ラノベぐらし！

『エロマンガ先生』10巻[千寿ムラマサと恋の学園祭]の感想・紹介です。
紗霧とマサムネが婚約しましたが、まだ話は続くようで……。


エロマンガ先生 10巻　/　伏見 つかさ
おすすめ度★★★★
ハーレム度★★★★
お気に入り★★★★

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二人の作品、『世界で一番可愛い妹』のアニメ化が決定し、正式に婚約して恋人同士となった紗霧とマサムネ。
しかし、エルフとムラマサの二人も、まだまだマサムネのことを諦めてはいません！
今回はムラマサがマサムネに猛アタック。
突然ムラマサの父親、梅園麟太郎から電話がかかってきて、書きかけの小説を見せられるところから話は始まります……。


(マサムネにくっつく紗霧)


ムラマサ回でした！
個人的におかっぱ頭の女性キャラはあんまりツボではないんですが、ムラマサちゃんはキャラが濃かったりかわいい焦った時の様子が本当にかわいかったりで好きなキャラです。

今回はマサムネの告白が成功した後からスタートしますが、ちょっと気になった部分が。

――(本文から)――
本当は、夢を叶えた後で、プロポーズしようと思っていたのにな。
まあ、俺がプロット通りに物語を進められることなんて、もとよりほとんどないのだけれど。
ラノベ作家風に言うならば、エンディング後のエピローグにとっておくべき重大イベントを、前倒しにしてしまった感じがする。
これがラブコメラノベだったなら、俺を動かしている作者はさぞや困窮していることだろうな。
――――

『当初の予定通りじゃない』とか、『書いてるうちにキャラが勝手に行動していく』とか、この主張というか説明、無い方が良かった気がします……。
(あとがきとかで書かれるのは全然良いんですが！)
なんだか逆に『作者がキャラを動かしてる』感じが出てしまったというか、なんか引っかかる部分でした。
ここ以降を読み進めていても、『マサムネがまた女性関係拗らせてる……(笑)』とかではなくて、『作者がマサムネと女性キャラを絡ませてる』という事実が脳裏にチラついてしまって、少し面白さが減ってしまった印象。
個人的にちょっと残念……。

あとがきによると、次の11巻の発売は早そう。楽しみです！