2015年01月03日
宝くじは当たらないからやめられない?
こんにちは、30代からの心理学です。
今日紹介するのは、「強化理論」というのについて説明します。
強化心理とは、ある条件によって発生する報酬や罰を繰り返させることで、強制的に体に無意識に条件に沿った行動をするように操作することです。
このように説明してもわかりにくいので、例を交えながら説明します。
一番簡単なのは犬のしつけの時に「待て」と言って、ちゃんと待てば餌をやり、待たなければ餌をやらないという方法です。
繰り返すうちに、待てと言われた場合に体が勝手に反応して、条件に沿った行動をしてしまうのです。
これは、社会人でいう、働いたら給料をもらえるというのと同じことです。
これらはいずれも、指示があってそれを行えば定期的にもしくは必ず決まった報酬がもらえます。
これらを強化理論の中でも「定時隔強化」といいます。
実はこれらは慣れてしまうと、行動の質が落ちてしまい、当然のことと感じて喜びや快感を感じなくなってしまうのです。
しかし、これらのことは防ぐことが可能です。
定時隔強化の反対で「不定率強化」というのがあります。
この不定率強化とは、定期的な給料や確実な報酬でなく、突然のボーナスのような予期しない報酬で起こります。
誰しも、突然報酬がもらえれば嬉しいはずです。
定期的な報酬とはまた別で、上乗せでもらえるのですから当然です。
この不定期なボーナスは「しっかりと働いていれば、たまに渡される」と言っておけば、誰しもやる気が出て、しっかりと働くようになります。
このように、突然報酬をもらったという快感が忘れられずに、また味わいたいから働くのです。
しかし、いつもらえるか分からない報酬は間隔をあけすぎると逆に「いつもらえるか分からないし、もしかしたら永遠にもらえないかもしれない」と考えてしまうので、返って働かなくなってしまうので注意が必要です。
一度不定率強化を行ってしまうと、ずっと続けていかないと1回限りでは、それ以降は働く意欲が無くなってしまうのです。
またいつもらえるか分からないという報酬ではなく、どれくらいもらえるか分からない報酬というのもあります。
どれくらい貰えるか分からないといっても、ある程度あらかじめ基準額は言っておかないといけません。
何も言わずに依頼してしまうと、「もしかしたら少ないかもしれない」と思ってしまい、やはり質が下がってしまいます。
少し低めに基準額を設定しておいて、頑張り次第で報酬を上げると言っておけば、基準額よりも上がるからやる気が出るのです。
仮に、普通6万円する仕事を4万円を基準額で依頼して、終わってから6万円を報酬として渡すと、最初から6万円と言って渡すよりも喜びが大きくなります。
よくテレビショッピングであるのがこれの逆で、最初は2万円の値段で紹介して視聴者に2万円で買うかどうかを考えさせて、最後に助手の人が「そこを何とか!」と言って値切ります。
そして、値段を9800円にまで下げると、視聴者はそれだけで得した気分になり大喜びで、商品を買ってしまうのです。
最初から9800円であったものをわざと値段を高くして紹介して、最後に元の値段に戻すという手段です。
このようにあらかじめ相手にとってマイナスな方向で考えさせることで、通常のことを言っても相手からすればプラスになったように錯覚させることができるのです。
「父親が事故にあったらしい」と嘘を言ってから、「実はウソでした」というと結局は何もなかったのに、相手は「嘘で良かった!」とプラスに感じてしまうのと同じです。
この効果は以前紹介した特定化の心理と組み合わせればより強力になります。
「(始め)この商品は2万円です・・・・(終わり)この商品は2万円と言いましたが、今回テレビを見たいただいているあなただけに、なんと9800円でお売りします!今から1時間以内にお電話ください!」
なので、販売などでは最後に買うことになった値段が実は通常値段の可能性が高いので、別に得をしているわけではないのです。
しかし、値引きされずに売られている商品もありますが、それらは売れたらラッキーというだけで、本気で売る気はないのです。
本当に売ろうとしているのは値引きをしているときだけです。
宝くじなどのギャンブルでも、一度大当たりすると、次は報酬がいつもらえるか分からないが、報酬をもらった時の快感が忘れられないから、辞められないという方が多いのです。
当たらない期間が長くなるほど、当たった時の喜びが妄想の中で大きくなっていくのです。
彼女と食事に来た時でも、あらかじめ割り勘と言っておいて、会計するときにおごるようにすれば、最初から「俺がおごるよ」と言うよりも好感度が上がります。
また、彼女にデートに誘われても一旦用事で断った後に、やっぱり予定何とか開けることができたからデートしよ、というのも効果的です。
しかし、あまりに多用しすぎると優柔不断と思われるので注意してください。
また不定率強化で、誕生日や記念日以外の日に突然プレゼントを渡すのも効果的です。
これもあまりにやりすぎると惹かれるので注意が必要です。
記念日が長期間空くときにやるのが効果的です。マンネリ化を防ぐことができます。
ポイント
「突然報酬を与えたり、予定報酬よりも上乗せすることで、より一層喜びを与えることができる」
今日紹介するのは、「強化理論」というのについて説明します。
強化心理とは、ある条件によって発生する報酬や罰を繰り返させることで、強制的に体に無意識に条件に沿った行動をするように操作することです。
このように説明してもわかりにくいので、例を交えながら説明します。
一番簡単なのは犬のしつけの時に「待て」と言って、ちゃんと待てば餌をやり、待たなければ餌をやらないという方法です。
繰り返すうちに、待てと言われた場合に体が勝手に反応して、条件に沿った行動をしてしまうのです。
これは、社会人でいう、働いたら給料をもらえるというのと同じことです。
これらはいずれも、指示があってそれを行えば定期的にもしくは必ず決まった報酬がもらえます。
これらを強化理論の中でも「定時隔強化」といいます。
実はこれらは慣れてしまうと、行動の質が落ちてしまい、当然のことと感じて喜びや快感を感じなくなってしまうのです。
しかし、これらのことは防ぐことが可能です。
定時隔強化の反対で「不定率強化」というのがあります。
この不定率強化とは、定期的な給料や確実な報酬でなく、突然のボーナスのような予期しない報酬で起こります。
誰しも、突然報酬がもらえれば嬉しいはずです。
定期的な報酬とはまた別で、上乗せでもらえるのですから当然です。
この不定期なボーナスは「しっかりと働いていれば、たまに渡される」と言っておけば、誰しもやる気が出て、しっかりと働くようになります。
このように、突然報酬をもらったという快感が忘れられずに、また味わいたいから働くのです。
しかし、いつもらえるか分からない報酬は間隔をあけすぎると逆に「いつもらえるか分からないし、もしかしたら永遠にもらえないかもしれない」と考えてしまうので、返って働かなくなってしまうので注意が必要です。
一度不定率強化を行ってしまうと、ずっと続けていかないと1回限りでは、それ以降は働く意欲が無くなってしまうのです。
またいつもらえるか分からないという報酬ではなく、どれくらいもらえるか分からない報酬というのもあります。
どれくらい貰えるか分からないといっても、ある程度あらかじめ基準額は言っておかないといけません。
何も言わずに依頼してしまうと、「もしかしたら少ないかもしれない」と思ってしまい、やはり質が下がってしまいます。
少し低めに基準額を設定しておいて、頑張り次第で報酬を上げると言っておけば、基準額よりも上がるからやる気が出るのです。
仮に、普通6万円する仕事を4万円を基準額で依頼して、終わってから6万円を報酬として渡すと、最初から6万円と言って渡すよりも喜びが大きくなります。
よくテレビショッピングであるのがこれの逆で、最初は2万円の値段で紹介して視聴者に2万円で買うかどうかを考えさせて、最後に助手の人が「そこを何とか!」と言って値切ります。
そして、値段を9800円にまで下げると、視聴者はそれだけで得した気分になり大喜びで、商品を買ってしまうのです。
最初から9800円であったものをわざと値段を高くして紹介して、最後に元の値段に戻すという手段です。
このようにあらかじめ相手にとってマイナスな方向で考えさせることで、通常のことを言っても相手からすればプラスになったように錯覚させることができるのです。
「父親が事故にあったらしい」と嘘を言ってから、「実はウソでした」というと結局は何もなかったのに、相手は「嘘で良かった!」とプラスに感じてしまうのと同じです。
この効果は以前紹介した特定化の心理と組み合わせればより強力になります。
「(始め)この商品は2万円です・・・・(終わり)この商品は2万円と言いましたが、今回テレビを見たいただいているあなただけに、なんと9800円でお売りします!今から1時間以内にお電話ください!」
なので、販売などでは最後に買うことになった値段が実は通常値段の可能性が高いので、別に得をしているわけではないのです。
しかし、値引きされずに売られている商品もありますが、それらは売れたらラッキーというだけで、本気で売る気はないのです。
本当に売ろうとしているのは値引きをしているときだけです。
宝くじなどのギャンブルでも、一度大当たりすると、次は報酬がいつもらえるか分からないが、報酬をもらった時の快感が忘れられないから、辞められないという方が多いのです。
当たらない期間が長くなるほど、当たった時の喜びが妄想の中で大きくなっていくのです。
彼女と食事に来た時でも、あらかじめ割り勘と言っておいて、会計するときにおごるようにすれば、最初から「俺がおごるよ」と言うよりも好感度が上がります。
また、彼女にデートに誘われても一旦用事で断った後に、やっぱり予定何とか開けることができたからデートしよ、というのも効果的です。
しかし、あまりに多用しすぎると優柔不断と思われるので注意してください。
また不定率強化で、誕生日や記念日以外の日に突然プレゼントを渡すのも効果的です。
これもあまりにやりすぎると惹かれるので注意が必要です。
記念日が長期間空くときにやるのが効果的です。マンネリ化を防ぐことができます。
ポイント
「突然報酬を与えたり、予定報酬よりも上乗せすることで、より一層喜びを与えることができる」
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