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2021年03月27日
名言セラピー幕末スペシャル
わずか150年前、江戸時代の日本。それは、身分差別が厳しく、自由という言葉すらない時代でした。そんな時代に革命を起こし、自由な国をつくろうと命をかけてくれた男たちが、坂本龍馬であり、西郷隆盛であり、吉田松陰であり、高杉晋作であり、みな、明治維新の志士たちでした。日本史上最高にかっこいい男たちです。明治維新を成し遂げた彼ら革命の志士たちの、心を揺さぶり、時にはくすっと笑えるエピソードが詰まった1冊!!
太宰治「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」
いつだって物語は「脱藩」から始まるんです。では、現代における「脱藩」とはなんだろう。人によっては、それは家族のもとを離れて自立することかもしれない。属していた組織から離れることかもしれない。今付き合っている人と別れることかもしれない。脱藩とは、握り締めていた価値観を一度手放してみること。脱藩とは、何が起きるかわからない世界へ、たったひとりで飛びこんでみること。
革命家、高杉晋作。昭和の千円札の顔であり、初代総理大臣、伊藤博文。内務大臣になった品川弥二郎。第 3代、第 9代総理大臣、山県有朋。日本大学と國學院大學を創立、山田顕義。外務卿として条約改正に活躍、井上馨。 10畳と 8畳の、わずか 2間しかない田舎の小さな学習塾から、内閣総理大臣 2名、国務大臣 7名、大学の創業者 2名を輩出した。
自分が属する藩がすべてだったあの時代に、「日本のためなら、藩なんかなくなってしまったっていいだろ」と考えた久坂玄瑞のスケールの大きさに触れた坂本龍馬は、その 2ヵ月後に脱藩しています。龍馬に脱藩を決意させる、直接の引き金を引いたのは、松陰の弟子で、龍馬より 4歳年下の、久坂玄瑞だったと思うのです。
吉田松陰は、日本のことになると、夢中で語りました。逮捕されても、牢屋のなかで夢中で語りました。 わずか10 歳の子どもにも、夢中で語りました。松陰は、日本へのLOVE があふれていたのです。 そして、あふれたときに、人は人に分け与えたくなるんです。だって、あふれてくるから……。そのとき、人はほんとうの「自分」になれる。
ジョン万次郎の漂流。アメリカで過ごした青春時代。船長の優しさ。それは河田小龍を通して坂本龍馬に受け継がれたのです。
日本でいちばん最初にネクタイをした男、ジョン万次郎から日本で一番最初にブーツを履いた男・坂本龍馬に革命のバトンは受け継がれました。 そして「世界の海援隊でもやりますか」と夢を語った龍馬のその志は、三菱商会(後の三菱財閥)を興した岩崎弥太郎にバトンタッチされます。
「止」まるのが「少」ないと書いて「歩く」。走らなくていい。奇跡は歩いて起こせるのです。
もしあなたが今、逆境にあるとしたら、それは大チャンスです。その逆境で掴み取ったものが、新たなる革命の武器になるからです。人生を変える最終兵器はどん底に落ちている。
志がなければ死んでいるのと同じだろ?
高杉晋作「おもしろきこともなき世をおもしろく」
面白くないことを面白くする。困った事すら面白くする。それこそが人生です。
【感動】
個人的に、前から吉田松陰の生き様は大好きだったが、この本を読んで松陰だけじゃなく、坂本龍馬や高杉晋作といった幕末の志士達も好きになった。この時代の人々は20代にして歴史を変えるような偉業を成し遂げた人が多すぎる。今の日本の礎を作ったのは彼らであり、彼らが生きた時代は今からたったの100年ちょっと前の話というのが信じられない。国の行く末の為に生涯を捧げた彼らのように、今の仕事だったり恋、趣味に人生を懸けて熱中していきたい。
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2021年03月26日
私の財産告白
「人生即努力・努力即幸福」といった新人生観に生きる私は、肉体的にも、精神的にも、なんら衰えを感ずることなく、日に新たに、日に日に新たに、ますますハリ切って、毎日を働学併進に送り迎えしている。
貯金生活をつづけていく上に、一番のさわりになるものは虚栄心である。いたずらに家柄を誇ったり、いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、一切の見栄をさえなくすれば、四分の一天引き生活くらいはだれにでもできるのである。自分のネウチが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしのほうは金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できないのである。銀はどうせ銀、銀なりに暮らせばいいのであるが、さらに人生をより安全にし、生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩を退いて――事実は一歩を進めて――実力以下の銅なり、鉄なりの生活から出発していくべきだろうではないか。戦後の何もかも新規蒔き直しの生活には、とくにこの決心と勇気が必要であると思う。
好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返すよう私はおすすめする。
すなわち、できるだけ多く財産をこしらえて、できるだけ多く子孫に伝えたいといった世俗的な考えに変化してくるものである。恥しながら、私にも多少そうした愚かさが萌さないでもなかった。私もわが子孫の幸福について考えるに、まず子孫を健康に育て、完全な教育を施し、かつ相当な財産を分与してやりさえすれば、それで十分幸福にさせられるものと早合点したのである。これははなはだ間違った考えで、最後の相当な財産の分与などは全く顧慮する必要がなく、それはかえって子孫を不幸に陥れるものだと漸次気付くに至ったのである。
幸福は各自、自分自身の努力と修養によってかち得られ、感じられるもので、ただ教育とか財産さえ与えてやればそれで達成できるものではない。健康も大切、教育も大切、しかし、世間でその中でももっとも大切だと早合点している財産だけは全く不用で、それよりも最も大切なのは、一生涯絶えざる、精神向上の気魄、努力奮闘の精神であって、これをその生活習慣の中に十分染み込ませることである。
子孫を本当に幸福ならしめるには、その子孫を努力しやすいように教育し、早くから努力の習慣を与え、かつできるだけ努力の必要な境遇に立たしめることであると、これまた同じところへ結論付けるに至ったのである。
貧すれば鈍するという。これもまた事実である。人は貧乏してくると、自分自身が苦しいのみならず、義理を欠き、人情を欠き、したがってまた恥をかく。
金儲けを甘く見てはいけない。真の金儲けはただ、徐々に、堅実に、急がず、休まず、自己の本職本業を守って努力を積み重ねていくほか、別にこれぞという名作名案はないのであって、手っ取り早く成功せんとするものは、また手っ取り早く失敗してしまう。没落の後に残るものは悪徳と悪習慣、そして時には不義理な借金ばかりであろう。
世のなかにはどこにも表裏がある。がむしゃらにただ正面突破すればいいというものではない。1つの城を攻めるにも必ず大手と搦手がある。複雑な社会を一本調子で進みえると早合点してはいけない。特に商売などをする人には商売術の研究が必要である。
使うには使われろ、という言葉が昔からある。これは、人を上手に使うには、自分自身まず使われる体験を持たねばならぬという意味と、また使うものは使われるものの身になって全てを考えよという意味の2つが含まれている。
何でもよろしい、仕事を一生懸命にやる。なんでもよろしい、職業を道楽化するまで打ち込む、これが凡才の自己を大成する唯一の途である。世の中には天才だけにしか出来ぬという仕事はあまりない。少なくとも、職業と名の付く職業であれば、全ては平凡人の努力によって、完全にこれを道楽化できるまでになるものだ。
しかも職業上の成功こそは、他のいかなる成功にも増して、働くその人自身にもっまたその周囲の人々にも人生の最高幸福をもたらすものである。
【感想】
日本の投資家の先駆けとも呼べる本多静六さんが、いかにして300億円にも上る莫大な財産を築いたのか。その手法や心構えを赤裸々に綴った伝説的な1冊。投資の話だけでなく、著者の人生観についても多く語られており、投資のバイブル本というより自己啓発本的な面も強いのが印象的だった。人生即努力・努力即幸福という言葉は名言すぎる。
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