2013年08月02日
作品を大きくすれば何でもできるが‥。
ときどきレゴを売っているおもちゃ屋の店頭や展覧会などでも、大きなフィギュアを見たりします。
別にフィギュアパーツ自体が大きいのではなく、基本パーツを組んで、大きく組み立てたフィギュアが置かれているんです。子供の背丈ほどもあるようなこの飾り物、確かに見ている人にインパクトを与えますよね。
何かの展覧会で、やはり同じように基本パーツを組んで、人間をかたどった作品が展示されているのを、インターネットでみました。
これはこれですごいなぁと思います。
思いますが、僕たち一般家庭ではできないしろものですよね。
まず第一に、そんなにたくさんパーツがありません。
それにこういう作品には、創意工夫がみられません。
‥誤解しないでいただきたいのは、作品それ自体に創意工夫がない、といっているのではないということです。作品自体は、絵画や彫刻などのようにいろいろな工夫ができるでしょう。
そうではなく、作品の制作過程での創意工夫がない、ということです。
レゴでもっとも基本となるのは2×4のブロックパーツ。縦面,横面はツルツルですが、上面は8つのポッチがあってデコボコ、下面は空洞です。形は直方体です。
こんなパーツを使って、まるい形状を表現するにはどのようしたらいいのでしょう。
僕が考える方法は、対象物をよく「観て」、その特徴となるポイントを作品の中に反映させることで、誰の目から見ても、この作品が、その対象物である、ということをイメージさせてしまうこと。
「そんなの、設問の回答になっていない。」と言われるかもしれませんね。
でも、これは基本パーツの限界なのです。直方体のパーツを使う、という前提条件を設けている以上、まるいものは作れないのです。これはどうしようもありません。
しかし僕たちは創意工夫によって、別の点で対象の特徴を上手に表現することができます。そうすることで、「観る」人に「あっ、これは○○だ。」と認識させることができます。
そうなってしまえば、人は四角いものでもまるく見ることができるのです。
うまくいかないこともあります。上手に特徴を捉えていなかったり、捉えていても表現方法が稚拙だったりしたら、「これ、何?」と思われてしまうかもしれません。そうなるとデコボコの基本パーツはデコボコのままに映ってしまいます。
そこをどううまく工夫するか、あれこれ試行錯誤するのが、レゴの醍醐味ではないでしょうか。
ただもう一つ方法があります。
それは作品自体を巨大にすることです。ちょっと解像度の悪いテレビに映し出される対象を組み立てるようなものです。
こうすれば確かにまるい対象でも表現できるかもしれません。
しかし、これをやると、作品を写実的にしようとすればするほど、作品自体は大きくなります。
一般家庭で、さすがにそこまではなかなかできない。
それに、これではレゴを組み立てる楽しみを半減させてしまうことになります。
店先に飾ってある大きなフィギュアや、展覧会に出展されている作品は、レゴで作品を作る面白さを表現しているのではなく、レゴそのものを人々に知らしめる目的で作られたものです。或いはレゴという媒体を使いながらも、何か別のモノを表現しようとしているものです。
だから創意工夫によって組み立てる作品とは、自ずと目的が異なっています。
だからこれを否定する気は全くありませんし、僕自身、こんな大きな作品をみたら、それはそれで面白いモノを作った、と感心させられます。
しかし僕が作る(作りたいと思う)作品は、それではありません。
頭を捻って捻って、どうやったら本物らしく「観せ」られるか試行錯誤を重ねて、最後に「あっ、○○だ。」と心底思えるような作品を作れれば、と思っています。
別にフィギュアパーツ自体が大きいのではなく、基本パーツを組んで、大きく組み立てたフィギュアが置かれているんです。子供の背丈ほどもあるようなこの飾り物、確かに見ている人にインパクトを与えますよね。
何かの展覧会で、やはり同じように基本パーツを組んで、人間をかたどった作品が展示されているのを、インターネットでみました。
これはこれですごいなぁと思います。
思いますが、僕たち一般家庭ではできないしろものですよね。
まず第一に、そんなにたくさんパーツがありません。
それにこういう作品には、創意工夫がみられません。
‥誤解しないでいただきたいのは、作品それ自体に創意工夫がない、といっているのではないということです。作品自体は、絵画や彫刻などのようにいろいろな工夫ができるでしょう。
そうではなく、作品の制作過程での創意工夫がない、ということです。
レゴでもっとも基本となるのは2×4のブロックパーツ。縦面,横面はツルツルですが、上面は8つのポッチがあってデコボコ、下面は空洞です。形は直方体です。
こんなパーツを使って、まるい形状を表現するにはどのようしたらいいのでしょう。
僕が考える方法は、対象物をよく「観て」、その特徴となるポイントを作品の中に反映させることで、誰の目から見ても、この作品が、その対象物である、ということをイメージさせてしまうこと。
「そんなの、設問の回答になっていない。」と言われるかもしれませんね。
でも、これは基本パーツの限界なのです。直方体のパーツを使う、という前提条件を設けている以上、まるいものは作れないのです。これはどうしようもありません。
しかし僕たちは創意工夫によって、別の点で対象の特徴を上手に表現することができます。そうすることで、「観る」人に「あっ、これは○○だ。」と認識させることができます。
そうなってしまえば、人は四角いものでもまるく見ることができるのです。
うまくいかないこともあります。上手に特徴を捉えていなかったり、捉えていても表現方法が稚拙だったりしたら、「これ、何?」と思われてしまうかもしれません。そうなるとデコボコの基本パーツはデコボコのままに映ってしまいます。
そこをどううまく工夫するか、あれこれ試行錯誤するのが、レゴの醍醐味ではないでしょうか。
ただもう一つ方法があります。
それは作品自体を巨大にすることです。ちょっと解像度の悪いテレビに映し出される対象を組み立てるようなものです。
こうすれば確かにまるい対象でも表現できるかもしれません。
しかし、これをやると、作品を写実的にしようとすればするほど、作品自体は大きくなります。
一般家庭で、さすがにそこまではなかなかできない。
それに、これではレゴを組み立てる楽しみを半減させてしまうことになります。
店先に飾ってある大きなフィギュアや、展覧会に出展されている作品は、レゴで作品を作る面白さを表現しているのではなく、レゴそのものを人々に知らしめる目的で作られたものです。或いはレゴという媒体を使いながらも、何か別のモノを表現しようとしているものです。
だから創意工夫によって組み立てる作品とは、自ずと目的が異なっています。
だからこれを否定する気は全くありませんし、僕自身、こんな大きな作品をみたら、それはそれで面白いモノを作った、と感心させられます。
しかし僕が作る(作りたいと思う)作品は、それではありません。
頭を捻って捻って、どうやったら本物らしく「観せ」られるか試行錯誤を重ねて、最後に「あっ、○○だ。」と心底思えるような作品を作れれば、と思っています。
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