またしても別の異世界へ!
灰と幻想のグリムガル 13巻 / 十文字 青
おすすめ度★★★
ハーレム度★★
お気に入り★★★★★
14巻 感想:灰と幻想のグリムガル 14巻の感想(異様過ぎる異界、パラノを彷徨う……)
12巻 感想:灰と幻想のグリムガル 12巻の感想(ハルヒロたちが海賊に!)
<紹介>
ユメがまさかの離脱!半年後に「カンフリャー」となったユメと再会する約束をし、ハルヒロ、クザク、シホル、セトラの4人は自由都市ヴェーレにやって来ました!
やがてヴェーレからオルタナを目指し、ハルヒロたちはいつになく順調な旅を続けていました。
しかし、オルタナへの道中でハルヒロが巨大なテントを発見。
旅を一緒にしていた貿易商のケジマン曰く、これは数々の伝説を持つと言われる『レスリーキャンプ』かもしれないとのこと。
……そして何故か舞台は再び異世界へ。そこは時間も距離も曖昧な不思議な場所。常識の通用しない世界『パラノ』に迷い込んでしまいました!
(異世界パラノで出会った謎の人物、アリス!)
<感想>
また異世界にやってきました。
以前のダスクレルム、ダルングガルよりも更に現実味のない、気持ち悪い世界に来てしまいました……。
距離や時間の概念が曖昧だったり、記憶も薄れて行ったり、甘い風を吸うと眠くなってしまったり、眠ると夢魔という怪物が出てきてしまったり。
なんだかもう宮沢健二さんの作品を読んでいる気分でした。(あるいは村上春樹?)フワフワした幻想的な世界観で、なんだか抽象的。
私は『灰と幻想のグリムガル』は、現実的な世界でゴブリン達と命がけで戦って、なんとか日々を生き抜いていた頃が一番好きでした。
最近はもうハルヒロたちのいるここは『現実ではない』というか、『前の自分の記憶』とかが所々で出て来るようになって、正直なんだか残念です。
あとユメが離脱したのも残念。
あとメリイが生き返ったのも残念かもです。(メリイが死んだままよりはマシですが)『死んだらもう生き返らない』というのが、この作品の中で命の価値を重くしていたと思います。
だから仲間が死にかける度に涙を流すシーンも心に来るものがありました。でもメリイが生き返っちゃったので……。
彼女が生き返ったり、仲間が散り散りにはぐれてしまったり、入った世界が不思議過ぎたり。なんだか読んでいて、ずっと空中を漂っている感じがしました。
『灰と幻想のグリムガル』13巻 感想・紹介
タグ:十文字 青 灰と幻想のグリムガル
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