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2018年11月13日

世界を震撼させたエボラ出血熱が再び流行か

コンゴ民主共和国の保健省は11日、東部の北キブ州で今年8月に流行が宣言されたエボラ出血熱の死者は疑い例も含めて205人で、感染者は疑い例も含めると329人に達したと発表しました。
コンゴでエボラ熱が流行するのは1976年以来10回目で、カレンガ保健相は「最も深刻な事態だ」と懸念を示しています。

保健省によると、北キブ州周辺地域では武装勢力が活動し、豊富な鉱物資源を巡る紛争で多数の避難民が発生、治安上の理由で医療関係者の移動も制限され、感染拡大を防ぐための対策が困難となっているそうです。
感染者の半数近くはウガンダ国境近くの住民で、隣国ウガンダなどに拡大する恐れが出ています。

今から4年前、2014年の西アフリカエボラ出血熱流行は、世界を震撼させました。
ギニアをはじめとする西アフリカにて2013年12月頃から、バイオセーフティーレベル4に属する最強の感染性と毒性を持つエボラウイルスが原因となって発症するエボラ出血熱が流行し始め、2014年6月頃より感染が急拡大して深刻な事態となりました。
世界保健機関 (WHO) の発表によると、感染疑い例も含め28,512名が感染し、11,313名が死亡し、死亡率は約40%に至りました。
WHOは西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると宣言しました。
この宣言が解除されたのは、2016年に入ってからのことです。

さらにアフリカ大陸のみならず、旅行者や帰国した医療関係者など、欧米各国でエボラ出血熱感染者が次々と確認され、パニック状態となりました。
世界同時株安が起き、世界経済に重苦しい雰囲気が漂いました。

このままコンゴ国内で感染者をとどめておくことができるでしょうか。
もし4年前のような事態になれば、世界情勢がどうなるのか、全く見当がつきません。


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