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2015年04月15日

パスにこだわる理由。

IMG_3741.jpg

前回、アンビシャスカードの例を出しました。

それを受けて、私がアンビシャスカードでパスを使う、というより、パスにこだわっている理由を書きたいと思います。

パスは敬遠されがち...



前回の投稿を読んで頂いた方は分かると思うのですが、日本人相手にアンビシャスカードをやる場合、パスは余り使われません。


ですが、それでも私はパスを使うことをあえて推奨します。


ミスディレクションさえしっかりできていれば、パスは非常に効果的なのです。(と言う内容も以前に書いています「パスとダブルカット」


過去の経験上、ここでミスディレクションをうまく効かせる事が出来ずに、若干怪しい雰囲気が出ても構わないと思っています。

そもそも、パスを目の前でやって見破られたことはほぼ無いのですが、多少「動いたな〜」とか「今何か?」と思われる事はあります。(そう思われるまでパスを使い続けるのですが...w)

ちょっとバレた感じの雰囲気になってからまたトップに移動する現象を起こす時、客はそのパスの動きを追おうと手元を必至に見ようという意識が働きます。そこで、2回目(正確には怪しく思われてから)は見た目には全く怪しい動作の無いマルティプルリフトやティルトを使います。

こうすることで、ほとんど手を動かさずにカードをコントロールするという、不可能性の高い現象がより際立つようになります。


しかも観客は、「自分の目で追えない速度で演者の手が動いた」と、納得してしまうようです。


これは、マジックをする上で解消すべきだと言われている、見る人の心理的な着地点にもなるので、非常に有効な手段だと思っています。(日本人は特に、タネがわからない時のモヤモヤ感を不快に感じる人が多いようなので)


せっかく、カードコントロールの方法がいくつもあるのに、ティルトだけでやるのはもったいないです(笑)




とまぁ、ここまで書いておいてアレですが...


一番の理由は自己満足の一言に尽きるんですけどね...(ぉぃ


パスは修得が困難だと言われている、いわゆる高級技法の一つです。
それを客相手に見せることによって、自分の技術のレベルがどの程度なのかと言うことが、ある意味ダイレクトに判断できます。


パスを成立させるためには、テクニックはもちろんのこと、タイミング等様々な要素が必要になってきます。

そういうわけで、観客に全く違和感を感じさせずにパスを成功させると、非常にテンションが上がります(笑)

これは役者が演技中に感じると言われるカタルシスに似ているかもしれません(適当)




今回の写真は、いつかは入ってみたい五条大橋近くのカフェです。(ネットの京都おすすめカフェにも出てきます)
よく近くを通るのですが、別件があるのでなかなか入るタイミングが掴めていません。




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posted by ジャン at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 技法
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