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2016年09月27日
[ネタバレあり]狼男アメリカン(1981)〜哀しき呪い
『狼男アメリカン』 An American Werewolf in London (1981・米)
監督/ジョン・ランディス
やがて哀しきブラック・ユーモア・ホラー『狼男アメリカン』
【映画ネタバレ】1981年:狼男アメリカン
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
厳しい寒さのイングランド北部を旅するアメリカ人の若者2人。3カ月のヨーロッパ旅行を計画実行中のデイビッド(デイヴィッド・ノートン)と親友のジャック(グリフィン・ダン)だ。彼らは、荒涼とした厳寒の地をさまよいながら、早く宿を見つけようと焦っていた。
たまたま入ったパブ『狙われた小羊亭』の人々は、よそ者の2人を妙に警戒した。追い出されるように外に出た2人は、「道路を歩け」「月夜に気をつけろ」という無気味な忠告を気にはしながらも湿地帯にまぎれ込んでしまった。やがて、恐しい遠吠に怯える2人を何者かが襲った。
気がつくと、デイビッドはロンドンの病院のベッドに横たわっていた。ジャックは死に、目撃者の証言では、2人を襲ったのは凶暴な精神異常者だということだった。自分を襲ったのは人間などではなく動物だったと訴えるデイビッドを、医者のハーシュ(ジョン・ウッドヴァイン)も看護婦のアレックス(ジェニー・アガター)も信じなかった。退院が近づくに従がって、やさしく魅力的なアレックスに恋心を燃やすデイビッド。
そんなとき彼は、死んだはずのジャックの訪問を受けた。血にまみれた恐しい形相のジャックはデイビッドに、自分たちを襲ったのは狼人間で、満月の夜には、デイビッドも狼人間に変身して人間を殺すだろう。だから人間を殺す前に自殺しなくてはいけないという不吉な予言を残して姿を消した。
悩むデイビッドを、看護婦のアレックスは慰め、退院した彼を自分のアパートに引きとった。初めてアレックスと結ばれた幸せな夜、デイビッドは再びジャックの訪間を受け、同じ忠告を聞いた。
やがて、満月の夜、ジャックの予言どおり、デイビッドは狼人間に変身しアベックをはじめ6人もの人間を噛み殺した。『狙われた小羊亭』を訪れて真実を掴みかけていた医者のハーシュが、その夜の事件でデイビッドが狼人間であることを確信しアレックスに打ちあけた。
そのころ自分の宿命を知って悩むデイビッドが、夜再び狼人間となり町の人々を襲っていた。警察が彼を包囲し銃をかまえた時、アレックスがかけつけるが、一瞬のうちに銃弾が放たれた。アレックスの眼の前には、デイビッドの息絶えた姿が横たわっていた。
<END>
この作品は「ホラーコメディ」とジャンル分けされていましたが、コメディ?と言った感じはあるものの面白かったです。主人公のデイビッドが悩むかと思いきや、意外とアッサリ受け入れたのか(?)、その後、狼男になって人を襲うシーンとのギャップがありましたね。笑えると言えば結構笑えます。あと、看護婦さんがセクシーすぎでしょう。
また、私は見るまで知りませんでしたが、狼男への変身シーンが特に有名だったそうで中々見入ってしまいました。特殊メイクって昔の方が味がありますよね。制作のリック・ベイカーの特殊メイクはアカデミー賞を受賞したそうです。本編中は出血シーンもそれなりにあり、大変満足しました。
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2016年09月26日
[ネタバレあり]ポセイドン(2006)〜その瞬間、運命も逆さまに転覆する
転覆した豪華客船からの決死の脱出劇 『ポセイドン』
『ポセイドン』 Poseidon (2006・米)
配給/ワーナー・ブラザース
監督/ウォルフガング・ペーターゼン
−− その瞬間、運命もさかさまに転覆し始める −−
【映画ネタバレ】2006年:ポセイドン
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
大晦日の夜。北大西洋を航海中の豪華客船ポセイドン号ではパーティーが始まっていた。ダンスホールに集った乗客たちは、ブラッドフォード船長(アンドレ・ブラウアー)の乾杯の音頭でシャンパン・グラスを上げる。
だが宴が最高潮に達した頃、ブリッジでは航海士が異変を感じ取っていた。まもなく船はとてつもない大波に襲われ、完全に転覆。船内はパニック状態となり、生き延びた人々は、水面下にあるダンスホールに固まることに。
船長は、ここで全員救助を待つべきだと主張する。だがプロのギャンブラー、ディラン・ジョーンズ(ジョシュ・ルーカス)はその指示に従わず、脱出方法を見つけるためにダンスホールを出て行くことにする。そして少年コナー(ジミー・ベネット)とその母親マギー(ジャシンダ・バレット)、元ニューヨーク市長のロバート・ラムジー(カート・ラッセル)もディランのあとに続いた。
ロバートは、見失った娘のジェニファー(エミー・ロッサム)とその婚約者のクリスチャン(マイク・ボーゲル)をどうしても捜し出したかったのだ。その後、内気な密航者のエレナ(ミア・マエストロ)、自殺願望があった初老の建築技師リチャード(リチャード・ドレイファス)、船内を熟知している若きウェイターのマルコ(フレディー・ロドリゲス)も加わり、一行はディランをリーダーに船内を進んで行く。
まもなくジャニファーとクリスチャンも無事合流した。そして船が沈み続ける中、彼らは急速に絆を深めつつ、数々の危険に直面しながら海面にたどり着こうとする。だがエレナが負傷し、そのまま帰らぬ人に。
やがて一行は脱出までもう一息のところにたどり着く。しかしスクリューのスイッチを切り替えるために、ロバートが決死の覚悟で水中に潜って死亡してしまう。だが彼のおかげで、残った面々は無事脱出に成功することができたのだった。
<END>
私の大好きな映画『ポセイドン・アドベンチャー』をリメイクした作品です!
ただし登場キャラクターは全く別物になっているし、ストーリー展開も大幅に違います。「豪華客船が沈没して逆さまになり、数名が脱出を試みて上へ進んでいく」という大枠だけを踏襲し、前作とは全くの別物として作っているんです。
前作は、誰かを助ける為に犠牲になるというシーンがあり、生きるために前進するのが怖くなったものですが、今作は誰も頼んでいないのに死ぬ人物(ギャンブラー)や、役立った後に迷子になる人物(こども)がいたりして、なかなか素直に感動できなかった点がありました。
海上もの、パニックものは大好きなので、似たような作品が出たら私はきっとまた見てしまうでしょう・・・
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2016年09月25日
[ネタバレあり]タワーリング・インフェルノ(1974)脱出できるか救出なるか
超高層ビル火災が舞台のパニック映画『タワーリング・インフェルノ』
『タワーリング・インフェルノ』 The Towering Inferno (1974・米)
監督/ジョン・ギラーミン
脱出できるか 救出なるか
今世紀最大のスペクタクル・アドベンチャー
【映画ネタバレ】1974年:タワーリング・インフェルノ
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
サンフランシスコの空にそびえ立つ138階建ての世界一高い超高層ビル『グラス・タワー』が落成の日を迎えた。設計者のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)とオーナーのジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)は、屋上に立って眼下にひろがる市の光景を見下ろしていた。
ロバーツは疲れていた。一刻も早くコンクリートの大都会からのがれ出て、大自然のふところに飛び込みたかった。工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)と打合わせをすませたロバーツは婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)と久しぶりに二人だけの時間をもった。惨事は、そのときすでに始まっていた。
『グラス・タワー』の地下室にある発電機が故障したため主任技師のキャラハンが予備の発電機を始動させたとたんショートし、81階にある物置室の配線盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が発動機のマットをくすぶらせ始めたのだ。保安主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)の緊急報告を受けたロバーツは配線工事が自分の設計通りに行われていないのに憤然として、落成式の一時中止をダンカン企業の広報部長ダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)に申し入れたが、ダンカンは拒絶した。しかしそのとき81階では火が大きく拡がりはじめていたのだ。
ロバーツはダンカンの義理の息子であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)に会い、ビルの配線工事を担当した彼の配慮不足を責めたが、あとの祭りだった。一方、火災の発生をまだ知らない『グラス・タワー』の入居者たちは落成式パーティの準備に浮き足立っていた。
1階から80階までがオフィス用、それから上は住宅用に作られたこのビルには、すでにさまざまな人が入居していた。たとえば90階のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)の職業は株専門のサギ師だ。彼はおなじ階に住む富豪未亡人リゾレット・ミューラー(ジェニファー・ジョーンス)に早くも眼をつけ、今夜のパーティにエスコートし、うまく話をまとめて一儲けしようとしていた。
外部からの招待客もそうそうたる顔ぶれで、上院議員ゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)、サンフランシスコ市長ロバート・ラムゼイなどがいた。入口のリボンが市長の手によって切られると、人々は135階のプロムナード・ルームへ直行し、ビルの全てのライトがともされ『グラス・タワー』の全容は夜空にクッキリとあらわれた。
だが81階の物置室から出火した火は拡がり、ロバーツは消防署に急報した。連絡を受けた消火隊は隊長のマイケル・オハラハン(スティーヴ・マックィーン)の統率のもと、ほどなくビルに到着した。彼はただちにロバーツと『グラス・タワー』の設計図を検討した上、79階に司令センターを設置、ダンカンに緊急避難を令じた。
81階の火が他に移り始めてエレベーターにも危険が迫っていることを察知したオハラハンは展望エレベーターを利用するよう命じたがすでに大混乱が始まっていた。地上からの救援だけでは間に合わぬことを知ると、オハラハンは海軍のヘリコプターに空からの救援を依頼したが、強風のためビルに近づくことができず、かろうじて近づいた一機もビルに激突して炎上した。
『グラス・タワー』は今や完全にひとつの巨大な溶鉱炉と化した。隣りのビルからのワイヤーの救命籠作戦もロジャー・シモンズやパーカー上院議員の犠牲者を出し、行き詰まっていた。
あと15分で火がプロムナード・ルームに届くというとき、耐火服に身をかためたオハラハンはヘリで屋上にたどりつくと、ロバーツと協力してプロムナード・ルームのちょうど真上にある巨大な貯水槽を一挙に爆破、放水させることにした。百万ガロンに近い水の奔流で、執拗に攻めのぼってくる炎を消しさろうというのだ。ほとばしる水力に押し流されて死ぬ者も出たが、猛威をふるっていた炎はついにおさまった。
<END>
1970年代の代表的なパニック映画。やはりパニック映画は爆発ですよ!
この作品、日曜洋画劇場ではるか昔に見ましたが、改めて見るとなかなか変なシーンも多い。登場人物がみんな何も考えずに火の中に突っ込んでまぁ、死にまくる死にまくる。濡れタオル一枚で火に突っ込むシーンは何なんだ。
そもそもビル完成パーティなのに、作りかけの箇所があったり、警備員が適当な仕事してたりとツッコミ所に欠かせない。事故の原因は配線ミスとかよりも、火が出てると言われたのに、廊下を見て「オッケーすよ!」とか言って火事を見逃した警備員が一番悪いと思う。
とは言え、基本のハラハラは押さえつつ、主役二人はかっこいいし、マックイーンの黙々とただ消火するその一点集中ぶりが最高にいいですね。男の色気ってのがありますね。
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!