エリンコへの復讐を果たしたその後のお話。比較的平和な回でした。
七つの魔剣が支配する 6巻 / 宇野 朴人
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<あらすじ>
前回、オリバー達はエリンコへの復讐を果たし、11人の犠牲と共に彼を葬り去りました。
キンバリーで教員が立て続けに行方不明になり、学園の教師たちも本格的に犯人を捜索するようになりました。
教員を二人も殺害した人間は、実力を考えれば同じ教員である可能性が高く、教員たちの間で不審が募ります。
やがて疑惑の目は生徒たちにも向けられるようになり、学校長自らが生徒たちの尋問をするようになりました!
エリンコの研究室とゴーレムを、オリバーとピートは見学していたということで、彼らも校長エスメラルダに呼び出されます。
また、箒競技ではアシュベリーがますます頭角を現し、更に陽気で人懐こく怪しさ全開の転校生・ユーリィが登場。そしてそんな中、上級生たちは生徒会選挙を巡って争っていました。
カティがお世話になっているミリガン先輩も立候補します!
<感想・評価>
<5段階評価>
おすすめ度 ★★★★★
ハーレム度 ★★★
戦闘・バトルの量:★★★(今回は比較的ひかえめ)
ラブコメ量: ★★★★
読みやすさ: ★★★★
<感想>
今回は箒(ほうき)関連の話が多かったです。魔法使いがまたがって空を飛ぶ、あの箒です。
ハリーポッターの世界のように、この作品の世界でも箒に乗って空を飛ぶ競技がいくつか存在します。キンバリーの箒競技のエース、アシュベリーがひたすら自分の魔道を追って飛行速度の限界に挑戦していました。
箒に乗るためだけにデザインされ、産み出されたアシュベリーの体は、他の能力はそぎ落とされていて、子供を産む能力も持っていません。
いつものことですが、この世界の魔法使いの業の深さを感じました。
アシュベリー:「魔法使いの家の子供は、多くがその生涯に目的をもって生まれて来るわ。私の家の場合は『箒術における最速』。それを達成できなければ人生丸ごと失敗作よ」
何となくですけども、このシリーズの終わり方のパターンみたいなのが見えてきた気がします。実際、4分の1くらい読んだところで、『今回死ぬのはこの人たちかな?』と、死ぬ人の候補がいくつか想像できてしまいました。(一応当たってました)
そして今回も見事な死にっぷりでした! 普通、ライトノベルではこんなに簡単に人は死にません。特に、主人公と関わった仲間や先輩などは死にません。でもこのシリーズは、そもそも命の価値が低いこともあってアッサリと死んでいってしまいます。
私が普段生きているこちらの世界と、あまりにも命の扱い方が違っています!作者さんはよくこんな世界を想像できるなと、いつもながら感心してしまいます。
ミリガン先輩が率いる生徒会は見てみたいです!個人的に、今回の選挙はミリガン先輩を応援しています。
(『七つの魔剣が支配する』6巻の感想・評価)
タグ:七つの魔剣が支配する 宇野 朴人
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