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2020年03月12日

組曲『惑星』


 組曲『惑星』は、イギリスの作曲家グスタヴ・ホルストが作曲したクラシックの曲です。

 その中の第4主題が『木星』です。なんと荘厳な曲であることか。
私がこの曲を知ったのは、土曜映画劇場のエンディングに流れていたからです。
かなり幼い頃でした。

土曜映画劇場は夜9時からの放送枠だったので、終了はたぶん11時。
小さな私がよく起きていられたものだと思います。

念のためネットで調べてみました。
昔は一週間のうち毎晩、映画劇場が放送されていました。
あるサイトによると、木曜洋画劇場のエンディングテーマと紹介されています。

ですが、これは誤りです。
木星だから木曜日と短絡的に考えたのではないでしょうか。

私が小さかったといっても、小学生か幼稚園です。
だとしたら、Wikipediaにある通り、土曜映画劇場のエンディングであれば、翌日が休みだから起きていたと考えるとつじつまがあいます。

 さて、今さらの話ですが、かの平原綾香さんはこの組曲『惑星』の『木星』を“Jupiter”として歌い、大ヒット、有名になりました。作詞家、小説家、エッセイストの吉元由美さんが歌詞を付けたそうです。
当時すでにグスタヴ・ホルストの死後85年くらい経っていたそうで、著作権も消滅していたとか。

だから何でもやって良いというものではないと思うんです。
前に何かのテレビで見ましたが、若い女性に『木星』を聞かせたら、
「平原綾香さんの“Jupiter”!」
なんて、大きな間違いをしていました。

ほらほら、こんなややこしいことになってしまうのだから。

平原さん、他にもやらかしてくれてます。
かつてフジテレビ系列で放映されたドラマ、「風のガーデン」で『ノクターン/カンパニュラの恋』として歌っているのは、ショパンの『ノクターン 第20番』です。

で、他にも余罪がないのか調べてみると、ありました。
『威風堂々/JOYFUL, JOYFUL』は、エルガー作曲の行進曲です。
『別れの曲』もショパン。
『新世界』はドヴォルザーク。
ちょっと調べただけでもこれだけ出てきました。

 ダメじゃん。

世界の名曲を自分の歌のように歌っては。
ただ、これには時代の変化もあるのか知れません。
『木星』は昔、冨田勲がシンセサイザーで演奏しています。

あの頃はまだ『木星』はホルストの『木星』だと皆がわかっていたと思います。
クラシックを聴く人が少なくなり、本物の『木星』を聞く前に“Jupiter”を聞いたなら、それも無理がない話かも知れません。

でもなぁ、著作権が消えているからといって、名曲をパクってしまうこと。
もしかすると本人としては関心の薄れたクラシックを改めて広めようとしたのかも知れません。
しかし結果がこうなるのでは私は賛成できませんね。

(YouTube:MrAkdnt)

グスタヴ・ホルスト 組曲『惑星』より『木星』












タグ:平原綾香
posted by CSおじさん at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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