2018年04月23日
北海道のことばC
北海道弁の標準語化?
「したら」という言葉、本来「そうしたら」という言葉は私の思う限り北海道弁でした。
私は中学へ入学するとき、北海道へ渡ってきました。中学生くらいになるともう、言語は完成されているでしょうから、東京で使っていた言葉と北海道の言葉の違いははっきりと覚えています。
初めて北海道へ来て「そ」の抜けた「したら」という言葉を聞いたときは、はっきり言ってちょっとカッコ悪いと思いました。
東京の言葉が標準語というのなら北海道に住んでいる私は標準語に触れることはできません。できるとすればテレビで聞くのみです。
ところがそのテレビでは、大半が「そうしたら」「そしたら」と言わず「したら」と言っています。
確かに一文字少ないだけ、使いやすい言葉だと思います。
札幌市にはコールセンターがたくさんあります。
数年前の新聞に、札幌市のコールセンターで働く人口は1万7千人と書いてありました。
なぜか、
理由は三つあると思います。
一つはコストがかからない。
人件費の低いことが挙げられます。首都圏とは時給にして数百円違うようです。
さらに地価も安いため、ビルのテナント料も安く上がります。
二つ目は言葉が標準語に近い。
単純にコストを抑えようとするなら首都圏から遠いところが良いでしょう。しかし、遠ければ中には方言のきつい地方もあります。
ましてコールセンターは場所を公表しない場合も多いので、方言でバレてしまっては都合が悪いのでしょう。
三つめはそこそこの人口。
コストがかからなくても、標準語を話すことができても、募集して応募がなければコールセンターはできません。必要人員に足るだけの人口が必要です。
それらの条件を程よく満たしているのが札幌市なのだと思います。
でも、
私が思うには札幌市の人たちもかなり方言があると感じます。
もしかすると、中学へ入学したド田舎より札幌市の方が方言がきつい気がするのです。
お客様との会話にはまず出てくることのない、
「なげる」
北海道弁の大きな特徴ですね。前回も書きました。
「捨てる」と言わず「なげる」という。
「このゴミなげといて!」
北海道人同士の会話ならなんら問題ない言葉。
でも、それを知らない人が聞いたら「はぁ?」となるでしょうね。
これは日常の会話でよく聞く言葉です。
ここまでは書いて読んでいただける言語の違いです。
いわゆる北海道弁です。
あとは訛り(なまり)という、イントネーションの違いもあります。
言葉の抑揚、アクセントをつける箇所が違っています。
例えば、標準語だと「ヒロコさん」は、「ヒ」にアクセントが付きます。
それを「ヒロコさん」と書くことにしましょう。
北海道訛りの特徴は、アクセントの付く音が、ひとつ後ろにずれるのです。
つまり、標準語で「「ヒロコさん」は、「ヒロコさん」となります。
同様に、
「ふだん(普段)は」は「ふだん(普段)は」
「8時までには」は「8時までには」
また、
「はじめて」は「はじめて」
「できないんです」は「できないんです」
という具合です。
またコールセンターにいると周りからよく聞こえてくる言葉。
お客様不在でまたかけ直すというとき、「改めてお電話します。」
これを
「あらためて」が「あらためて」となるんです。
あまり聞く機会はありませんが、テレビでもこの「あらためて」が、北海道訛りに近くなってきていると感じています。
ちなみに、アクセントがひとつ後ろにずれるのが北海道訛りで、二つ後ろにずれると栃木、茨城訛りになるのかなぁと思います。
2018/04/10「北海道のことばB」
2018/03/04「北海道のことばA」
2018/02/24「北海道のことば@」
「したら」という言葉、本来「そうしたら」という言葉は私の思う限り北海道弁でした。
私は中学へ入学するとき、北海道へ渡ってきました。中学生くらいになるともう、言語は完成されているでしょうから、東京で使っていた言葉と北海道の言葉の違いははっきりと覚えています。
初めて北海道へ来て「そ」の抜けた「したら」という言葉を聞いたときは、はっきり言ってちょっとカッコ悪いと思いました。
東京の言葉が標準語というのなら北海道に住んでいる私は標準語に触れることはできません。できるとすればテレビで聞くのみです。
ところがそのテレビでは、大半が「そうしたら」「そしたら」と言わず「したら」と言っています。
確かに一文字少ないだけ、使いやすい言葉だと思います。
札幌市にはコールセンターがたくさんあります。
数年前の新聞に、札幌市のコールセンターで働く人口は1万7千人と書いてありました。
なぜか、
理由は三つあると思います。
一つはコストがかからない。
人件費の低いことが挙げられます。首都圏とは時給にして数百円違うようです。
さらに地価も安いため、ビルのテナント料も安く上がります。
二つ目は言葉が標準語に近い。
単純にコストを抑えようとするなら首都圏から遠いところが良いでしょう。しかし、遠ければ中には方言のきつい地方もあります。
ましてコールセンターは場所を公表しない場合も多いので、方言でバレてしまっては都合が悪いのでしょう。
三つめはそこそこの人口。
コストがかからなくても、標準語を話すことができても、募集して応募がなければコールセンターはできません。必要人員に足るだけの人口が必要です。
それらの条件を程よく満たしているのが札幌市なのだと思います。
でも、
私が思うには札幌市の人たちもかなり方言があると感じます。
もしかすると、中学へ入学したド田舎より札幌市の方が方言がきつい気がするのです。
お客様との会話にはまず出てくることのない、
「なげる」
北海道弁の大きな特徴ですね。前回も書きました。
「捨てる」と言わず「なげる」という。
「このゴミなげといて!」
北海道人同士の会話ならなんら問題ない言葉。
でも、それを知らない人が聞いたら「はぁ?」となるでしょうね。
これは日常の会話でよく聞く言葉です。
ここまでは書いて読んでいただける言語の違いです。
いわゆる北海道弁です。
あとは訛り(なまり)という、イントネーションの違いもあります。
言葉の抑揚、アクセントをつける箇所が違っています。
例えば、標準語だと「ヒロコさん」は、「ヒ」にアクセントが付きます。
それを「ヒロコさん」と書くことにしましょう。
北海道訛りの特徴は、アクセントの付く音が、ひとつ後ろにずれるのです。
つまり、標準語で「「ヒロコさん」は、「ヒロコさん」となります。
同様に、
「ふだん(普段)は」は「ふだん(普段)は」
「8時までには」は「8時までには」
また、
「はじめて」は「はじめて」
「できないんです」は「できないんです」
という具合です。
またコールセンターにいると周りからよく聞こえてくる言葉。
お客様不在でまたかけ直すというとき、「改めてお電話します。」
これを
「あらためて」が「あらためて」となるんです。
あまり聞く機会はありませんが、テレビでもこの「あらためて」が、北海道訛りに近くなってきていると感じています。
ちなみに、アクセントがひとつ後ろにずれるのが北海道訛りで、二つ後ろにずれると栃木、茨城訛りになるのかなぁと思います。
2018/04/10「北海道のことばB」
2018/03/04「北海道のことばA」
2018/02/24「北海道のことば@」
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