2019年08月09日
証言 4
夫の証言の次は
いよいよ原告である私の証言の番だ
証言台に行き 宣誓書を朗読する
それにしても 自分は 何の悪いこともしていないのに
いざ 証言台の前に立つと
声と足の震えが ずっと止まらない
やはり 法廷という場の空気感がそうさせるのだろうか?
裁判官からも 良心に基づき嘘のないように、との念押し
訴えた本人なのだから「偽証罪」には問われない
プー先生の質問から始まるのは 精神的にも助かった
" 台本通り " に答えるのだから ゆっくり正確にと心がけ
裁判官の表情を確認しながら しっかり目を見て答えていった
プー先生からの主尋問は 滞りなく答えることができた
ここでやっと 足の震えが止まったほど緊張していた
緊張が解けたと同時に 喉の渇きが尋常ではないことに気づいた
しかし 法廷内には余計なものを持ち込めないと
プー先生に言われていたので 水も飲めない
必死に唾を飲み込み 少しでも喉を潤そうと努力した
次に いよいよ被告側からの尋問だが
夫が打ち合わせの内容をひっくり返したため
想定尋問も 微妙に質問を変えなくてはならず
" こんなとこ聞くの? " という質問まであった
音声データ確認の例を取ると
狐目の彼女の言葉
「ご主人のことを好きになったのは確かです
その想いの強さが伝わって そういう関係になりました」
ここでの「そういう関係」というのが
不倫と解釈するのは いささか無理があるのでは?と言う
「はっきりしたことを言っているわけではないですよね?」と
あちらの若い弁護士先生が尋ねる
所長先生は 仏頂面で腕組みをしているままだ
思わず 頭に血が上ってしまって声を荒げた!
「会話の文脈をしっかり聞いていただければ
" そういうこと" が不倫関係を示しているのは
明らかですよね?
そうではないと言うなら この指示語は何を示しているのですか?」
まるで 現代文の授業の一コマのようなセリフだ(笑)
質問に答える時には
" 必ず裁判官に向かって " と言われていたのに
この時だけは 思わず被告席側に向かって 大声を出してしまった!!
当日の口頭弁論中で 一番の大声(笑)
その後も やたらと細かいことを突っ込むように質問されたが
あまりのバカバカしさに はいはい・・・という感じだった
被告側からの質問が終わった後
裁判官から2、3の質問があった
文字通り 確認だけで
こちらが緊張するような問いかけはなかった
そして 問いかけの最後に
「ご病気を抱えて このような状態になり
大変お辛いと思いますが
裁判が終わった後 どのような生活を送りたいとお考えですか?」
自分のターンが終わって 緊張が解けているところに
全く想像だにしなかった質問だった
" これからの自分 " ・・・本当はどうして行きたいんだろう?
にほんブログ村
肺がんランキング
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9052625
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック