2018年10月23日
choke up
choke up (スポーツなどで)緊張で硬くなる
日本プロ野球はClimax Seriesが終わり、今週末からはいよいよ日本シリーズが始まります。セリーグ、パリーグそれぞれの年間王者を決めた後に、上位3チームが日本シリーズを争う、ポストシーズンが10年ほど前から導入されています。
このClimax Seriesでは、下位チームが上位チームを倒す、いわゆる「下剋上」があるからこそ、ファンも盛り上がります。プロ野球の観客動員が増えて、球団の収益、ひいては選手たちの年俸に貢献するのでしょう。
ただ、143試合を戦った末に決めた王者が、ポストシーズンでの数試合の結果で、日本シリーズに出れなくなるというのは何とも悲しいことだと個人的に思っています。
今年セリーグは年間王者の広島がシーズンの勢いのまま、巨人を圧倒して日本シリーズ進出を果たしました。よかったです。対してパリーグは残念ながら年間一位の西武がソフトバンクに打ち負かされてしまいました。西武の辻監督が敗戦後にセレモニーのあいさつで涙を流したことからも相当な悔しさが伝わってきました。
実力があっても大事な場面でその力が発揮できなかったり、勝利を目前にしながらとんでもないミスをやらかしてしまうことがあります。メンタルが鍛えられたプロのアスリートにさえ、同様のことが起こりえます。それを英語でchoke (up)といいます。
2013-2014シーズンのW杯で圧倒的な強さを誇った、スキージャンプの高梨沙羅選手が、ソチオリンピックではまさかの4位に沈んでしまいました。自分にかける期待、ライバル選手の存在、国を背負うことの重圧、国民の応援など、さまざまな要素が彼女の強さを削いでいった結果でしょう。
高梨選手のように世界のだれもが認める実力者でさえもchoke upしてしまう。王者がいつも圧倒的に強いとは限らない。だからこそスポーツは人の心をつかみ、また大きな感動を生むのだともいえます。新しいスターが誕生し、新しいライバル関係が生まれていく。家族、コーチングスタッフ、スポンサー、メーカーなどさまざまな支えがあり、選手による血のにじむような、素人の想像を絶するようなハードなトレーニングが積み上げてきた歴史があります。
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