2020年09月19日
友
あれ?この曲なんだっけ?ってこと、ありますよね。
4〜5日前です。インテリア・家具小売のニトリってありますが、そのCMのBGM。
クラシックなんですけど、曲名も何も思い出せません。
気になって仕方がありません。
昔すこしクラシックをかじったので、少ないレパートリーを頭の中で探しますが、???です。
なんとなく「セヴィリアの理髪師?」と思って、YouTubeで聞いてみても違います。
序曲っぽいのでネットで「序曲」から探しても、それらしいタイトルが見つかりません。
今だったら「鼻歌」で曲名を教えてくれるサイトもありますね。
しかしインストールが必要なアプリ。
わざわざ1曲のためだけにスマホにアプリを追加するのはヤです。
さらにとっても幅広いクラシックに対応しているのか不明です。
昔の仲間が割と近所に住んでいるので、電話で聞いてみました。
恥ずかしいのですが、電話でメロディを口ずさんで。
仲間にはメロディで通じたようです。
でも思い出せないという。
思い出したらLINEで返信するからと言ってくれましたが、音沙汰なし。
仲間はどれくらい気にしてくれたのだろう?
もしかすると、仲間にも「気になって仕方がない」を伝染させたかも知れません。
ニトリのサイトでCM情報が載っていないか確認しますが、BGMの説明はありません。
昔の歌謡曲であれば、サビのメロディで何とかなるかも知れませんが、クラシックは長いし、いろんな旋律が登場するし、手掛かりもなく困っていました。
「あいつならわかるんじゃないか?」
でも自営業だし忙しいかな?
えーい!今日は土曜日だし、今日ぐらい休めや!
と、しかし穏やかにLINEで「電話できますか?」と送りました。
10分くらいして返信がありました。
電話で口ずさむと、秒殺でした。即答ではありませんでしたが。
ロッシーニ「どろぼうかささぎ」序曲。
なんと物騒な曲名なのでしょう。(笑)
「セヴィリアの理髪師」もロッシーニ作曲、「どろぼうかささぎ」は「序曲」なので、私の記憶もまんざらではありませんでしたが、彼に聞かなければ思い出せないままだったでしょう。仲間にもLINEで伝えました。
その彼は東京で空調の設計をしています。
初めて会ったのは私が東京から北海道の田舎町へ引っ越して間もなく。
いまや私が北海道でまるっきり逆転したようです。
その彼と初めて接触したのは中学へ入学後間もない部活の帰り。ヤツも私も自転車通学で、確かいたずらか、ちょっかいをかけられました。私はカーッとなり、追いかけました。
しばらく追いかけました。すると視界からパッと消えてしまったんです。
少しバックして左を見ると、奥まったところに隠れていました。そこがヤツの家でした。
ケンカは私の方が強く、抑え込んで
「まいったか?」
と聞いても絶対にギブアップしない奴でした。恐ろしいくらいに。
不思議な奴なんですがねぇ、良いヤツです。
中学2年になったとき、壁新聞を作ることになりました。
題材も作り方も全く自由でした。クラスの班対抗で、秀作は表彰。
私のスタンドプレイでした。壁新聞で半球状の地球を回そうとしたのです。
スタンドプレイというのは、私は周囲の意見がないのを良いことに、独自に地球のアイディアを通してしまったことです。しかし、
壁新聞の上に大きな地球を回すのは困難でした。
土台はべニアで。それでも、直径50センチもの半球をどう回せばよいのか。
中心軸にギアをはめて回すか、それともベルトで駆動するか。どちらにしても現実的には困難でした。
ヤツとは同じクラスになったことはありません。
ヤツには関係のない壁新聞でしたが、相談してみたんです。
そしたら、
半球の重さで半球の下部分が土台に接するから、そこを回転するタイヤで受けとめれば回ると。
壁新聞は完成し、私は拍手をいただきました。
以来ずっと、ヤツには一目置いています。
(YouTube:指揮者 吉田裕史 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー 芸術監督様)
ロッシーニ「どろぼうかささぎ」序曲 吉田裕史指揮 ボローニャ歌劇場フィルハーモニー
気になったメロディは4’18” からです。
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