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2021年02月22日

メモの魔力

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著者の前田裕二さんは、SHOWROOM株式会社・代表取締役社長。本書『メモの魔力』は2020年時点で68万部のロングベストセラーとなっている。日本テレビ系列の「スッキリ」をはじめメディア出演多数。度を越えたメモ魔として知られる著者が薦める、本当のメモ術とは!?



映画や演劇などを観ていても、気付いたことを相当な分量メモします。1つの作品につき、多い時で100個以上、少なくとも数十個のポイントはメモしていると思います。街に出る時も、「あの看板ってなんであのデザインなのかな?」「この広告のコピーはなぜこうしたんだろう?」と、自分の心がたくさんの情報をキャッチできるように、いつも思いきり毛穴をむき出しにして歩いています。街と対話して、考え、気付いたことをその場でメモしています。


現代において、僕が本当に強いと思う人材は「想いの強い人」です。志が高い。夢がある。熱意がある。ちょっとウェットではありますが、そういう強力な軸を持ったある種人間的な人こそが、力強く前に進んで、社会に大きなひっかき傷を残すのです


なぜここまで狂ったようにメモを取るのか。それにはいくつか理由がありますが、まず何より大切な理由が、この残酷なまでに限られている人生という旅の中で、「より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため」です。本質とは何かというと、コピーではなく創造、代替可能物ではなく代替不可能物、ということ。つまり、クリエイティブで新たな知的生産につながる思考や、自分にしか思いつかないような代替不可能性の高い思考。これら価値ある本質的思考に1秒でも多く時間を割くために、メモをしているのです。もちろん、ここまで徹底して時間への意識を高めることは精神的なカロリーを消費します。がAIの進化や、それに伴うあらゆるタスクの効率化によって、人間の役割が変わっていくこと、つまり、創造力やオリジナリティが求められる仕事が今後飛躍的に増えていくことは誰が見ても自明です。


ビジネスに限らず、僕から生まれ出るほぼすべてのアイデアは、普段無意識に通り過ぎてしまいそうなことに目を向けて、逃げずにそれらを「言語化」することで生まれます。その知的生産の過程を、メモと呼んでいるのです。そして、この、人間にしかできない知的生産活動こそが、仕事の真髄であると思います


相手が100の情報を出してくれたとします。ここで、全く無意識下だと、受け取れるのはせいぜいその内30〜40になってしまうでしょう。しかし、きちんと「メモを取るぞ」と意識して、繰り返し訓練することで、60〜80と情報獲得の伝導率は確実に上がっていきます。量が質を生むというのは、いつの時代も、どのジャンルにおいても、大体の場合において誰も覆すことの出来ない真理です。


メモを取るという事は、同時に言語化しなければいけないことを意味します。極めて当たり前ですが、メモを取るためには、頭の中でぼんやりと思っていることを、ノートの上なり、スマホの中なりに言葉にしてアウトプットせねばなりません。メモを癖にしてしまえば、言葉にすることから逃げられなくなります。いわば、自家発電的に「言語化の強制」を1人でも作り出せるのがメモの力なのです。言語化能力を磨くことによって、説明能力も同時に身についていきます。生活している中で、「すごい」や「やばい」といった簡単な形容詞で片づけてしまったり、通り過ぎてしまったりしている感動は、数えきれないほどあると思います。果たして、何が凄くて、やばいのか。ここを少し踏み込んで考えるのが本質的なメモの在り方です


ここが最重要ポイントなので、繰り返します。僕のメモ術のエッセンスは、シンプルに3点です。

@インプットしたファクトを元に、
A気づきを応用可能な粒度に抽象化し、
B自らのアクションに転用する。



ファクトを書いた左ページから、今度は右ページに目を移します。そして、こう考えるのです。ここで書いた具体的な情報を受けて、何か言えることは無いか。そこに気づきはないか。他に応用可能な法則はないか。こうした思考作業を僕は、「抽象化」と呼んでいますが、自分が見聞してインプットしたファクトを、右ページでより一般的な概念に抽象化することが、ファクトを書いた後のステップです。


メモを書くときはできるだけ、4色ボールペンを使うようにしています。その際、黒・緑・青・赤という4色それぞれに、意味を持たせています。色分けの軸としては、「主観or客観」と重要度の2つがあります。ファクトに対して自分が思ったこと、つまり主観的な発想は緑色で書きます。ファクトを書きながら同時に緑色で主観を書き込む癖をつけると、自分の意見をスピーディーに構築・発信する力が急速に増します。だんだんと、メモを俯瞰したときに緑色が少ないとちょっと気持ち悪いくらいの感覚にすらなってきます。そうなったら、強いです。そして、緑以外の3色は、客観です。


ビジネスに携わる方は、少なくとも次の4つの項目に対しては「Why?」を向けてみてください。

@世の中でヒットしているもの
A自分の琴線に触れるもの
B顧客からの要望
C車内で起きている問題や課題



総じて目にしたモノや、自分の身に起こったこと、世の中の様々な出来事を、なるべく多く、深く、抽象化しておくことです。


抽象化する時は汎用性の高さを意識しましょう。汎用するために抽象化するのだ、という目的を意識した方がいい。ただレイヤーを上げるのではなく「他に活かせないだろうか?」と考えながら抽象化することが、思考を深める事に繋がります。


まず自分の言語化されていない深層意識に目を向けてみる事です。この思考プロセスを、意識の抽象化と呼んでいます。要は、自分の意識に対して「なぜその意識を持ったのか」とWhyを向けて、そこからにじみ出てくる想いを逃げずに言葉に変えていく、という作業です。


僕は、気付かないうちに深める事をやめていた表層的な意識を、メモを取ることによって抽象化して、言語化しています。自分のメモ・フォーマットの左ページに、「勉強になった」と書いたら最後、右ページを埋めないと気が済まないからです。いやでも、何がどのように勉強になったのかを思考して、言葉にしていくことになります。


DeNA創業者の南場智子さんは、「良識な非常識」といった、パッと聞いて意味が分かるし平易だけど何かハっとさせられるような言葉を使います。このように、本質をついていて、聞いたときに印象に強く残るような言葉を生み出すことの出来る経営者の周りに、人や共感が集まっているように思います。表現の巧みさ、という意味で、こうした伝わりやすい言葉を生み出す能力や技法を、レトリックとも呼びます。アナロジーとは、一見関係がないものの間に何らかの共通点を見つけて、結び付ける思考法です。身近で具体的な事例の特徴を探して、抽象化して、それをまた別の具体に当てはめるわけです。


能を大成した世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉に、「我見」と「離見」というものがあります。芸の世界には、当然ながら良い演者と悪い演者がいる。それらを分けるものは何か。それは、「目」である。悪い演者というのは、自分自身が周りを見つめる目、すなわち「我見」しかない。一方でいい演者は、自らの身体を離れた所から自分を客観的する「離見」の目を持っている


努力から習慣にするためには、まず何よりも、持っているだけでテンションが上がったり、嬉しくなったりするようなノートやメモ帳を買うところから始めましょう。



【感想】
ここ数年で読んだ本の中で1番心に残ったのがこの1冊だった。この本を読んでから、メモを習慣にしたし、筆記用具に投資もした。繰り返し何度も読んでいるし、読む度に新しい発見がある。ファクト→抽象化→転用という極めてシンプルなんだけど汎用性の高すぎる3つの過程をこれからもどんどん駆使して、自分の夢実現のために役立てていきたい。日々生活していると、ふっと思い浮かんでくるアイデアや、街を歩いていて何となく気になった風景、看板、店の外観など自分の琴線に触れるものはたくさんあるが、そこからさらに深掘りして転用にまで繋げている人は少ない。だからなんでもメモを取ることを習慣にしている人は抜きん出れる。そう強く感じた。


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