今回は短編集!そして最終巻!
変態王子と笑わない猫 13巻 / さがら 総
おすすめ度★★★★
ハーレム度★★★★
お気に入り★★★★
13巻 ネタバレ:変態王子と笑わない猫。13巻ネタバレ(短編集!)
12巻 感想:変態王子と笑わない猫 12巻の感想 リセットされた新しい世界での物語!
<紹介>
変猫の最終巻(たぶん)。最後は短編集でした!
・NTTへようこそ!
表情を失った月子の感情を煽るため、陽人が色々とイタズラしてしまうお話。
・ネット戦争
月子がネット上で小説を書くようになり、評判はなかなか良好!
しかし、彼女の小説の内容をあまりよく思わない人もいたようです。
・走れ鋼鉄
筒隠つくしの、結婚に対する憧れを題材にしたお話。ウェディングドレスつくしとタキシード横寺のツーショット!
・我輩はわんこである
小豆梓が子犬になってしまったお話。原因は不明!言葉も通じません。そんな彼女を助けてくれたのは意外な人物(?)でした。
・それから
横寺たちは大学生になりました。
月子、つくし、横寺、小豆梓が一緒に住んでいます。この日はマイマイ(枚牧舞)やほんわかさまも朝から一緒。横寺ハーレム状態!(部屋にはマイマイのトレーニング機材もあり、彼女もほぼ同棲状態なのかも)
個人的に小豆梓が一番以外なことになっていました。獣医を目指してがんばって!
(人質にされてしまった枚牧舞!)
<感想>
今回は主人公が変わって、ずっと月子目線で話が進んだり、小豆梓の主観で語られたりしてました。なんだか新鮮で面白かったです。
特に月子が主人公の時は、『この子、陽人と一緒の時は内心こんなこと思ってたのか!』と驚く面も。月子ちゃんもそこそこ変態じゃないですか……(笑)
さて、この13巻は『いつの話?』というか、何の話だか分からないところがありました。
特に小豆梓が子犬になってしまった話は、本当に彼女は子犬になったことがあるのか、それとも『小豆梓がもし、子犬になってしまったら』みたいな、同人誌っぽいIf物語なのかよく分かりません。(でもかわいかった)
あんまり深く考えない方が良いのかもしれません。
最後、横寺達が大学生になって月子やつくしと一緒に暮らしている話で、こんな会話がありました。
月子:「『エヴェレット』の多世界解釈というものについて、以前にノートに書きました。覚えているですか?」
陽人:「うん、無数に分岐して広がる並行世界のことだよね」
月子:「わたしはたまに思うのです。物語が終わったあとに続く物語は、きっと書き手と読み手の数だけ無限に広がっていって。わたしが描くわたしたちの生活以外にも、想像もつかないぐらい多くの世界があるのではないですか」
……つまり、『変態王子と笑わない猫』の世界は、読者の想像にお任せするマルチエンド形式(?)みたいな感じでしょうか?今まで読んでいたお話は、陽人たちの物語のただの一例だった、みたいな。
なんだかこの13巻のお話は勿論、これまでも含めてこのシリーズのお話が全部あやふやな物になってしまったというか……。
いろんな『変猫』の世界を想像していいことになりましたが、私の頭はそこまでクリエイティブで想像力に溢れている訳ではないです。これまでの変猫の内容に対して、作者さんが無責任に放り投げた感じもあります。
もっと、『最後に皆はこうなった』と分かりやすいのが欲しかったかも。
でも!私は最後の短編『それから』の、横寺ハーレム生活が普通に気に入りました!自分の中では横寺は大学生になって、ああなったのだということにしておこうと思います。
ハッピーエンド大好き!
『変態王子と笑わない猫』13巻の感想・紹介
タグ:変態王子と笑わない猫 さがら 総
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