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2018年10月20日

通勤途中の寄り道(薬研掘不動尊)

 先日、浅草の七味唐辛子の老舗、「やげん堀」を紹介しました。
⇒「東京名物 老舗の七味唐辛子(浅草 やげん堀)」をご覧ください。

 今日はその発祥の地、薬研堀に行ってみます。

 薬研堀は現在の中央区東日本橋2丁目界隈。

 両国橋のすぐたもとあたりの位置。

 その昔、この辺りに薬研(漢方薬をすり潰す道具)に似た堀があったことから、この界隈を薬研堀と言ったそうです。

 浅草方面から国道6号線を南にくだり、浅草橋を渡って左側の大通り、浜町方面に真っ直ぐ進むと左手に東日本橋の駅が現れます。

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 このあたりに来るとあちこちに「薬研堀不動尊」と書かれた赤いのぼりが立っています。
DSC_0445.JPG

 のぼりの立っている道を真っ直ぐ進むときっとお不動様があるのかと進んだところ、隅田川に突き当たってしまいました。
DSC_0447.JPG

 どこかを曲がるのかとウロウロしていると、一軒のパン屋さんの2階に大きく「やげん堀不動尊」の看板があり、矢印があるじゃないですか。
DSC_0446_HORIZON.JPG

 左右ばかり見ていて上を見ていませんでした。

 矢印の方向に進むと右手にありました!
DSC_0433.JPG

 手前のビルに隠れて見えませんでした。
 こじんまりとしていますが、上に高くそびえ立っている塔のような形のお寺です。
DSC_0432.JPG

 この薬研堀不動尊こじんまりとはしていますが、目黒不動、目白不動と並ぶ江戸三大不動の一つ

 天正13年、秀吉の根来攻めの際に紀州(和歌山)の根来寺から本尊を背負って避難してきたのが始まりだそうです。

 現在は、川崎大師の別院となっているそうです。
DSC_0434.JPG

 石段を上がると本堂になっていて、中は凛とした空気に包まれています。
DSC_0438.JPG

 都会のビルの間にあるとは思えない厳かな空間が広がっています。
DSC_0435.JPG

 奥に見えるのが、紀州から避難された御本尊でしょうか。

 家族の安全を願ってお参りを済ませ、石段を降りると向かって左側、駐車場の裏側に何やら石碑のようなものがあります。

 見ると「順天堂発祥の地」と記されいます。
DSC_0443.JPG

 ここで順天堂の創始者、「佐藤 泰然」和蘭医学塾を開いたそうです。
 その後、千葉の佐倉に移り有名な「佐倉順天堂」を開きました。
 ちなみに、現在御茶ノ水にある順天堂医院(大病院ですが今でも創業時の“医院“を名乗っているそうです)は、佐藤 泰然の養子の「佐藤 尚中」が開いたものだそうです。

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 毎月28日のお不動様の御縁日には、入場無料の奉納講談も開かれるそう。

 小さいけれど由緒のある立派なお寺。
 町のあちこちののぼりを見ても、地域の方に愛されて大切にされていることが伺えます。

 東日本橋の駅から徒歩5分くらい。
 近くには馬喰町の衣料品問屋街もあるので掘出し物を探しながらお参りはいかがでしょか。

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 2004年から糖尿病対策で自転車通勤を始め、その楽しさにはまりました。 雨の日の電車賃、メンテナンス費用を、会社からの通勤費でまかなっていますが、収支はプラスにできています。
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