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2017年12月16日

さだまさし

さだまさしさん。
私はしばらくテレビで見ていません。Kさん見ていますか?

でも、一世風靡したんですよね。
一世風靡したアーティストたちといえば、私の知っている限り、古いところでは作曲が
小椋佳さん、吉田拓郎さん、中島みゆきさん、来生たかおさん、小室哲哉さんなど。
もっと古いところでは古賀政男さんなんでしょうけど、どうも私の世代ではありません。

作詞は、 阿久悠さん、なかにし礼さん、阿木燿子さん。
作詞作曲併せて、松任谷由実(呉田軽穂)さん、桑田佳祐さんなどがすげぇ〜と思います。
つんく♂さんは私の世代ではない気がします。

 さだまさしさんは私にとって数少ないアーティストです。
なぜ少ないかというと、聞いているだけで感情がこみ上げ、涙が出てくる歌を書くアーティストだからです。

中でも「親父の一番長い日」は、私がまだ義務教育中に聞いた歌で、もちろんまだ子供もいなければ、嫁になど出したこともない年齢。それにもかかわらず、その頃から泣けていました。(笑)

自分の経験を回想させ、同感を呼びヒットする歌はたくさんあります。
しかし経験のないことも浮かび上がらせ、呼び起こし、人間として共感させる歌を書けるアーティストはそうそういないと思います。

この「親父の一番長い日」は、さだまさしさんの妹が生まれたときから嫁いでいくまでを書いた歌です。
(実話ではありません。)

(YouTube:Riho Hinoe)


親父は尽くせるだけの愛情を娘に注いできたのだろうと想像できます。
そんな娘さんを下さいと、ある日、一人の若者が来る。


 とりなすお袋に
 とりつく島も与えず
 声を震わせて
 親父はかぶりを振った



もしかしたら若者には難しい言葉かも知れません。
でも、その場の情景を描く言葉として、これ以上のものがあるでしょうか。

また、その後に親父は


 わかった娘はくれてやる
 その代わり一度でいい
 うばっていく君を 君を殴らせろと言った



とあります。
きっと、親父は若者を殴ることはできなかったでしょう。
だけど殴りたい気持ち、殴るだけでは済まされないだろう気持ちまで描写しています。


 また、さだまさしさんの作品で好きなのは山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」もそうです。
嫁いでいく娘さんの心境を描いた歌です。


 こんな小春日和の穏やかな日は
 あなたの優しさが浸みて来る

 明日嫁ぐ私に
 苦労はしても
 笑い話に時が変えるよ
 心配いらないと笑った



驚くのは、この歌を書いたさだまさしさんは、まだ25歳だったこと。
歌詞が美しいのはそれだけでもすごいのに、
25歳の青年が、なぜこのように達観した詩を書くことができたのか。

(YouTube:Le virage)



さだまさしさんはフォークグループ「グレープ」で1974年に歌った「精霊(しょうろう)流し」が有名です。
これは彼の従弟を水難事故で亡くしたことが題材になっています。

「親父の一番長い日」は、アナログレコードとしては珍しい、30センチ(12インチ)シングルでした。
もっとも12分30秒の歌だから、17センチシングルには収録しきれません。

この30センチシングルのB面に「椎の実のママへ」という歌があります。
これは水難事故で亡くなった、さだまさしさんの従弟、その母の人生を歌ったものです。






posted by CSおじさん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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