2015年06月04日
何故、人は撮影したがるのか?そしてダンス撮影の先には何が?
現代人が本能的であるかのように、写真や動画を撮るのはこの名残なのか…?
さてここから少しマクロな話。(ダンスの)映像を個人が容易に発信できる現代。これは大きな意味を持つ。情報の複製と拡散を容易に可能とした活版印刷が、三大発明の一つと言われる。
ダンスに関しては複製に対する保守的な考えもよく聞くし言ってる事はわかるけど、例えば同じ芸術で言えばピカソなどの絵画が、写真や映像技術の進歩に比例して値崩れするだろうか?先日も芸術作品のオークションで史上最高額を更新した。
4k、更に8kも間近、立体感や現実と近い映像があろうと、本物でなければ価値が無いと浸透している。
ダンスも芸術だから、複製を恐れる事より価値観を広め、それを楽しむ人を増やす方向が良いと思う。
大多数の人がピカソを知っていて、その多くは複製を見た事があり、または容易に見れる。多くの人から高額と見なされ、いくら高精度の複製を所有しても意味が無い、と信じられてるから成り立つ部分も強い。
だから複製されて潰れた芸術は無いと思う。
芸術に限らず大衆娯楽のアイドルポスターなんかも、高値がついたり駅に貼られてるのが盗まれる。恐らく公式サイトにいけばデジタルデータで見れるのだろうが、複製品すら価値を持つ。
ならダンスも、最高のダンスがある事をもっと広める、生で見たり体験する事に最大の価値がある、としっかりと認識出来るよう伝えるいわゆる伝道師がいればいいです。
昔はネットも無く、ダンスのビデオやDVDもよく売られていて、情報が乏しい頃のビデオは擦り切れるまで見られたとか…。今は磨耗しない高画質が当たり前に、高速に伝播するようになった。(環境は良くなったが、擦り切れるほど見る人はあまりいなくなったと思う)
過去にDVDを販売してた所も、販売取りやめや、YouTubeですぐに公開したり、状況は変化が早い。販売をやめたのは、単に売れないからかもしれないし、JASRACからのリスクを避けるためかもしれません。
芸能人やアイドルのように、盲信的な人気や信者を獲得してるなら高額なDVD販売などで大きく利益になるが、今のダンス界でDVDは売りやすいサービスとは言いづらいです。むしろショー系イベントなら、撮影禁止+DVD販売のイベントなんかは、そのイベント自体がブランド価値を持たなければ無理に出る意味は無いですね。
別の撮影可能なイベントに出て撮って貰って、動画をなるべくすぐ見て、改善点を見つけたり更に練習したり、仲間と感想などをシェアする方が良いという話になります。
動画は反芻したり練習に役立つし、行けなかった時や話題になったダンスを、少しばかり追体験出来る便利なツールです。
音楽が売れないとか複製が〜という話がある一方で(これはそもそも旧式のレコード会社の商売がうまくいってないというだけの話で、音楽が廃れたかどうかとは全く別の問題)、ライブやフェスはYouTubeで新曲公開などプロモに使われ、興行として毎年右肩上がりと言う。音楽で出ている動きなら、ダンスに来てもおかしくない。
動画でたまたまダンスを見た人が、生で見たい時に、例えばググれば簡単にダンサーや出演やイベントがわかる、こういったアクセンシビリティを整えておくのも課題の一つか。
そんなわけで、興味を持ってググった際に少しでも役立つ情報が出るように、とブログを始めたわけです。
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