ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10巻 / 大森 藤ノ
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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(10) (GA文庫) [ 大森藤ノ ] 価格:712円 |
<あらすじ>
前回、ベル達【ヘスティア・ファミリア】は、人間と対話のできるモンスター『異端児(ゼノス)』の存在を知りました。
ベルが拾った竜女のウィーネは、ダンジョンの中に住んでいる他の異端児(ゼノス)と暮らすことになり、お別れしました。
そして話は続きます。この10巻は『異端児(ゼノス)』編の後半戦。異端児たちが暴走して18階層のリヴィラを壊滅させてしまいました!
異端児のリド達が人間たちと敵対し、そんな暴挙に出たのは、【イケロス・ファミリア】に仲間を殺された怒りのせいでした。
<感想・評価>
<評価(5段階評価)>
おすすめ度 ★★★★★
ハーレム度 ★★★
好き・気に入った:★★★★
戦闘・バトルの量:★★★
ラブコメ量: ★★★
読みやすさ: ★★★
<感想>
『異端児』という喋るモンスターが現れたせいで、ダンジョンという存在がより複雑なものになってしまいました。最初のうちはモンスターは敵で、ダンジョンはシンプルにただ侵攻していくだけのものでした。今では『ダンジョンとはそもそも何か』を神様達が隠している様子だったり、ダンジョンに意思があるようだったり、生前の記憶を持った喋るモンスターが登場したり……。一体ダンジョンとは何なんでしょう?
ダンジョンだけでも厄介なのに、今回はダンジョンに近接する建造物、人造迷宮『クノッソス』の存在も明らかになりました!設定がだんだん複雑になっていきます。
ベルがまだ魔法が使えず、一人でモンスターを短剣で切ってただけの頃はシンプルで読みやすかったです。今では春姫の能力で一時的なランクアップができたり、リリの変身能力でからめ手で攻めたりと、できることがかなり広がりました!(変わってしまった……)
ベルが成長していくのは見ていて楽しいですが、成長していけばするほど、理不尽で困難な展開が増えていきます。(実際、1冊でまとまらずに今回は上下巻になりました)
この10巻のあとがきで作者さんも箇条書きで書いています。『途中の展開がキツ過ぎて筆を放り出しそうになったこと、登場するキャラクターが多過ぎて困ったこと、その割をっ食らって既存の仲間の出番が奪われてしまったこと、思ったより猛牛(ヒロイン)の存在感を演出できなかったこと、――――』
人種も世界観も凄く雑多!
キャラが増えて話も複雑にはなりましたが、それぞれのキャラが魅力的でけっこう楽しめます。
これまではダンジョンの話と地上での話はキッパリ分かれていましたが、異端児(ゼノス)が地上に出てきたり、ダンジョンと地上を繋ぐ迷宮が発見されたりしたおかげで、ダンジョン―地上の境界が緩くなった印象。今後は地上にいても安心できなさそうです……(汗)
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