魔法少女育成計画episodesのネタバレ!
シリーズ4巻目。無印とrestartで登場した計33人の魔法少女たちの短編集です!
本編の補完的な話もあれば全く関係の無い話もあり、このシリーズの世界観を深めることができました。
一番良かったのは死なないこと!荒れた話も中にはありますが、基本的には穏やかな内容の物が多いです!
計15話。
4巻(episodes)の感想: 魔法少女育成計画episodes(4冊目)の感想!それぞれの生活が描かれた短編集!
3巻ネタバレ: 魔法少女育成計画restart(後)のネタバレ!「魔王」の正体が発覚!
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<ねむりんの冒険>
ねむりんが主役のお話。
彼女の本名は三条合歓(さんじょう ねむ)。筋金入りのインドア派です!
喘息が酷いために自由に外で遊ぶことができない過去があり、その時から兄・姉の話の外で起こった事の話を聞くのが大好きでした!
そんな彼女死ぬ直前、クラムベリーの試験が始まったばかりの頃のお話です。
いろんな人の夢の中に入り込んでいきます。ヴェス・ウィンタープリズンとシスターナナの夢は18禁の内容になってしまい、ねむりんは逃げちゃいましたが(汗)
ユナエルとミナエルは2人で1つの魔法少女。夢も同じ夢を見ているそうです……。
夢の中では大活躍するねむりんですが、現実では人助けをしていないため、マジカルキャンディーは貯まりません。
ファヴ:「このままだと週末のチャットでねむりん脱落しちゃうぽん」
ねむりん:「そうなるねえ……楽しかった魔法少女生活もおしまいかあ」
ファヴ:「ねむりんは魔法少女をやめてどうするぽん?」
ねむりん:「そうだねえ」
「ニート卒業して就職活動しようかな」
話自体はここで終わっているんですが、既に1巻を読んでいる読者たちはこの後ねむりんが死んでしまうことを知っています。なんとも後味の悪い話でした。これが死亡フラグってやつなんでしょうかね……。
<ロボットと修道女>
まだN市に魔法少女が少なかった時期のお話です。
マジカロイド44が友達から借り受けたゲームをやっている内に魔法少女にされてしまった安藤真琴。
未来の道具をランダムに1日1つ手に入れることができる彼女が、シスターナナを騙してお金儲けをします……。
マジカロイド44の語尾が「デス」じゃないというだけで新鮮でした。ホームレスのおっさんと仲が良いんですね……。
(『魔法少女育成計画のゲームがまだ始まる前』と書かれてはいましたが、ゲームは始まっています。この「ゲーム」っていうのはクラムベリーの試験のことでソシャゲのことではないんでしょうけども分かりづらい!)
<天使をプロデュース>
魔法少女の人気ランキングでなかなか上位になれないピーキーエンジェルズの2人。(ユナエルとミナエル)。
もちろん、不動の1位はスノーホワイト!彼女は人助けをしている回数自体がとても多いので自然と民間への露出も高くなってしまい、更に性格も言葉使いも良好。
他の魔法少女たちとは知名度が違います!
ピーキーエンジェルズはなんとか人気を上げようと「たま」に相談。(チームルーラの中でも一番扱いやすい子です)動画投稿サイトにPVをアップするというたまの提案が2人に気に入られ、動画が作られました!
その甲斐あって2人の知名度は急上昇。一気にランキング2位にまで上り詰めました!
<ゾンビウェスタン>
ハードゴア・アリスがマジカロイド44を倒した後の話。
カラミティ・メアリがかたき討ちにハードゴア・アリスを襲いますが、銃で撃ってもバラバラにしても濃硫酸をかけても何をしても殺すことが出来なかったというお話。もはやホラーです!
<マジカルデイジー第二十二話>
アニメ、マジカルデイジーの製作者サイドがモメて1話だけ変な話になったというお話。
デイジーが廃屋の片づけを地道にやったりします……(汗)
割と前々から思ってたんですが、この作者さんは魔法少女を何だと思ってるんでしょう?
<チェルナー・クリスマス>
謎の多い短編。
Restartが始まる前のチェルナーマウスのお話です。
多分、「チェルナー・マウスの正体はハムスターだった」という内容なんだと思うんですが、イマイチ不明。
チェルナーは「もうすぐ特別な日がやってくる」、「リーダーがファミリーのみんなのところにも行って、贈り物をして回らなくちゃいけない」とありますが、この「ファミリー」が何を指しているのかよく分かりません。ハムスターの家族なのか、あるいはクラムベリーの試験を通過した魔法少女仲間なのか……。もしかしたらチェルナー以外にもハムスターの魔法少女がいたのかも?
チェルナーのファミリーは、ある者は「猫の肉が食べてみたい」と言い、これは『天敵である猫の肉を食べてやりたい』というハムスターの気持ちだと強引に解釈することも……できなくはないと思います。またあるファミリーは「せめて音楽家に一太刀浴びせたい」と言っています。これは完全に魔法少女の発言ですね。
しかし、最後のオチではアンナ(御世方那子)のペットのハムスターに伊勢海老がプレゼントされて終わっています。
どういうこと?
<ワンダードリーム>
クラムベリーの試験後、そしてrestartの前の時期のマスクド・ワンダーのお話。
まだキャラの出来上がっていないマスクド・ワンダーと実は夢の中の世界で生き残り(?)続けていた「ねむりん」に注目!
<娘娘@N市>
@娘娘(あっとまーくにゃんにゃん)の詳細が書かれたお話。新型の魔法の端末を皆に配りに行くため、他のキャラも多数登場します。
また、語尾に「アル」をまだ付けていない頃なのでちょっと新鮮でした!
この話によると@娘娘はクラムベリーの試験を受けた16人と面識があったという事になります。いろんなところで繋がってるんですねぇ。この作品の世界は。
「@」は友達との悪ふざけで入れざるを得なくなっただけで、本人もこの名前のことは気にしているようです……(汗)
<トップスピードと遊ぼう>
スイムスイムの本名は坂凪綾名(さかなぎ あやな)。7歳。小学1年生です!
そんな彼女がチームルーラの招集をすっぽかしてしまい、それまで全く面識の無かったトップスピードに頼んで連れて行ってもらうお話。
トップスピードはチームルーラになれなれしく接し、お弁当をあげ、仲良く(?)なりました。
<アカネと愉快な魔法少女家族>
母、不破綾子、五十二歳。
長女、不破葵、三十一歳。
次女、不破浅葱、二十五歳。
三女、不破茜、十七歳。
四女、不破藍、十三歳。
……この一家は三女の茜(アカネ)以外は全員魔法少女でした!
更に三女の茜まで魔法少女「アカネ」になってしまい、とうとう魔法少女のフルハウスが完成!
しかし、アカネ以外の4人は魔法少女としての力を自分のために使っていたため、アカネがこれに反発します!
……この後、クラムベリーの試験によって同朋殺しがあったんでしょうが、そこまで話が進むことはなく、和やかな内容となっています。
<オフの日の騎士>
ラ・ピュセルが魔法少女になった時の話。
自分が魔法少女になったことを受け入れられず、ファヴが「人の話聞かないタイプだってよくいわれたりしてないぽん? ていうか自分の声で気づけよ」と口調を乱すという貴重なシーンがありました。
女性に変身できるようになったことで魔法少女を愛好する団体のオフ会に参加したお話。なんとメルヴィルもそこには来ていて、帰り道では彼女に助けられました。
ラ・ピュセルはメルヴィルに好色な男性から逃げるのを手伝ってもらいましたが、逃げるスピードが速すぎたため、服はボロボロになってしまいます。
メルヴィルの色を操る魔法で服を着ているように見えるようにしてもらい、ラ・ピュセルは帰ることができました。
メルヴィル:「やざがねもんだが家(や)っごまではもづ」
<牛肉消失事件 ~メイドさんは見た~>
Restartの1年ほど前の話。
子供の合宿が舞台。のっこちゃんが子供としてこの合宿に参加。そして見習い探偵のディティック・ベルはスタッフとして働かされていました。
壁にキスをすると顔を浮かび上がらせることができる魔法で肝試しは阿鼻叫喚。
そして牛肉が無くなった真相は、ディティック・ベルが魔法を解くのを忘れていたため、壁が口の中に食べ物を入れてしまっていた――という内容でした。
ディティック・ベルの魔法は「たてものとお話できるよ」です。この「壁に浮かんだ顔の口に物を入れる」というのは本編で使われたトリックで、これを知った時にミステリ好きの人は「ふざけるな!」と感じたと思います。
だって「たてものとお話できるよ」の範疇を明らかに超えてますからねー。
このお話はその辺に対する言い訳のように感じました……。
<マジカルイリーガルガール>
リオネッタ、シャドウゲール、プフレなどが裏社会で活躍しているお話。リオネッタとプフレはなかなかブラックな一面を持つ特殊な魔法少女です!
<青い魔法少女の記憶>
Restartに登場したラピス・ラズリーヌがまだ「ブルーコメット」という名前だった時のお話。
先代のラピス・ラズリーヌの名前を拝命するために、無茶ぶりにこたえて物々交換を繰り返していきます!
<クランテイルさんの友達>
魔法少女育成計画restartが終わってすぐのお話。リオネッタ、ペチカ、御世方那子。みんないなくなってしまいました。
その後友達関係に悩んでいるクランテイルこと尾野寧々(おの ねね)。
彼女と共に生き残ったシャドウゲールがプフレに愛想を尽かし、尾野家にお泊りに来ることになりました。――というところで話は終わっています。その後尾野家でどんなやり取りがあったのかは分かりません。
とても短いちょい話でした。
――以上、15話の入った短編集、「魔法少女育成計画episodes」のネタバレでした!
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