2016年10月04日
[ネタバレあり]ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(2001)〜壮大な冒険の幕開け
『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2001・米・新)
The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
監督/ピーター・ジャクソン
脚本/フラン・ウォルシュ、フィリパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
原作/J・R・R・トールキン(指輪物語)
製作/ピーター・ジャクソン、バリー・M・オズボーン
ティム・サンダース、フラン・ウォルシュ
出演者/イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン
ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、ショーン・ビーン
音楽/ハワード・ショア
主題歌/エンヤ「メイ・イット・ビー」
製作会社/ウィングナット・フィルムズ
【映画ネタバレ】ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(2001)
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
プロローグ
遠い遠い昔、闇の冥王サウロンは密かに、世界を滅ぼす魔力を秘めた“ひとつの指輪”を作り出した。サウロンは自らの残忍さ、邪悪さ、そして生きるものすべてを支配したいという欲望を、この指輪に注ぎ込んだのだ。
やがて「中つ国(ミドル・アース)」の自由な地は、指輪の力をふるうサウロンの手に落ちていった。激しい戦火の中 勇気ある者たちがサウロンの支配に次々と立ち向かい、ひとりの人間の勇者、イシルドゥアがサウロンの指を切り落とすことに成功した。サウロンが敗れたのだ。しかしイシルドゥアは指輪を破壊せず自らのものとし、悪を永久に滅ぼす唯一の機会を失った。そして指輪はイシルドゥアを裏切り、死に追いやる。その後、指輪は時と共に所有者を変え、所在を変え、いつしか伝説、そして神話となった。
旅立ち
時は中つ国第3紀。ホビット庄は、ビルボ・バギンズの111歳の誕生日を祝うために大騒ぎだった。ビルボの旧友、魔法使いガンダルフも訪れ、2人は久し振りの再会を喜んだ。ところがビルボは、皆の前で誕生日のスピーチをするも、「今日でお別れです」とポケットに入れていた不思議な指輪をはめ、突然姿を消してしまった。懸念を抱いたガンダルフは「魔法の指輪を軽く見るな、その指輪は残していけ」とビルボを説得し、指輪はビルボの養子フロドに託されることとなった。
しばらくの時を経て、ガンダルフはフロドのもとへ戻ってくる。ガンダルフは燃えさかる暖炉の火に指輪を投げ込んだ。するとそこには今まで見えなかった文字が浮かび上がる。この指輪こそが冥王サウロンの指輪だったのだ。サウロンの魂は指輪とともに生き残り、全世界を再び闇の支配下に置くため、指輪を全力をかけて探しているという。指輪を破壊する唯一の方法は、モルドール国の滅びの山の火口“滅びの罅裂(きれつ)”に指輪を投げ込むしかない。
ガンダルフはフロドに、半エルフのエルロンドが主をつとめる裂け谷の館へ旅立つように指示する。フロドは、バギンズ邸の庭師であり親友のサムワイズ・ギャムジー(サム)と共に村を出た。一方ガンダルフは白の賢者サルマンに助言を求め旅立つ。フロドたちは途中、友人のホビット メリアドク・ブランディバック(メリー)とペレグリン・トゥック(ピピン)に出会い、ブリー村に向かう。村の宿屋で一行はアラゴルンと名乗る一人の放浪者と出会う。彼は「これ以上ガンダルフを待っても無駄だ。奴らは向ってきている」と告げる。夜間、敵の奇襲をかわした五人は裂け谷へと向かう。
集結
フロド一行の旅はある夜野営を行った場所で、サウロンの下僕の、黒の乗手ナズグルに急襲され、フロドは負傷する。フロドの体がどんどん冷たくなっていくなか、エルフの姫アルウェンがフロドを迎えに来る。アルウェンはフロドを馬に乗せ、黒の乗手を振り切りエルロンドの館へ急ぐ。
館の一室。フロドが目を覚ますと そこにはガンダルフ、そしてビルボがいた。ガンダルフはサルマンに助言を求めに行ったのだが、そこでサルマンの裏切りを目の当たりにしてしまう。彼は新種のオーク、ウルク=ハイの軍隊を作り、指輪を手に入れようとしているのだ。捕らえられたガンダルフは、旧友の巨大鷲グワイヒアの助けで脱出。裂け谷へ先行したのだった。
中つ国の危機に対処すべく、エルロンドはあらゆる種族の仲間を集め会議を開いた。ドワーフ族、エルフ族、人間、指輪を持つフロドを始めとするホビット族。
各々は指輪の処置について激しい論争を繰り広げる。その中でアラゴルンがゴンドールの正当なる王位継承者であり、指輪の宿命を背負う立場にあることが明らかにされた。フロドは自分が“滅びの罅裂”があるモルドールに行って指輪を破壊すると宣言する。一同もそれに賛同し、指輪所持者を助ける指輪隊を編成する運びになる。アラゴルン、ボロミア、エルフのレゴラス。ドワーフのギムリ、ホビットのサム、メリー、ピピン、そしてガンダルフ。こうして9人の“旅の仲間”が結成された。
そしてフロドはビルボより、短剣「つらぬき丸(スティンガー)」と「ミスリルの鎖かたびら」を譲り受け、長い旅に出たのであった。
試練
指輪をめぐり選ばれた9人の旅は過酷なものであった。サルマンの手による妨害のため、一行は危険な坑道“モリア”を通ることになる。モリアはかつてドワーフの住む美しい宮殿であったが、今やオークに支配されまるで墓場のように荒廃していた。そこで一行は運悪くオークの大群と遭遇してしまう。一同は力を合わせ襲ってくるオークに立ち向かう。一旦は退けたが、洞窟にはまだ無数のオークが潜んでいる。一同は出口へと急ぐ。
そこへオークも恐れる古代の魔物、悪鬼バルログが現れガンダルフと対峙する。ガンダルフは杖を橋に突き立て橋を落とすが火の鞭に捕まり、バルログと共にガンダルフは奈落の底へ落ちていってしまった。一行は悲しみに打ちひしがれる。しかし立ち止まっている時間はない。
一行の離散
モリアを脱出した後、彼らはエルフの森ロスロリアンにたどり着き、ロスロリアンの奥方ガラドリエルによってかくまわれる。ガラドリエルは過去、現在、そして未来を映しだす不思議な水鏡を持ち、それをフロドに見せてくれた。怖気づくフロドに「フロドよ あなたは選ばれた指輪の持ち主なのです。どんな小さな存在でも 未来の行く末を変える力は持っているのです」と勇気づける。そしてエルフに最も愛されているという星の明かりが入った玻璃(=ガラス)の瓶をフロドに渡した。
フロドたちはエルフの船で大河アンドゥインを下り旅を続ける。川岸に船を隠し夜になるのを待っていると、一人でいたフロドにボロミアが近づいてきた。サウロンの最も強い圧力にさらされているゴンドールを救う手段を、強大な力を持つ指輪に見出していたボロミアは次第に我を失い、フロドに襲い掛かった。闇の奴らに見つかる前に、指輪を俺に渡せと。フロドはもがきながら指輪をはめて姿を消し、ボロミアから逃れた。ボロミアはフロドを罵倒するが、ふと我に返り自分がしてしまったことに気付き泣き崩れる。怖くなって指輪をはずしたフロドをアラゴルンが見つけるが、指輪の魔力にとりつかれたボロミアを目の当たりにしたフロドは、もうアラゴルンすら信じられなくなってしまう。だが、アラゴルンは指輪の魔力に屈することなくフロドに指輪を収めさせる。そして、単独で旅を成し遂げるというフロドの覚悟を受け入れるのだった。
その時、アラゴルンはフロドの剣が青い光を放っていることに気付き、オークの首領・ラーツが率いる大群が近づいていることを悟る。オークらとの乱戦の中、メリーとピピンもフロドの覚悟を察し囮を命がけで行う。ボロミアは正気を取り戻しメリーらを救おうと奮戦するが、ラーツの凶刃の前に敗れ、メリーらは連れ去られてしまう。そこへ駆け付けたアラゴルンはラーツと対決し見事討ち倒すも、ボロミアは今際の際であった。指輪に屈した自身の弱さを謝罪するボロミアへ、アラゴルンは王としての責務を果たすことを約束すると、ボロミアは安らかに息を引き取った。
フロドは一人で滅びの山に旅立とうとしていたが、サムが一人では行かせないと駆け付ける。拒否するフロドだったが、サムが自分にもガンダルフと約束したフロドを守るという使命があると決意を語ると、フロドはその決意を受け入れ共に行くことを許諾し、二人で旅をすることとなる。ラーツの軍勢を倒したアラゴルン、レゴラス、ギムリら三人は、メリーらの救出とフロドらの旅の障害となるサウロンの目を自身らに向けさせるため、戦いの旅を続けることを決意する。
<END>
超大作の始まりですね。シリーズ通して大好きです!この「指輪物語」は三部作で、さらに前日譚の「ホビットの冒険」も三部作ですね。ファンタジーものの王道で、雰囲気もストーリーもかなり良いです。
はじまりのホビット庄はとても明るいのに、話が進むにつれだんだんと暗くなってきますよね。メンバーとの別れもあり、さらにもっと暗く重い第二部へとつながりますが・・・フロドはずっとハの字眉で、こっちまで気分が沈みがちになってしまいそう。
私は原作の小説を持っていたのですが、分厚く重厚で、さらに文体がやや古く、二作目の「二つの塔」の途中で読むのを断念してしまいました。うーん、情けない。
それにしても、何度も見ると改めて壮大な物語に見入ってしまう。世界観がとにかく良い。ニュージーランドの素晴らしいロケーションも最高。映像特典も見ましたが、空撮が多かった印象があります。役者さんは装備品も重そうなのに徒歩の旅で大変そうでした。
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!