ラノベぐらし！

『この素晴らしい世界に祝福を！よりみち２回目！』の感想・評価です。
短編集！

この素晴らしい世界に祝福を！ よりみち ２巻　/　暁 なつめ

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・『このすば！』の関連記事へ。


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この『よりみち』シリーズは、これまで他所で書かれていた短編小説が集まって本になったものです。

＜拝啓、紅魔の里の皆様へ＞
カズマたち４人のパーティが完成したばかりのころの、めぐみん目線のお話。めぐみんがカズマ、アクア、ダクネスをどう思っていたか明かされます。

＜そうだ、異世界へ行こう！＞
アクア、カズマ、めぐみん、ダクネスの４人が、日本へ行きます！

ただし日本へ行った記憶は残りません！

＜この過酷な世界に祝福を！＞
だらけた日常を送っていたカズマたちが、久しぶりにクエストに向かうお話。この世界の動物や植物は相変わらず狂暴です。
「痛っ!?　痛たたたたた！　何これ痛い！」
「ちょっとあんた何やってんの、ジャガイモを素手で触るだなんて危ないでしょ！」

＜白虎に加護を！＞
『白虎(びゃっこ)』という大物モンスターに、多額の賞金が付けられていました。カズマたちは白虎を倒しに向かいますが、白虎の方に敵意はなく、予想外なことになってしまいます。

＜レッドストリーム・エクスプロージョン！＞
荒れくるう台風の精霊を倒しに向かいます！

＜○○料理を召し上がれ……！＞
禁制の食材が使われているかもしれない貴族の料理会に、同じく貴族のダクネスが潜入調査。しかしカズマやアクアも会場に入ってきてしまいました！

「はるまはんはるまはん、ふぉっちのエビがおいひいわよ！」
「ふぉの魚もなかなかふまいろ！　ふぉんなにふまい料理をふったのは初めてら！」
「それは当家が用意した威勢エビとちょうちん暗光ですな！　いや、平民にこの味は分かるまいと思っていたのに、なかなかどうして！」

貴族たちの用意した厳選料理を、平民のカズマたちが美味しそうに食べてるのを見て、貴族たちはなんだか幸せそうでした。

＜ぼっちをプロデュース！＞
ゆんゆんがカズマに弟子入り！コミュ力を鍛えてもらいます。

＜ミニ・ストーリー集 涸れ地に雨を！ ダブルウィザード 友人想いの――＞
最後に、短いお話３連発。


＜５段階評価＞
おすすめ度　　　　★★
ハーレム度　　　　★★★
戦闘・バトルの量：★★
ラブコメ量：　　　★★★
読みやすさ：　　　★★★★★

＜感想＞
この本はページ数も少ないですし、内容はこれまでに出された『この素晴らしい世界に祝福を！』関連の特典小説をまとめただけのもの。
でもまあ、『このすば！』シリーズが好きな人は買っても良いかなと思います。
作者さんもこの本の後書きで、
『この本は過去の特典などをまとめて書籍にし、本棚に並べやすくするという建前でロンダリング……いいえ、読者様のために誠実に作られた物になります』と言っています。
640円という値段にしては内容が無かったかなと思います。残念。

収録されていた内容ですが、最後が『――』で終わってて、思わせぶりな終わり方をしている短編が多かったです。これは作者さんの、特典小説を書く時のクセのような物でしょうか？

例えば、
『その言葉にゆんゆんは、紅くなった眼を丸くすると――』(お話終了)
↑↑↑
喜んでいるゆんゆんの姿まで見たかったです！最後が『――』になってて、とても良い所で終わってしまう短編が多くて残念。カズマたちが楽しそうにしてるのを読んでるとこちらも楽しい気分になれるので、最後もうちょっとだけ書いて欲しかったです。全体的にもう少し読みたい！

このすばシリーズは、本編は17巻で終わりましたが、まだ伏線を回収しきれてない状態です。この『よりみち2回目』で、魔王を倒した後の話が出て来るんじゃないかと期待してたんですが、残念そんなことはありませんでした。

結局カズマは誰かと結婚したりするのか。やっぱりめぐみんなのか。もしかしたらハーレムエンドを達成してしまうのか。それともやっぱり『このすば！』シリーズはあれで終わりで、もう続きの話を読むことはできないのか……。とても気になります。

(『この素晴らしい世界に祝福を！よりみち２回目』の感想・評価)