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2019年10月30日

先生との温度差


  腫瘍マーカーとしてよく使われる
  2種類の項目

  CEA そして  CA19-9

  CEAは 基本的に5以下が正常値範囲内
  同じく  CA19-9は 37以下が範囲内・・・のはず




  CEAが上昇したということは 肺腺がんの再発?

  そして CA19-9が上昇したということは
  消化器系など これまでにない部位への再発転移???


  一番恐れているCEAの数値が 3倍以上上昇 
  そしてもう一つは 100倍以上という上昇度合いの数値


  到底 すぐに受け入れられるものではなく
  正直 相当混乱していたと思う
  
  けれど とんでもない事態になったという自覚だけはあった



  「先生!!! 自覚症状がなくとも 
   この数字だと 絶対どこかに転移してますよね?」


 
  O先生は 首をひねったまま

  「確かにそう考えられますが 全身状態がすこぶる良いので
   慎重に検査をして その結果を受けてから対応を考えましょう」


  「腫瘍マーカーの数字は 判断材料として目安にはなりますが
   実際 個人差も大きく 確定診断には使われませんので」


  
  そんなことは 重々承知の上だ!!!

  けれど 100倍!!!!ですよ??? と言いたかった



  先生は 目の前のカレンダーとPC画面とにらめっこをして
  拍子抜けするほど のんびりとした口調で私に言った


  「すぐにでも検査したいのですが このところ予約がいっぱいなので
   検査室に空きが出る 金曜日に腹部CTを撮りましょう」




  今日は火曜日!
  これから3日間 眠れそうにもないではないか!?


  「心配しなくとも大丈夫! 
   きちんと画像で判断できるから そんなに深刻にならないで」



  先生としては 画像診断できるからいいのだろうけど
  その結果を受け 治療なり手術されるのは私なんだけど!




  今にして思えば O先生が努めて落ち着いて接してくれて
  プレッシャーにならないようにしてくれたのかもしれないが

  当時の自分は のんびりした口調の先生に少々イラついていた







               
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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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