2020年09月20日
BCC
メールでBCCの使い方をわかっている人は読み飛ばしていただいて結構なんですが。
その前に「BCCって何よ?」っていう方もいらっしゃるかもしれません。
BCCは「びい しい しい」と読んで、Blind Carbon Copyの頭文字を取っています。
まずCarbon Copyですが、カーボンコピー。
その昔、伝票を発行するのはもちろん手書きで、伝票は納品書だったり請求書だったりが小冊子状に綴じてありました。
伝票は会社の控えも取っておかなければなりません。
綴じてある伝票は、たとえば2枚複写だった場合、2枚で一組になっており、1枚目と2枚目の間にカーボン紙という特殊な紙をはさんで書いたものでした。
大抵は2枚目がお客様用で、1枚目にボールペンで書き込むと筆圧を受けたカーボン紙の色が、2枚目に圧着され複写されます。筆圧が伝わりやすいように1枚目は薄い紙でできており、また2枚目にだけミシン目が入って、切り離しやすくなっていました。
3枚複写の場合は1枚目と2枚目が薄い紙だったので、どこにカーボン紙を入れるべきなのか、わかりやすくなっていました。もちろんカーボン紙は2枚使います。
ただ、カーボン紙には有害物質が含まれるという話も聞いたことがあります。
今であれば、手書きの伝票はノーカーボン紙といって、薬品がカプセル状に浸みこませてあり、筆圧でカプセルが潰されると中の薬品が漏れ出ます。複写伝票の1枚目と2枚目にはそれぞれ別々の薬品が塗ってあり、混ざり合うことで発色し、複写されるようになっています。
カーボン紙は必要ありませんが、その代わり下敷きが必要ですね。
またそれぞれ違う性質の薬品を混ぜることで不正な複写をできないようにすることもできます。
保険の代理店をしていたとき、領収証はノーカーボンで4枚複写でした。
確か1枚目が領収書控で綴じ込み。2枚目が保険会社提出用。3枚目が本領収証で4枚目が代理店控でした。
よく領収証は再発行できませんというのがあると思いますが、それにも関係しています。
正規の4枚複写で発行した領収証は文字が黒色です。
しかし、もし領収証を切り離した状態で記入すると、黒色にならず(確か青色)不正に訂正したことがわかるようになっていました。
とはいえ、どっかから使用済みの領収証を1枚探してくれば、不正はできます。
話が逸れました。
メールのカーボンコピーというのはそれで、たとえば客先にメールを送るとき、会社にも控としてコピーを送るのがカーボンコピー、CCです。
メールデータには本文以外にヘッダーといって、宛先やタイトルが格納される部分があります。CCもヘッダーに含まれます。
ただメールソフトによってはそのヘッダーも読めるのです。
そうすると、受け取った側は自分が宛先であると同時に、誰にコピーを送ったのか、わかってしまいます。
Blind Carbon CopyのBlindは隠れたという意味ですから、コピーでありながらヘッダーに含まれません。
宛先の相手に知られず、誰かにコピーを送ることができるのがこのBCCです。
なんだか、スパイ行為を連想してしまいます。
そのBCCを送る誰かといのは、自分である場合がけっこう多いと思います。
いまブログの引っ越しをしながら、付帯するいろいろなサービスを使うようになりました。
そうすると、加入歓迎メールとか、いつログインしましたとか、いらないメールがたくさん来ます。
いらないメールは専用にフォルダを作って、勝手に振り分けられるようにならないかと、スマホをいじっていたときです。
「常にBccに自分を追加」という項目があります。
あ、これを使えば良かったんだと改めて思いました。
今でもパソコンメールを使うことがあります。
ほぼLINEなどSNSで済むことが多くなっても、中にはメールでという人もいます。
家にいたらメールの返信をパソコンで書くことが多いです。
そうするとパソコンのメールソフトにはメールのやり取りが時系列に並びます。
でも出先などパソコンが使えないときにスマホから送ったメールは、あとからパソコンで読むことができないので、メールのやりとりが途中で抜けてしまいます。
そんなとき「常にBccに自分を追加」しておけば、あとからパソコンで受信してすべて読むことができるようになりますね。
(こんなに長い文章になるとは思いませんでした)
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