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2015年04月14日

ミスディレクションのウソホント。(アンビシャスカードを例に)

IMG_3749.jpg

マジックをする上で重要と言われているミスディレクション。

有効に使えるか使えないかで、同じマジックでも不思議さが変わると言われています。

他はキャラクターとかのショーマンシップ(演技力)にもよりますが...

アンビシャスカードを例に取って。



アンビシャスカードをするときにカードをじっくり見られてやり難いということはありませんか?

しかも、ある人はミスディレクションの方法として「そういう時は、客の目を見て話しかければ、客の視線が手元から自分の顔に向くよ」とか言っていませんか?(誰が言い始めたのか実はよくわからない)

個人的にこれは、嘘です。(ぇ

そうやって、話しかけても、こちらの顔を見てくれる確率はかなり低めです(笑)

ただし、これは日本人を相手にした場合です。
(他に韓国人とロシア人はカードから視線を外さない人が多いですね)


逆に、欧米人(イギリス、ブラジル、ポルトガル、メキシコ、イタリアの人)に見せた時、彼らに話しかけると非常に高い確率でこちらに視線を合わせてきます。
(ちなみに、台湾とか中華系の人もカードから割りと簡単に視線を外します)

特にイギリス人は全員そうでした。

そういうわけで、この誰が言い始めたか分からない方法は、欧米限定のやり方だと思います。


文化的な習慣の差なのでしょうか?(日本でも話すときは相手の目を見てって言われていますが...)

どういうわけか、日本人は割りとタネを見破ってやろうって心構えのお客さんが多いようです。
(純粋に楽しむ人がかなり限られています)


ちなみに、マジックは見たい人に見せるべきだということを、トミー・ワンダー氏が語っています。
彼はパーティーで人を捕まえるためにライターをマッチ箱に変化させるのをやるそうですが、結構理にかなっていました。(詳しくはワンダ・ライズドというレクチャーDVDを参照)


話を戻して、日本人相手にアンビシャスカードをする場合ですが、基本的にパスは使わないって人が多いようです。(これも視線を外しにくいのが影響しているのだと思います)

パスを使わない手順は、ダロー氏のルーティンが非常に良く出来ていて、有名ですね。


もし、パスを使うのであれば、トミー・ワンダー氏のミスディレクション(?)を使うと良いと思います。実際私も、彼の理論でパスだったり、マーキュリーフォールド等のダーティーワークをしています。



トミー・ワンダー氏のミスディレクション...というより視線を外す方法ですが、非常にシンプルです。


これもワンダ・ライズドで紹介されていますが...それは....


動かないということです。


とても理に適っていると思いませんか?



テレビの映像は6秒以内には必ず画面が切り替わると言われています。人間は動かないものをじっくり見るのが苦手なので、変化が6秒無いだけで飽きるそうです。(最近はもっと短い期間で画面を切り替えないとダメだとも言われています。)

そういうわけで、技法を使いたいときは、自らの動きを少し(数秒)止めてみると、簡単に意識が外れます。

もっと言うと、動きを数秒止めてから客に話しかけてみてください。そうすると、上記に書いた「目を見て話しかけると、こちらの目を見返してくる」というのが成り立ちやすくなります。(このくらいのことをしないと日本人は視線を外さないのです...もちろん個人差はありますが…)


ただし、動きを頻繁に止めるとダレる事があるので、多様はしないほうが良いです。





他に視線を外す方法が幾つかあるのですが、ついでなので紹介してしまいましょう...
(全て実践済みです)


カードケースを利用する

ジョーカーを抜いてカードケースに閉まって、机の上に置いた場合に有効です。
カードを中ほどに戻してから客に「カードは全部で何枚あるか知っていますか?ジョーカーや広告のカードはケースの中に入っています」と言って、ケースを手で軽く指すか、視線を向けます。

それだけで、客の意識がケースに行くので、手元から視線を外すことが出来ます。

他にも、カードケースを使う手順であれば、客の手の上に置かせてもらい、少ししてから「手が疲れませんか?」と聞くのもありです。



もっと露骨な方法
突然、「あ!UFO!」と言って、客の後ろ側の空(天井)を見つめます。

さすがに引っかかる人はあまり居ませんが、手元からの意識は外れます(笑)
(これも立派なミスディレクションですよ?)

意外とこの方法が好きなのですが、場が白けたときの空気に立ち向かう勇気が必要です。(少なくとも真面目な雰囲気は無くなるので、自分のスタイルに合わせて下さい)



技法的な解決方法
パスを使う場合ですが、スタンドアップ(立った状態)でやる時は比較的楽です。
というのも、パスをする瞬間に一歩前に踏み出すだけで、パスの動作が非常に分かりづらいものとなります。

他にも腕を前に突き出すような動作をして、その間にパスをするという方法もあります。これは座ったままでも出来ますし、距離が近いほど効果的です。(カードマジック事典に書いてあったかな?)

私は、後者のやり方をすることが多いです。



人間は動いている物だと、小さい物よりも大きい物の方に目が行きやすくなっています。

更に言うと、人間は眼球運動をしているときは、生理的に何も見えないのです。(サッカードと言われています)

鏡で簡単に実験ができるので、試してみてください(笑)


鏡の準備は出来ましたか?


まずは、鏡に映っている自分の左目を見て下さい。
そこから、鏡に映っている右目に視線を動かして下さい。

以上です(ぉぃ)

眼球が動いている瞬間は見えましたか?
映像が左目から急に右目に切り替わっていませんか?

左目から右目に移る途中の映像が無いことが分かったと思います。ちなみに、これは時計の針を見たら止まって見えたと言う現象と同じ理屈だそうです。


こういうわけで、サッカードを利用すると、パスをするときに軽く腕を振るだけで、動作がほぼ見えなくなるという事が起きます。というより、結構な数の技法がサッカードを引き起こすようになっています。

フォールスカットも、セカンドディールも、目を凝らしていても分からないのは、タネの部分の動作が最小限で
他の動作が大きいからだと私は思っています。(もちろん最低限の動きで出来るようになる必要はありますし、錯覚も関係しています)



長々と書いてしまいましたが、言いたいことは最初の方にある...
日本人相手だと、手にカードを持っている時は「話しかけても、手元から視線を外さない。」ということです(笑)

それだけだと、つまらないので、幾つかの解決策を書いてみました。



補足ですが、視線を外す動作のことをミスディレクションと呼ぶと思っている人が非常に多いです。

間違いではありませんが、それはミスディレクションの一部であったり、ミスディレクションではない時もあります。

そもそも、ミスディレクションとは、意識のディレクション(方向性)をミスさせる(ずらすor間違わせる)技術の総称です。

個人的に視線よりも意識の方向性を外すことこそが、真のミスディレクションだと思っています。意識を外すために視線を外すというのは一つの手段であって、本質では無いはずです。


トミー・ワンダー氏のように、ただ動きを止めて視線が外れるのを待つのはミスディレクションに含まれるかどうかが微妙です(笑)

後に書いた方法は全て意識を別のものに向けさせるという意味では、多くの人が想像しているミスディレクションなのかもしれません。


理想は、見えているけど、(意識していないので)見えていない状況を作り出すことです。



今回の写真は、京阪丸太町駅近くの鴨川沿いにある公園で撮ったものです。(4月11日撮影)
この辺はまだ桜が残っていました\(^o^)/
のんびりベンチに腰掛けながら本を読んでいる黒い子コートの人を見かけていたら、それは私です(笑)



このDVDから得たことはかなり多いです。良レクチャー。

ワンダライズド 日本語字幕版 [DVD]

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(2015/4/14 04:53時点)






ダロー氏のアンビシャスカードの手順はこれ。

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(2015/4/14 04:54時点)



アルティメットアンビションという手順はギミックが必要で、自作が結構面倒なので、買ったほうが早いと思います。(作り方は中で説明されていますが…)

それと、前田知洋さんがよくやる、カードを軽く折り曲げてやる手順も紹介されています。



《YouCanSpeak》知っていますか?学習した内容を忘れない仕組み。
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この記事へのコメント
コメントありがとうございます。

確かに日本でやっていると、ものすごく技術的に鍛えられますね。

逆に海外にいると、ジェスチャーがものすごく上手くなると思います。
Posted by ジャン at 2015年04月15日 19:25
いつも有益なマジックブログありがとうございます。当方も欧州にてマジックを楽しむ者です。御指摘のとおり 欧州人に比べると 日本人の方は「マジックを楽しむ前にタネを見破ろう」という姿勢の方が多いですね。逆に言えば、そういう日本の土壌で鍛えられたので、優秀な日本人奇術師が多く出ているのだとも思います。
Posted by Katsu at 2015年04月15日 03:54
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