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2014年02月13日

変成岩

変成岩(へんせいがん、英: metamorphic rock)とは、既存の岩石が変成作用を受けた岩石のこと。変成岩の原岩は火成岩、堆積岩など種類は問わず、変成岩がさらに変成作用を受ける場合もある。

変成岩は、原岩になった岩石の種類と、受けた変成作用の性質により分類される。変成作用の主な要因は熱と圧力で、変成作用の種類により温度と圧力の条件が異なる。



目次 [非表示]
1 接触変成岩
2 広域変成岩 2.1 変成帯

3 動力変成岩
4 衝撃変成岩
5 関連項目
6 参考文献
7 外部リンク


接触変成岩[編集]

接触変成岩(せっしょくへんせいがん、英: contact metamorphic rock)は、火成岩の貫入に伴って、周囲の岩石がマグマからの熱により変成を受けてできる変成岩である。熱変成岩(ねつへんせいがん、英: thermal metamorphic rock)ともいう。通常は地殻の比較的浅い部分で起こる現象のことを指す場合が多く、圧力が低く温度の高い条件下で安定な鉱物が形成される。また、広域変成岩よりは変形を受けることが少ないため、方向性のある構造を持たないことが普通である。
ホルンフェルス - 原岩は砂岩、泥岩、頁岩など。
結晶質石灰岩(大理石) - 原岩は石灰岩。
珪岩 - 原岩はチャート。
スカルン - 原岩は石灰岩、苦灰岩。
直閃石菫青石岩
グライゼン(英雲岩)





ホルンフェルス






結晶質石灰岩






珪岩


広域変成岩[編集]

広域変成岩(こういきへんせいがん、英: regional metamorphic rock)は、源岩が地下深部で高温高圧下にさらされて形成される変成岩である。過去のプレート境界に関連して、同時期に一連の変成作用を受けた岩石が千km以上に渡って分布することもあるので、接触変成作用より広い範囲で起こる変成作用という意味合いで、広域変成作用という言葉が用いられる。広域変成岩は高温の条件下で剪断応力をうけることが多いので、片麻岩や結晶片岩のように縞状構造を持ったり、鉱物が特定方向に並んで成長するなど、岩石に方向性のある構造が見られることが普通である。

広域変成作用については、その温度・圧力条件、とりわけ温度圧力勾配により分類が行われる。すなわち圧力(深さ)のわりに温度の高い高温低圧型、圧力のわりに温度が低い低温高圧型、その中間の中圧型である。さらに低温高圧型のなかでも、コース石やダイヤモンドなどを産し、特に深部まで潜った岩石が上昇してきたものを超高圧変成岩とよぶ。このように温度圧力条件を重要視するのは、それが変成作用の起こった場を知る手掛りになるからである。たとえば、低温高圧型変成岩の多くは、沈み込むプレートおよびそれに引きずられて深部に潜った岩石が再び上昇してきたものであると考えられる。
千枚岩
結晶片岩(片岩)
片麻岩
ミグマタイト
角閃岩
グラニュライト(白粒岩)
エクロジャイト(榴輝岩)





千枚岩






緑泥石片岩






片麻岩






エクロジャイト


変成帯[編集]

広域変成作用はプレート境界において起こることが多く、しばしば帯状の分布域を持つ。そのようなものを広域変成帯という。
日本の代表的な広域変成帯飛騨変成帯、三郡変成帯(蓮華変成帯、周防変成帯)、神居古潭変成帯、三波川変成帯、領家変成帯、阿武隈変成帯、日高変成帯
動力変成岩[編集]

断層運動に伴って、短時間岩石の温度や圧力が上昇したり、また変形を受けてできる岩石のことを動力変成岩(どうりょくへんせいがん、英: dynamic metamorphic rock)と呼ぶことがあるが、余り使われない用語である。さらに、過去において広域変成岩の結晶片岩などを動力変成岩と呼ぶこともあったので、その点でも注意を要する。
マイロナイト(圧砕岩)
偽玄武岩はり

衝撃変成岩[編集]

衝撃変成岩(しょうげきへんせいがん)は、隕石の落下などによる局所的超高圧で生じた変成岩。

堆積岩

堆積岩(たいせきがん、英: sedimentary rock[1])は、既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒子(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石。かつては、火成岩に対し、水成岩(すいせいがん、英: aqueous rock[1])とよばれていたこともある。地球の陸の多くを覆い、地層をなすのが普通である。



目次 [非表示]
1 分類
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


分類[編集]
砕屑岩 - 火山由来以外の成分(砕屑物)が堆積したもの。堆積した場所により、陸成砕屑岩、海成砕屑岩に分ける。 礫岩・角礫岩
砂岩
泥岩(シルト岩、粘土岩を含む)、頁岩(シェール)、粘板岩(スレート)

火山砕屑岩(火砕岩) - 火山灰など火山由来の成分(火山砕屑物)が堆積したもの。 火山角礫岩
凝灰角礫岩
ラピリストーン
火山礫凝灰岩
凝灰岩

生物岩(生物的沈殿岩) - 生物由来のもの。 石灰岩
苦灰岩(ドロマイト)
チャート
珪藻土
石炭

化学的沈殿岩 石灰岩
苦灰岩(ドロマイト)
チャート

蒸発岩 - 水中に溶けていた成分が、水の蒸発によって析出し固まったもの。 岩塩
石膏

2014年02月11日

火成岩

火成岩(かせいがん、英: igneous rock)は、マグマが冷えて固まった岩石(若干の異物を取り込んだものを含む)。

火成岩は大きく分けて、火山岩(マグマが急激に冷えて固まったもの)と深成岩(マグマがゆっくり冷えて固まったもの)の2つに分類される。以前はその中間として半深成岩という分類もあったが、現在では使われない。火山岩と深成岩の分類において重要なのは、冷え固まったスピードであり、どの場所で固まったかは分類に関係しない。

また、SiO2の含有量(重量%)によって、超塩基性岩・塩基性岩・中性岩・酸性岩と分けられる。苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)と珪長質鉱物(フェルシック鉱物)の量比により、超苦鉄質岩・苦鉄質岩・中間質岩・珪長質岩と分けられ、色指数により、超優黒質岩・優黒質岩・中色質岩・優白質岩と分けることもある。いずれの境界も、定義により値は異なる。



目次 [非表示]
1 国際地質科学連合(IUGS)による分類
2 成分による分類
3 形状による分類
4 参考文献
5 関連項目
6 外部リンク


国際地質科学連合(IUGS)による分類[編集]

火成岩を構成している鉱物グループの量比(容量%)によって分類する。

有色鉱物(M)が90%以下の火成岩は、石英(Q)、アルカリ長石(A)、斜長石(P)、準長石(F)の4種類の量比によって分類する。石英(Q)と準長石(F)は共存しないため、石英(Q)と準長石(F)を対角とする菱形ダイアグラムの領域によって定義される。

有色鉱物(M)が90%を超える火成岩は、カンラン石、輝石+角閃石、斜長石の3成分、あるいは、カンラン石、角閃石、輝石の3成分の量比によって分類する。それぞれを頂点とする三角ダイアグラムの領域によって定義される。

成分による分類[編集]
深成岩 超塩基性岩 - かんらん岩
塩基性岩 - 斑れい岩
中性岩 - 閃緑岩
酸性岩 - 花こう閃緑岩、花こう岩

火山岩 超塩基性岩 - キンバリー岩
塩基性岩 - 玄武岩
中性岩 - 安山岩
酸性岩 - デーサイト、流紋岩


形状による分類[編集]
火山岩 溶岩、火山砕屑岩

それ以外 岩脈、岩床(シルあるいはシート)、バソリス(底盤)


参考文献[編集]
黒田吉益・諏訪兼位 「第6章 火成岩」『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、229-271頁。ISBN 4-320-04578-5。
久城育夫ほか編 『日本の火成岩』 岩波書店、1989年。ISBN 4-00-005766-9。
山崎貞治 「第3章 火成岩の分類の考えかた」『はじめて出会う岩石学 : 火成岩岩石学への招待』 共立出版、1990年、71-85頁。ISBN 4-320-04623-4。
豊遙秋・青木正博 『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年。ISBN 4-586-31040-5。

関連項目[編集]

ウィキメディア・コモンズには、火成岩に関連するカテゴリがあります。
岩石
岩石の一覧
マグマ
結晶分化作用
en:QAPF diagram
en:TAS classification

超苦鉄質岩

超苦鉄質岩(ちょうくてつしつがん、英: ultramafic rock[1])あるいは超マフィック岩(ちょうマフィックがん)とは、ほとんどがカンラン石、輝石、角閃石などの苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)からなり、長石や石英などの珪長質鉱物(フェルシック鉱物)をほとんど含まない岩石。

SiO2含有量から定義された超塩基性岩とほぼ同じ意味で用いられることも多いが、定義が異なるので注意が必要。



目次 [非表示]
1 超苦鉄質岩の分類
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


超苦鉄質岩の分類[編集]

かんらん岩、輝石岩(英語: Pyroxenite)、角閃石岩(英語: Hornblendite)、蛇紋岩など。

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かんらん岩






輝石岩






角閃石岩


脚注[編集]

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1.^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、168頁。ISBN 4-8181-8401-2。

参考文献[編集]
都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、86-90頁。ISBN 4-320-00205-9。
黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、230-232頁。ISBN 4-320-04578-5。
山崎貞治 『はじめて出会う岩石学 : 火成岩岩石学への招待』 共立出版、1990年、80-82頁。ISBN 4-320-04623-4。

酸性岩

酸性岩(さんせいがん、英: acid rock[1]、acidic rock[1])とは、SiO2含有量(重量%)が66%以上の岩石。この「酸性」という語は、化学で用いられるのとは意味が異なる。

苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)と珪長質鉱物(フェルシック鉱物)の量比から定義された珪長質岩(フェルシック岩)とほぼ同じ意味で用いられることも多いが、定義が異なるので注意が必要。



目次 [非表示]
1 主な酸性岩
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


主な酸性岩[編集]

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デーサイト






流紋岩






花こう岩


脚注[編集]

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1.^ a b 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、121頁。ISBN 4-8181-8401-2。

参考文献[編集]
都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、6-8・74-86頁。ISBN 4-320-00205-9。
黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、230-232・239-245頁。ISBN 4-320-04578-5。
山崎貞治 『はじめて出会う岩石学 : 火成岩岩石学への招待』 共立出版、1990年、85頁。ISBN 4-320-04623-4。

関連項目[編集]
岩石 - 火成岩
超塩基性岩・塩基性岩・中性岩
超苦鉄質岩・苦鉄質岩・中間質岩・珪長質岩
酸と塩基 - 酸・塩基・中性 (酸塩基)
=

中性岩

中性岩(ちゅうせいがん、英: intermediate rock[1])とは、SiO2含有量(重量%)が52-66%の岩石。この「中性」という語は、化学で用いられるのとは意味が異なる。

苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)と珪長質鉱物(フェルシック鉱物)の量比から定義された中間質岩とほぼ同じ意味で用いられることも多いが、定義が異なるので注意が必要。



目次 [非表示]
1 主な中性岩
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


主な中性岩[編集]

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安山岩






閃緑岩


脚注[編集]

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1.^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、169頁。ISBN 4-8181-8401-2。

参考文献[編集]
都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、6-8・70-74頁。ISBN 4-320-00205-9。
黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、230-232・245-251頁。ISBN 4-320-04578-5。
山崎貞治 『はじめて出会う岩石学 : 火成岩岩石学への招待』 共立出版、1990年、85頁。ISBN 4-320-04623-4。

塩基性岩

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化学組成による火山岩の分類
塩基性岩(えんきせいがん、英: basic rock[1])とは、SiO2含有量(重量%)が45-52%の岩石。この「塩基性」という語は、化学で用いられるのとは意味が異なる。

苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)と珪長質鉱物(フェルシック鉱物)の量比から定義された苦鉄質岩(マフィック岩)とほぼ同じ意味で用いられることも多いが、定義が異なるので注意が必要。



目次 [非表示]
1 主な塩基性岩
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


主な塩基性岩[編集]

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玄武岩






輝緑岩






斑れい岩


脚注[編集]

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1.^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、20頁。ISBN 4-8181-8401-2。

参考文献[編集]
都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、6-8・63-70頁。ISBN 4-320-00205-9。
黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、230-232・251-257頁。ISBN 4-320-04578-5。
山崎貞治 『はじめて出会う岩石学 : 火成岩岩石学への招待』 共立出版、1990年、85頁。ISBN 4-320-04623-4。

超塩基性岩

超塩基性岩(ちょうえんきせいがん、英: ultrabasic rock[1])とは、SiO2含有量(重量%)が45%以下の岩石。この「塩基性」という語は、化学で用いられるのとは意味が異なる。

苦鉄質鉱物(マフィック鉱物)と珪長質鉱物(フェルシック鉱物)の量比から定義された超苦鉄質岩(超マフィック岩)とほぼ同じ意味で用いられることも多いが、定義が異なるので注意が必要。例えば、輝石岩(英語: Pyroxenite)は超苦鉄質岩であるが、SiO2は45%以上である[2][3]。



目次 [非表示]
1 主な超塩基性岩
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
5 外部リンク


主な超塩基性岩[編集]

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かんらん岩






蛇紋岩






キンバリー岩


脚注[編集]

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1.^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、167頁。ISBN 4-8181-8401-2。
2.^ 『岩石学II』、86頁。
3.^ 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』、231頁。

参考文献[編集]
都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、6-8・86-90頁。ISBN 4-320-00205-9。
黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、230-232・257-263頁。ISBN 4-320-04578-5。
山崎貞治 『はじめて出会う岩石学 : 火成岩岩石学への招待』 共立出版、1990年、85頁。ISBN 4-320-04623-4。

流紋岩

流紋岩(りゅうもんがん、英語: rhyolite)は、火山岩の一種。花崗岩に対応する成分の火山岩である。

「流紋岩」の名称は、マグマの流動時に形成される斑晶の配列などによる流れ模様(流理構造)がしばしば見られることによる。以前は、流理構造の見られないものを「石英粗面岩(せきえいそめんがん、liparite)」と呼んでいたが、現在では流紋岩に統一され、石英粗面岩の名称は用いられない。

火山岩は岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、流紋岩はSiO2が70%以上のもの。通常は斑状組織を持つ。色は白っぽいことが多いが、噴出条件や結晶度などにより多様である(黒い流紋岩もあるので色だけでは判断できない)。

斑晶および石基として、無色鉱物である石英・長石(カリ長石・斜長石)、有色鉱物である黒雲母・角閃石(まれに輝石)等を含む。

流紋岩とデイサイトの中間的な性質の火山岩を流紋デイサイト(rhyodacite)と呼ぶことがある。

特殊な流紋岩[編集]
黒曜岩(黒曜石、obsidian)石基がガラス質で、ガラス光沢のあるもの。ピッチストーン(松脂岩、pitchstone)石基がガラス質で、樹脂光沢のあるもの。パーライト(真珠岩、perlite)石基がガラス質で、丸い割れ目の多数あるもの。
関連項目[編集]

ウィキメディア・コモンズには、流紋岩に関連するカテゴリがあります。

ウィキメディア・コモンズには、流紋デイサイトに関連するカテゴリがあります。
宇日流紋岩の流理
岩石 - 火成岩 - 火山岩
岩石の一覧
花崗岩(深成岩)
斑岩(半深成岩)

デイサイト

デイサイト(英語: dacite)は、火山岩の一種。深成岩の花崗閃緑岩に対応する。過去には「石英安山岩」と呼ばれていたが、成分的にデイサイトであっても石英結晶を含まないものもあり、また現在では安山岩よりも流紋岩に近いという考え方が主流であることから、「石英安山岩」の名称は使われなくなった。

火山岩は岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、デイサイトはSiO2が63〜70%でアルカリ成分の少ないもの。通常は斑状組織を持つ。色は白っぽいことが多いが、噴出条件や結晶度などにより多様である。

斑晶および石基として、有色鉱物である黒雲母・角閃石・輝石、無色鉱物である斜長石・石英等を含む。

関連項目[編集]
岩石 - 火成岩 - 火山岩
岩石の一覧
花崗閃緑岩(深成岩)

参考文献[編集]
豊遙秋・青木正博 『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年、ISBN 4-586-31040-5。
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