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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか15 (GA文庫) [ 大森藤ノ ] 価格:691円 |
<ベルの左腕>
「ベル、お前……!」
「ベル様、そのお姿は……!」
「ベル様っ、嗚呼、そんな……!」
「やはりベル殿の左腕は、もう……!」
「なんか、こうなっちゃった……」
【ディアンケヒト・ファミリア】に左腕を治療してもらっていたベルですが、左腕を動かしていたせいで治療が失敗。ベルを担当していた【戦場の聖女】アミッドさんから酷く叱られ、ベルの左腕は金属装甲で固定され、しばらく安静を余儀なくされました。(冒険はお休み)
現在ベルは、ランクアップしてレベル5になれる状態ですが、いくらなんでもありえない事なので神様が『気のせいだ』と断定。レベル4のままです。
<オラリオに来たばかりのベルのお話>
ベルがオラリオの街に来たばかりの時。純真で人を疑わなかったベルは、悪い宿屋に騙されて、倍以上の宿泊料金をふんだくられていました。ベルはすぐにお金が無くなり、どこの【ファミリア】にも入れないまま宿を出て行くことになります。
流石に見ていられなくなった宿の店主が、ベルに黒パンの餞別をくれました。
<下界に来たばかりのヘスティア様のお話>
ヘファイストスの所で居候していたヘスティア様の様子や、【ヘファイストス・ファミリア】を追い出されてバイトを始めたこと、ベルと出会うところなどが描かれています。
<リリルカ・アーデ>
リリはレベル2にランクアップしました!
【指揮想呼(コマンド・コール)】という、戦闘時の指示伝播を拡大するスキルを習得し、発展アビリティでは『耐異常』を手に入れました!
これまで非力なリリでしたが、ランクアップしたことで低級なモンスターなら倒せるようになり、大喜びです。
―――――――――
過去の話は、リリが昔、神ソーマに育てられていたという話。
リリは三歳で物乞いを覚え、両親にお金を渡していました。リリの両親は『金を持ってこい』と言うばかりで、親らしいことは何もしてくれません。両親はソーマの酒に狂っていました。
そんな両親が死に、リリもソーマの酒を飲んでしまい、酒を求めてお金を稼ごうとしますが、非力なリリは冒険者に利用され酷い扱いを受けていました。やがてリリは冒険者から金品を盗むようになり、スレていきます。
<エイナ・チュール>
ギルドでベルを担当してくれているエイナさんのお話。新人だった彼女は親身になって冒険者にアドバイスし、仲良くなり、そして皆死んでいきました。
<ヴェルフ・クロッゾ>
ヴェルフはレベルは上がらなかったものの、大きくステータスが上昇!
ヴェルフは神ヘファイストスに、自分がダンジョン内で打った『壊れない魔剣』を見せました。
「確かに、『クロッゾの魔剣』じゃない。『貴方(ヴェルフ)の魔剣』ね……」
鍛冶神ヘファイストスの評価:「……まぁまぁね」
この言葉にヴェルフは大喜び。(ヴェルフは、神ヘファイストスが認めるような剣を作ったらヘファイストスとお付き合いしてもらう約束をしています)
ヘファイストス:「……こほんっ」
「まぁ、まだまだ未熟で粗いところはあるようだけど? 貴方も魂を込めてこれを作ったようだし? それにこんな短期間でここまで至るなんて、神(わたし)も想像できなかったというか? だ、だから……その、つまり……少しだけ、本当に少しだけ…………認めてあげるのもやぶさかかではないというか……」
「約束通り、貴方と付き合って――」
「――ええ!! これを足がかりにして、絶対に貴方が認める剣を作ってみせます!」
ヴェルフはわざとヘファイストスの言葉を遮り、神に続きを言わせません!その場にいた椿と一緒にヘファイストスは固まり、ヴェルフは満面の笑顔。
「……もぉ!」
ヴェルフがいなくなった後、ヘファイストスは頬を紅くして少女のような声を上げました。
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ヴェルフの過去話は、『魔剣』を作るのが嫌なヴェルフが、とある神の手を借りてクロッゾ家から家出する話。
家出した後はダンジョンの都市オラリオに行き、そこでヘファイストスに拾われました。
<リュー・リオン>
ベルの左腕が治りました!皆で『豊穣の女主人』で祝杯をあげますが、リューさんの様子がおかしいです。
リューさんはベルを頑なに見てくれません。ベルがリューの視界に入りそうになるたびに、ぐるんっ!と体の向きごと変え、ぎょっとしたお客たちの視線を集めるほどです。
ベルはたまらずリューに話しかけますが、ろくに話も通じません!
「リュ、リューさん……」
「肉塊(ステーキ)になります」
「今、いいですか……?」
「ご注文ですか?」
「えっ」
「麦酒(エール)ですか?」
「あ、あの……」
「麦酒ですね」
「は、話を……」
「承りました」
(スタスタと去っていくリューさん)
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リューの過去話は、他種族を嘲笑するエルフ達が嫌になり、オラリオに来た話。お高く留まっているエルフの態度が嫌で村を出たのに、どうしてもリューも同じように、他種族との接触を拒んでしまいます。
悩んでいたリューにアリーゼという少女が話かけ、そのまま正義の味方【アレストア・ファミリア】の一員となりました。
<サンジョウノ・春姫>
春姫はランクアップしてレベル2になれる状態ですが、そのことは春姫には内緒にされています。彼女はまだレベル1のまま。春姫は酷く運動オンチなので、ヘタにレベルを上げてパワーアップさせては危ないという判断です。
春姫は戦闘の練習を頑張っていますが、なかなかうまくいきません。
ヴェルフ:「手に馴染む得物がわかれば、まだ協力してやれるんだがな……。剣もダメ、槍もダメ、薙刀や弓矢も使えない、戦槌や大剣は当然無理。杖も今、不発に終わって……あとは何があった?」
アイシャ:「言っとくけど、ありゃあ本当に筋がないよ。割り切って詠唱の訓練をさせた方がいい、と私は思うけどね」
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春姫の過去話は、子供の頃、命たちと遊んでいた頃の様子でした。(命(みこと)の話でもあった)
<アイズの名前がひっかかる……?>
アイズさんが、とある墓標に花をお供えしていました。それは古代のオラリオの英雄達の墓でした。
ベルはその墓標に刻まれている一人の人物、英雄アルバートについて思いを馳せます。彼の二つ名は『傭兵王ヴァルトシュタイン』。ベルは、【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインの名字と英雄の二つ名が似ていることが気になりました。
(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』15巻のネタバレ・あらすじ)