栄養の重要性 | 根拠なきイメージ: サイクル&フィットネス

2016年06月13日

栄養の重要性 | 根拠なきイメージ

「食事と栄養」

「弱虫ペダルのロードバイク」の記事を書いていたときに、他にも
こんな記事を目にしました。

一部を抜粋させていただきます。

緩和ケアの第一人者で、著書『「がん」では死なない「がん患者」』
（光文社新書）が注目を集めている東口高志氏です。

「米国では、医師も患者さんも栄養を摂ることが医療行為だと分かって
いますから、例えば管理栄養士が『この人は1日300キロカロリー不足し
ている』といえば、医師は処方箋を書いて栄養剤を出し、患者さんも
それを飲むことが当たり前になっている。私がこんな話をするのも、
日本もそうなってほしいと思っているからなのです」（東口氏）

　こうした状況に加えて、自身の経験からも栄養管理は「治療」だと
考えている。その主張は余命1か月といわれたがん患者に対して栄養
を与えたことで、5年も生き延びたケースからも分かる。

　咽頭がんの70代後半の男性は、余命1か月と宣告され、東口氏の勤
める病院の緩和ケア病棟に転院してきた。その時、男性はガリガリに
やせ、まるでミイラのような状態だったという。東口氏は、明らかに
栄養不足だった男性に適切な栄養を与え、同時に固くなっていた手足
のリハビリなども行なった。すると、男性は1週間を過ぎた頃から急速
に回復し始め、3か月後にはゼリー状のものなら口から食べられるよう
になり、手足も動かせるようになったという。

　退院後、その男性は自宅で5年間、奥さんと一緒に暮らし、亡くなる
1週間前に東口氏のもとを訪れ、感謝の意を告げたという。男性はその後、
笑顔のまま逝った。

「私が診た患者さんのなかには体調の回復によって、がん治療を再開で
きた人もいます。寿命を延ばすことに寄与した栄養管理を『治療ではない』
といえるでしょうか」

この記事を読んだとき、実際にこれに近い人を知っているので、とても良く
分かります。

特に高齢になればなるほど、食べることを制限するというか多く食べる
ことは身体に悪いという考え方が支配しています。

とくにお肉に関しては嫌われているといっても良いほどです。

ですがタンパク質などに関しては、加齢ととも吸収率が悪くなってきます。

ですから意識してとらなければならなくなってきます。

日本の文化は「白米信仰」ともいえる考え方がとても強くて、「お肉」を
悪いものとして排除しようとしているところがあります。

そういう食文化がありますので、中年期以降におこる「新型栄養失調」と
いう弊害まで現れています。

つまりタンパク質不足が引き起こされているわけです。
これはこのブログでもすでに何度も書きました。

トレーニングをしている関係で、個人的にも気をつけており、生卵を使って
卵かけご飯はかなりの頻度で食べています。

卵焼きなどでは感じませんが、「映画ロッキー」のワンシーンではないですが
生卵は確かに効果があります。
これほどコストパフォーマンスに優れた食材は他にない思います。

お肉が苦手ならば、こういう「卵」という食材もありますし、最近注目して
いるのが「じゃこ天」です。

このブログでは「ちくわ」はご紹介しましたが、この「じゃこ天」の方が
タンパク質の量は多いのです。
また味的にも、「ちくわ」よりも「じゃこ天」の方が好きですね。

値段的に安いですから、おやつや食事のおかずに一品プラスするなど
食べ方も工夫できます。

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○肉食好きは元気。

なにも肉を絶対食べなければならいないとはいいません。

ですが、子供の頃から現在に至るまでいたるとこで「白米信仰」の弊害
を感じるのです。

それに警鐘を鳴らす意味も込めて、このブログでは「お肉」や「チーズ」
といった高タンパク食を押しています。

経験的にもこれは言えると思います。

とても有名な方に「三浦雄一郎」さんがいます。
80歳を超えてエベレスト登頂に成功しています。

スキーヤーとしても大変有名な方でもありますね。

少し前にある番組で見ましたが、とても食欲が旺盛でお肉が大好き。

今でもお肉ならば、1キロくらい食べられるという健啖家ぶりでした。

またお亡くなりになりましたが、「水木しげる」さんも同じです。
残念なことに、１００歳を前にしてのことでしたが。

さらには「故・黒澤明」監督もそうですね。

お肉が大好きでずっと食べていたそうです。

残念なのは脚を折ってしまい車いすに座る生活をすることで、急激に
衰えていったようです。

よく食べよく動くが、シンプルですが最も高い健康効果だと思えます。

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○サプリメントの効果。

これも同じ頃に記事として引っかかっていたものです。

サプリメントの効果を長期にわたって調べた結果がありました。
海外での調査です。

サプリメントを使い続けている人と、使わない人の比較だったのですが、
20年間の調査では健康という面では変わりなかったそうです。

つまりサプリメントを使っていようといまいと、格別に違いがなかった
ということですね。

ですが、20年以上になってくると、サプリメントをとり続けていた人
の方が健康効果が優位であったそうです。
つまり長期間サプリメントをとり続けていた方が健康に良いという
ことですね。

一般的な人たちを対象にしているらしく、アスリートの場合などの詳しい
ことは分からないのですが、要はサプリメントは体に良いということです。

個人的にも普段から使っていますが、使い始めたときは良くそんな一時しのぎ
的なことととか、サプリメントよりも食事で栄養を取る方が良いとか、
いろいろと批判的なことを言われたものです。

バランスの良い食事と簡単に言いますが、実生活では無理ですからね。

そもそも人の肉体が、人工的なサプリメントと自然の食物からえたビタミン
などの区別ができる訳がありません。

長く使っていますが、マイナス面は感じません。

まさに調査の通りなのですが、問題はいろいろなサプリメントがありすぎる
割には、欲しいものがないこと。

また、種類が多くあると表示などでごましている場合もあって、
選ぶのがけっこう大変ですね。

こういう根拠のないイメージによる決めつけは、「オーガニック食材」と
いうものにも現れてます。

海外の雑誌などでは、何度も「オーガニック」と「農薬使用」の野菜に
栄養価の違いなどはないと書かれています。

それをありがたがって高いお金を出して買うのは馬鹿げているというのです。

これは昔ある農家もやっている人から聞いた話ですが、無農薬の野菜は
売って家族では食べないそうです。
家族で食べるのは農薬を使っているもので、なぜかというと無農薬の
ものは汚いのだそうです。

この時、なるほどなと強く感じたのを憶えています。

話を聞いたとき笑ってしまいましたが。

要はイメージに左右されているんですね。

でもこのイメージ、「白米信仰」がいまだ君臨するようにとても強い
ですね。

なにかをするとき、できればもう少し疑ってからにしてはどうでしょうか。

それでは、また次回で───。

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