馬虎温泉三昧

昨日、メッセンジャーが10勝目(８敗)を挙げた。スライドすら流れたり変則的なローテーションでもタフに投げている。まあ、逆にメッセンジャー中心のローテとも言えるが。「登板間隔は短い方が好き」と言うメッセンジャー。中４日が一番調整しやすいらしい。球数が多いのに汗をびっしょりかきながらの力投には頭が下がる。

さて、昨日は他チーム２人の投手も10勝目を挙げている。それはDeNAの久保(10勝５敗)と、ソフトバンクのスタンリッジ(10勝４敗)だ。昨年まで阪神にいた元虎戦士だ。

久保ちゃんの昨年は抑えに回り、散々なシーズンだった。それまでの使われ方も信頼されているようにも見えなかった。四球が多いしね。それがＦＡ移籍して成績をしっかりと残しているのだから、環境の変化が奏功したと言える。

スタンリッジは防御率がいい割りに、勝ち星に恵まれなかった。それは打線が点を取ってくれないからだ。強力打線がバックについていれば、最多勝をも狙える位置にいたと思う。外国人枠の問題で、メッセンジャーを選び、スタンリッジを放出した形になったが、結果的にスタンにとっていい方向に進んだと言える。

阪神に２人が残っていれば…。

たらればは好きではないが、今年はゴメスが軸になっていい働きをしているので、ある程度、得点力が上がっている。二線級の投手だと打ちまくるケースも多い。10勝クラスの２人がいれば、メッセンジャー、能見、藤浪、岩田、久保、スタンリッジというそうそうたる顔ぶれ。新戦力でもないのに投手王国とも言えるほどだ。

でも、彼らは移籍したからこそ、実績を残していると思う。いやそう思いたいのが本音。元虎戦士とともにメッセンジャーが10勝目を挙げたのは、なにか因縁みたいのを感じた。