我が往くは恩讐の彼方

ロシアのプーチン大統領は５日、訪問先の中国福建省アモイで記者会見し、「この状況では、どんな制裁も意味がなく効果がない。北朝鮮は雑草を食べてでも核・ミサイル計画を放棄しない」と述べ、北朝鮮の核問題の解決には、関係各国の対話が必要との従来の主張を繰り返しました。

またロシアに制裁を科す米国が、北朝鮮への制裁でロシアに協力を求めている状況を「ばかげている」と述べ、米国を批判しました。
核実験を強行した北朝鮮に対しては、国連安保理の緊急会合でアメリカが１１日に新たな制裁決議案を採択にかける意向を示しています。

朝鮮半島情勢のキャスティングボードを握るプーチン大統領。
この、雑草を食べてでも、という言い回しはロシア独特のようですが、つくづく思うのは、プーチン大統領が記者会見で語るセリフの素晴らしさです。
世界有数のリーダーとは、心に響くセリフを語れるか否か、とも思えてきます。
折角なので、過去の名言を幾つか記しておきます。

新聞記者にルーブルのデノミについて聞かれ、「嘘だ」と答え、記者にこう述べた。
「あなたは何がほしい？植木鉢の土を食べてほしいのか？血で誓ってほしいのか？」

ロシアに逃げたアメリカの中央情報局の元エージェントのスノーデン氏について
「こういうことにはできれば関わりたくない。豚の毛を切るのと同じ。泣き声が多いが毛が少ない」

オバマ大統領の、アメリカ人が特別な存在であるという主張に対して
「人が特別であるということを思わせることは危険だ。目的がどうであれ。神様の承諾を願っている時に、みんなが平等であることを忘れてはいけない」