2017年11月08日
ナゼナゼ期。思考体力をつける ソクラテス質問法
七五三シーズンですね。
我が家のうえの娘も今年七五三。
七五三を「イチゴさん」と言ったり、
鈴のなる下駄でトコトコ。
陸上動物としては拙すぎる、
ペンギンの様な歩行を見ていると、
まだまだとても幼いなぁ、と。
微笑ましく思います。
反面、
ぐっと成長を感じる場面も。
特に、ことば。
3歳になると、
随分一丁前のことをいいますね。
そして、なぜなぜ期。
なんで?どうして?
聞いてきますね。
何でも。
しかし、ここ 大切なとこですよね。
片手間に応えちゃいけないやつ。笑
確か、
賢い子の親が口をそろえていってた、、
逆質問!
なんでには、なんでで切り返す。
自分で考えさせる、ですよねっ。
はいはい、やってみました。
しかし、
なんでかな?
どうしてかな?と聞くと、、
娘、
わかんない。
しらない。
おしえて。
超即答。しかも、若干キレぎみ…。
え?
こんなもんですか?
いいんですよ。
勿論、わかんなくても。
でも、
わかんないまでも、
子供らしい
斬新で、ダイナミックで、微笑ましい発言
ほしい。
笑わせてくれ。
果てしなく身勝手な親ですが。
まぁ。
言語で自分の考えを表出するのって、
結構難しいことですよね。
理由は、いくつかると思いますが、
一番は、単純に、
考えてない。
まだ、考える力と考える習慣がないから
かな、と。
そして、
考えがあったとしても、
言語的に表出するスキルも
まだ足りない。
加えて、
我が子の場合、
慎重派。
間違えたくない。失敗したくない。
という気持ちもあるのかなと思います。
まだ3歳。
当たり前といえば当たり前。
でも、
少しずつ、
物事に疑問を感じたり、
知らないことについても
思考する習慣をもってほしい。
そして、
自分の考えを
言語的に表出する力をつけていってほしい。
そのために、
最近意識して行っているのが、
「ソクラテス質問法」
かのソクラテスが、
市井の人々を対象に実践した
教育的な対話において用いられた
質問の仕方と言われています。
クローズドクエスチョン
オープンクエスチョン
という質問方法は、
知られていますが、
ソクラテス質問法は、
ある程度枠を設けた、
オープンクエスチョンになります。
それにより、
具体的な話をひきだし、
会話を活性化させ、
当事者の気づきを促し、
思考力をつける質問方法とされています。
私は、
メンタルのリハ職をしてるのですが、
患者さんとのセッションなどで使います。
また、
欧米などでは、
教育現場でも取り入れられているそうで。
(欧米。笑)
一方的に与えられる
知識や情報からではなく、
討論したり、
質問に応えようと奮闘する過程で、
自ら学ぶことができる手法として、
広く用いられています。
ソクラテス質問の
ポイントは4つ
@当事者が自問し、自ら発見できるように問いかける。
A適度に制約を設けたオープンクエスチョンをもちいる。
Bどんな回答であれ相手の発言を尊重する
Cどんな回答であれ相手の発言に関心を示す
(「認知療法認知行動療法カウンセリング初級ワークショップ」より引用)
これだけです。
特別なことはない。
(名前負けか、、笑)
最大の特長であり、やや難しいところは
質問された側に自問を促し、
自ら気がつくような問いかけをすることです。
「答え」が質問者側にある訳ではなく、
相手の話に興味を示し、
深く知るために、
疑問をぶつけていくことを繰り返していきます。
答えが質問者側にあると、
どうしても、誘導尋問の様になってしまいます。
まぁ、
子供の疑問なんかですと、
答えがある場合も多い。
そうなると、
なぜ?と質問されても、
「試されている感」が伝わってしまう。
子供としてもおもしろくないですよね。
極力、
答えを用意せず、素朴(を装った。笑)
問にする事と、
答えが違っていても、
その場では訂正しすぎない事が
大事かなと思います。
(理想は。)
次の機会に解決を委ねていく様な、
余裕。笑
焦って答えてしまうより、
疑問を疑問で終わらせる方が、
良いのかなと思います。
(理想は。)
実際、
どんなやりとりをしているかは、
文末に書かせて頂きました。
割りと長いし、割りと普通なのですが。
ご参考になれば幸いです。
先日、図書館で借りた書籍
新品価格 |
落合陽一さん。
「これからの世界をつくる仲間たちへ」
この本で、
思考力(「思考体力」)や言語化する力を鍛える重要性について書かれていました。
氏は、、
私が今さら説明する必要もない有名人ですが。
まぁ、
好きか嫌いかは別として(笑)
科学技術の発達を予測し、未来に備えるための本を多く執筆されていますね。
私のように、
そっち方面(AIとか?笑)に疎い場合は、
子供が生きていく未来を予見するために一読しても良いかなと思いました。
以下、抜粋です。
************************
重要なのは、「言語化する能力」「論理力」「思考体力」「世界70億人を相手にすること」「経済感覚」「世界は人間が回しているという意識」、そして「専門性」です。
これらの武器を身につければ、「自分」という個人に価値が生まれるので、どこでも活躍の場を見つけることができます。
(中略)
クリエイティブ・クラスは、研究者であれ、起業家であれ、自分が理解できるまできちんと相手の話を聞きます。
ちょっと聞いてその価値がわからなければ、自分から問いを発して話を掘り下げていく。
自分の理解が間違っているのか、相手に価値がないのかを見極めるまで、会話をやめません。
だからこそ、そのハードルを越えて世界を変えるには、厳しい議論に耐えられるだけの論理的なコミュニケーション能力が求められます。
そのために必要なのは、きれいな英語を話す「語学力」ではありません。
もちろん、コンピュータを動かすプログラミングのスキルでもない。
解決したい問題について自問自答をくり返す思考体力が根底になければ、「世界を回している人間」を動かすことはできないのです。」
*********************************
≪追記≫
私と子供のやりとり
2例載せさせて頂きます。
☆が枠を設けたオープンクエスチョンです。
例1)
ある日の登園場面
サイレンをならしていない(護送後の)救急車をみて。
娘「なんで、救急車サイレンならしてないの?」
私「なんでかね?」
娘「知らない?」
私「いつもは、救急車はなんでサイレンならしてるのかね?」(☆)
娘「お怪我の人とかお風邪の人とか早く病院連れていかなきゃならないから」
私「サイレンならすとどうして早く病院連れていけるの?」(☆)
娘「みんながよけてくれるよ」
私「今はサイレンならしてないね。急いでいないのかな。」
娘「急いで病院いかなくていいのかな。」
「お怪我の人のってないのかな」
こんな感じです。
例2)
家の近くの、新築建設工事現場をみて。
娘「なんでおじさんばっかりなんだよ」
私「女の人いない?」
娘「みんな男の人だよ」
私「男の人、ここで何してるの?」(☆)
娘「工事」
私「工事って?なんか大きい穴あけてるね。他には何してる?」(☆)
娘「なんか大きいお荷物運んでる」
私「重そうだね。○○ちゃん、持てそう?」
娘「もてない。」
私「ママはもてるかな?」
娘「もてる?」
私「どうかな。重そうだよね。」
「皆でお買い物いったとき、重いの荷物があったらどうしてる?ママが持ってる?」
娘「持ってないよ。パパが持ってるよ。」
私「そうだね。なんで、パパがもってくれるのかな?」(☆)
娘「パパの方が力もちだよ」
私「男の人の方が力もちなんだね」
娘「おじさんも男の人だから、重いの運べるのかね。」
こんな感じです。
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