはリリの主観ですが……今いる階層は、15階層かもしれません」
「縦穴から落ちた時間を顧みるに、2階層分の距離を落下した可能性があります。この階層の特徴も、通路の幅や光源、迷宮の難解さなど、13、14階層のより15階層のそれに近いです」
「ここからが本題です。上層への帰還が絶望的であるのは間違いありません、ですが、ここであえて上部階層へ上る選択肢を捨て、下の階層……18階層に避難する方法があります」
「18階層はダンジョンに数層存在する、モンスターが産まれない安全階層です。『下層』の進出を目指す冒険者たちが間違いなく拠点として利用している筈なので、そこまで行けば安全は確保されます」
結局ベル達は、ダンジョンの各所に開いている縦穴を利用し、より下層へと潜っていく決断をしました。
一方ホームで彼らの帰りを待っていたヘスティア様は、ギルドへ行ってベル達の救助クエストを発令!
救助クエストの報酬は40万ヴァリス。ヘスティア・ファミリアの全財産です。
<ベルを捜索!>
ベルを窮地に追いやってしまったタケミカヅチ・ファミリアが、ベル達の捜索に名乗り出ました。
更に『豊穣の女主人』のリューさんも正体を隠して参戦!
ヘルメス・ファミリアの冒険者もベルの捜索に加わりました!
ベル君に早く会いたいヘスティア様と神ヘルメス様も一緒にダンジョンの中に入っていきます。(本来神様達はダンジョンに潜ってはいけないが、今回だけ秘密で来てしまった)
神ヘルメスはベルに用事がありました。
実はベルは、大伸ゼウスの孫です!(彼を育ててハーレム願望や英雄願望を植え付けたおじいちゃんは、実はゼウスだった)
そのゼウスからヘルメスは、ベルのことを頼まれ様子見をしたいようです。
ベルが18階層に逃げていることを予測し、レベル4の実力者であるリューさんのおかげもあって、ヘスティア様たちはあっという間にダンジョンを突き進んで行きました。
<18階層!>
ベル、ヴェルフ、リリは、17階層の階層主、巨大ボスモンスターの『ゴライアス』が誕生しているまさにその瞬間を走り抜け、18階層への階段へ突進!
命からがら安全地帯である18階層へと到着しました!
18階層に到着するなり瀕死の状態で倒れたベルは、気が付くとロキ・ファミリアに保護されていました。目の前にはアイズ・ヴァレンシュタインの姿が。
ベルはまたしても彼女に助けられたようです。
アイズの所属するロキ・ファミリアは下層への『遠征』の帰りで、この18階層に留まっていたようです。
やがてヘスティア様たちも18階層にやって来てベル君と再会。ヘスティア様は彼を抱きしめますが、すぐにリリに引っぺがされてしまいました。
ロキ・ファミリアが地上へ帰還するのはもうしばらく先のようなので、18階層にある『街』を散策。安全地帯であるここでは、商店や宿泊施設のある街が存在します。
しかし……。
リリ:「信じられません!バックパックが二万ヴァリスだなんて……法外もいいとこです!」
ヴェルフ:「砥石がこの値段はありえねえ……」
地上よりかなりお値段は張るようで、非常事態の時にしかここの店は利用しない方が良さそうです。
その後、ベルがヘルメス様に騙されて女湯の覗きに加担してしまうなど、18階層での生活を賑やかに楽しみました。
<ヘスティア様が誘拐される!>
冒険者のモルドという人物にヘスティア様が誘拐されてしまいました!モルドはベルの急成長を妬んでいて、快く思っていなかったようです。
ベルは誘拐されたヘスティア様を助けに向かい、そこでモルドとの決闘が始まりました!モルドが姿を消すことのできる魔道具を持っていたせいで苦戦しましたが、『視線』に敏感になっているベルが気配を頼りにモルドに猛攻。彼の魔道具を破壊して透明化を封じることに成功しました!
しかしここで戦いを見ていたヘスティア様が怒ってしまいます。
ヘスティア:「やーーーーーめーーーーーろーーーーーーーーーーっ!!」
ピタリと止む剣劇。
「ベル君達、ボクはもうこの通り無事だ! 無駄な喧嘩は止せ! 君達も、これ以上いがみ合うんじゃない!」
それでも言う事を効かないモルドにヘスティア様は本気で怒ってしまい、少しだけ『神威』を出してしまいました。(地上に降りてきている神様は、神の力を使ってはいけない決まりになっている)
このヘスティアの出した神威にダンジョンが反応!安全圏であるはずの18階層の壁から、巨大で強大なモンスターが出現し、上層への帰り道も塞がれてしまいました!
本来はヘスティアが少し神の力を漏らした程度では何も起こらないはずのようですが……。神様たちは何やら知っている様子でした。
ヘルメス:「暴走、かな。しかも今までにないほど神経質になって、オレ達に感づいた」
「ダンジョンは憎んでいるのさ。こんな地下に閉じ込めている、神々をね」
18階層に生み出されたモンスターは『ゴライアス』。本来なら17階層のボスモンスターです。しかも今回産まれた『ゴライアス』は黒い色をしていて、通常よりも圧倒的に強くなっていました!
他にも大量のモンスターが現れ、18階層の『街』の人々も総出での大戦闘が始まります。
レベル4のリューさんでもゴライアスにはダメージを通せず大苦戦。ダンジョンの意志なのか、逃げ道も塞がれてしまっています。
本来なら絶望の状況ですが、唯一ベルだけはこの黒いゴライアスを倒す力を持っていました。
ベルの新しいスキル『英雄願望(アルゴノゥト)』。力を貯めて威力を増幅して攻撃できるチャージ攻撃です!
ベルは『ファイアボルト』の威力を増幅し、その間は他の冒険者たちがベルを守りその他のモンスターの足止め。
ベルは一度攻撃を外してしまいましたが、2回目の『英雄願望』で威力を増幅した『ファイアボルト』がゴライアスに命中!倒すことができました!
(みんな助かってダンジョンを脱出できた)
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』5巻のネタバレ・荒筋