2017年10月31日
策士 策に溺れた(後編)
2017/10/30 「策士 策に溺れた(中編)」のつづき。
------------------ 少し難しくなります。
きっと多くの人たちはハードディスクが突然のトラブルに見舞われたため、大切なデータを失った経験があると思います。
私も失いたくないデータがたくさんありました。
書いたプログラム。その参考にした資料。過去の講義で使った資料、そして何よりデジカメの写真です。
絶対に失いたくないデータなので、RAID 0+1を使っていたのです。
理屈ではデータが失われることなどなかったはず。
しかし、笑い話のように、ある日、そのデータたちは眠ったままになりました。今でも。
別にハードディスクが障害を起こしたわけではありません。
ただ、何かの必要があって、ミラーリングしていたストライピング2組のうち片方を外したのでした。
たったそれだけで、、
起動すると、、
システム(Windows)が見つからないと画面に表示され、起動しません。
たぶん、RAIDのBIOS(バイオス、基本的な構成を記憶しているところ)が普段の構成と違うと認識したため、システムを探せなくなったのです。
以来、構成を元に戻しても起動することはありませんでした。
RAIDをきちんと使いこなしている人には笑い話でしょう。これは。
きっとただのRAID 0+1なら、さほど苦労はなく復旧できたはず。
ですが、私のRAID 0+1は、パーティションを切っていたのでした。
パーティション ----
1台のハードディスクは仮想的に領域を分けて使うことができます。
この領域分けの概念、または、分けた領域をパーティションと呼びます。
1台が2Tバイトのハードディスクだった場合、1Tと1Tとに分けて仮想的に2台のハードディスクとして使うことができるのです。
私が当時使用していたハードディスクは160GB × 4台。
RAID 0+1だから使える全容量は320GBです。
少しややこしい話ですが、
RAID 0+1は、4台の物理ドライブ = 目に見える4台のハードディスクを使いますが、PCからすると1台のハードディスクに見えているということ。
1台のハードディスクとしてパーティションを切ることができます。
確か、60GBと260GBに分けたと思います。
なぜパーティションを切ったのか。
それはシステム(Windows)領域とデータ領域に分けようと思ったからです。
Windowsでも何でも、PCは使っていくうちにいらないデータが溜まっていきます。
必要なくなったアプリケーションをアンインストールしても、いらない何かは残ってしまいます。
また、使い込んでいくと、Windows自体の起動が遅くなったり、システムが重くなったりします。
そんなときはWindowsを再セットアップするのが一番スッキリします。
再セットアップするときには、インストール先のハードディスクをきれいに初期化(フォーマット)したいもの。
初期化はパーティションごとの仮想ドライブ単位で行います。パーティションを切っていないハードディスクは一つのパーティションとして扱われます。
もしパーティションを切っていなければ、初期化するとすべてが消えてしまうので、残しておきたいデータは一時的に退避させる必要があります。
全容量が320GB。仮に残しておきたいデータがハードディスクの半分を使っていたとして、160GB。
160GBのデータを退避させるには、1枚4.35GBのDVD-Rを使っても37枚必要です。37枚ものDVD-Rにバックアップして、また戻す...とても現実的ではありません。
別のハードディスクに退避させるのが一番楽で、一番早い方法ですが当時、160GBもあるハードディスクを一時的な退避先のためだけに用意しておくにはもったいないものでした。
そこで、パーティションを切って60GBをシステム領域、260GBをデータ領域として、システム領域だけ初期化できるようにしたのです。
RAID 0+1の構成が消えてしまったPC(RAID BIOS)。ましてパーティション情報も消えてしまった。
慌てて新たにPCを購入したものの、直したいPCが起動しないため、直すことができません。
データを失いたくないばっかりに、中途半端な知識でRAID 0+1を導入した私。
ミイラ取りがミイラになるというのか、策士策に溺れるというのか、本来の対策が仇になってしまった話なんです。(苦笑)
------------------ 少し難しくなります。
きっと多くの人たちはハードディスクが突然のトラブルに見舞われたため、大切なデータを失った経験があると思います。
私も失いたくないデータがたくさんありました。
書いたプログラム。その参考にした資料。過去の講義で使った資料、そして何よりデジカメの写真です。
絶対に失いたくないデータなので、RAID 0+1を使っていたのです。
理屈ではデータが失われることなどなかったはず。
しかし、笑い話のように、ある日、そのデータたちは眠ったままになりました。今でも。
別にハードディスクが障害を起こしたわけではありません。
ただ、何かの必要があって、ミラーリングしていたストライピング2組のうち片方を外したのでした。
たったそれだけで、、
起動すると、、
システム(Windows)が見つからないと画面に表示され、起動しません。
たぶん、RAIDのBIOS(バイオス、基本的な構成を記憶しているところ)が普段の構成と違うと認識したため、システムを探せなくなったのです。
以来、構成を元に戻しても起動することはありませんでした。
RAIDをきちんと使いこなしている人には笑い話でしょう。これは。
きっとただのRAID 0+1なら、さほど苦労はなく復旧できたはず。
ですが、私のRAID 0+1は、パーティションを切っていたのでした。
パーティション ----
1台のハードディスクは仮想的に領域を分けて使うことができます。
この領域分けの概念、または、分けた領域をパーティションと呼びます。
1台が2Tバイトのハードディスクだった場合、1Tと1Tとに分けて仮想的に2台のハードディスクとして使うことができるのです。
私が当時使用していたハードディスクは160GB × 4台。
RAID 0+1だから使える全容量は320GBです。
少しややこしい話ですが、
RAID 0+1は、4台の物理ドライブ = 目に見える4台のハードディスクを使いますが、PCからすると1台のハードディスクに見えているということ。
1台のハードディスクとしてパーティションを切ることができます。
確か、60GBと260GBに分けたと思います。
なぜパーティションを切ったのか。
それはシステム(Windows)領域とデータ領域に分けようと思ったからです。
Windowsでも何でも、PCは使っていくうちにいらないデータが溜まっていきます。
必要なくなったアプリケーションをアンインストールしても、いらない何かは残ってしまいます。
また、使い込んでいくと、Windows自体の起動が遅くなったり、システムが重くなったりします。
そんなときはWindowsを再セットアップするのが一番スッキリします。
再セットアップするときには、インストール先のハードディスクをきれいに初期化(フォーマット)したいもの。
初期化はパーティションごとの仮想ドライブ単位で行います。パーティションを切っていないハードディスクは一つのパーティションとして扱われます。
もしパーティションを切っていなければ、初期化するとすべてが消えてしまうので、残しておきたいデータは一時的に退避させる必要があります。
全容量が320GB。仮に残しておきたいデータがハードディスクの半分を使っていたとして、160GB。
160GBのデータを退避させるには、1枚4.35GBのDVD-Rを使っても37枚必要です。37枚ものDVD-Rにバックアップして、また戻す...とても現実的ではありません。
別のハードディスクに退避させるのが一番楽で、一番早い方法ですが当時、160GBもあるハードディスクを一時的な退避先のためだけに用意しておくにはもったいないものでした。
そこで、パーティションを切って60GBをシステム領域、260GBをデータ領域として、システム領域だけ初期化できるようにしたのです。
RAID 0+1の構成が消えてしまったPC(RAID BIOS)。ましてパーティション情報も消えてしまった。
慌てて新たにPCを購入したものの、直したいPCが起動しないため、直すことができません。
データを失いたくないばっかりに、中途半端な知識でRAID 0+1を導入した私。
ミイラ取りがミイラになるというのか、策士策に溺れるというのか、本来の対策が仇になってしまった話なんです。(苦笑)
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