2015年03月16日
パスとダブルカット
今回はパスとダブルカットについて。
どちらも、特定のカード(パケット)の位置を変えるという技法です。
それぞれメリットがあるけど、そもそも用途が違う。
パスはアンビシャスカードにも使われます。
ミスディレクションを効かせる必要があるので、
カメラがあるところではあまり使われませんが...
ミスディレクションさえしっかり効いていれば、
中程に入ったカードがほとんど触れること無く、
突然移動したという印象をあたえることが出来ます。
一方、ダブルカットは2回カットする動作で、
特定のカードを任意の位置に動かす技法ですが、
これはカットをするという動作があるので、
直接的な方法としてはほとんど使いません。普通は...
たまに、ダブルカットでアンビシャスカードやろうとする人が居ますが...
2回カットして客のカードがトップに来ても全く不思議ではありませんよね?
アンビシャスカードで有名なダロー氏も、
ルーティンの中でダブルカットを使いますが、
流石にそんな露骨なやり方はしません...
前書きが長くなりましたが、具体的にパスとダブルカットは
どういう時に使うか、簡単な例を交えて書いていきたいと思います。
まずは、パス。
主にクラシックパスやカバードパスについてです。
上でも書きましたが、ミスディレクションさえ効いていれば万能です。
カバードパスが出来る方であれば、カメラにもある程度強くなりますし、
トップから2枚目以下に移動する必要がある場合、非常に優秀です。
私のアンビシャスカードの手順でも、カバードパスが使われています。
動画がないので、そのうち作って上げます...
基本的にはダロー氏のルーティンの簡易版といったところです。
アンビシャスカード以外でも、カードをトップかボトムにもってくる時にも使います。
例えば...メンタルマジックでカードをピーク(覗き見)するときに、
トップかボトムに持ってくる必要がありますが、
メンタルマジックの特性上、会話などでオフビート(客の注意が散漫な状態)が、
できやすいので、その間にカードをコントロール&ピークを完了することが出来ます。
この時も、パスが綺麗に出来る方であれば、
完全に何もしていないように見せることが出来ます。
このように書くと、ダブルカットはパスの下位互換の様ですが、
ダブルカットも場合によっては重宝します。
(下位互換であることは否定しきれません。)
ダブルカットで特に効果を発揮するのは、定点カメラがあるときです。
パスと違い、ミスディレクションをそこまで必要とせず、
じっくり見られていても出来ます。
(パスは熟練度次第ですが、定点カメラには少し弱いです)
もちろんミスディレクションはあるに越したことがありませんが、
カットするという動作がミスディレクションになっています。
場合によってはただのディレクションとも言えますが...
上にも書いてありますが、ダブルカットは直接的な現象に向きません。
ダブルカットはやった後に必ず1つ動作を挟むか、
最終目標を達成するためのつなぎとして使って下さい。
ダブルカットをしたら、フォールスシャッフルをする。
ダブルカットをしたら、トップ(orボトム)を崩さないようにリフルシャッフルをする。
ダブルカットを次にするパームのための取っ掛かりとする。
ダブルカットをマーキュリーホールドのためにする。
ダブルカットを予言マジックをするために、トップから数枚目に移動する。
などです。
ダイ・バーノン氏もダブルカットを安易に使う人があまりにも多く、
技法を公開すべきではなかったと語っています。
ダブルカットはあくまでも間接的な技法です。
パスも慣れれば、好きなときに好きなタイミングで好きな場所に移動できますが、
技術的な難易度が高く、高難易度の技法はよほど熟練していない限り、
ルーティン全体の精神的な余裕を奪っていきます。
毎技法ごとのクオリティがどんなに高くても、
全体で見た場合のクオリティが低いと台無しです。
(一部のマニアには受けるかもしれませんが...)
マジックのルーティンは技法だけで成り立っているわけではありません。
高難易度の技法をやるために、突然集中して、無言になったら怪しいですよね?(笑)
技法はなるべく気楽に出来るものが良いです。
結論、
パスは直接的、ダブルカットは間接的
パスはタイミングが重要で、ダブルカットはいつでも出来る
ダロー氏がFISMで賞をとった時のルーティンが解説されています。
他、様々なトップコントロールについての紹介があります。
これを見るまで、ティルト・レス・ティルトとかは全く知りませんでした。
若干気になるのがダロー氏のダブルリフトのやり方です。
彼のサムカウントから取るやり方は最近の流行りでは無いと思います。
(このDVDに出てる風にやるのは、結構難しいですし)
もちろんダロー氏は指を鳴らすというミスディレクションを入れていますが、
個人的には同じラリー・ジェニングス氏のヒットメソッドのほうが
自然で良いと思います。
(ダロー氏のやり方は彼のキャラがあってこそ成り立っている面もあるので)
本よりもDVDの方が良いよ!って方はこちら...
ダロー氏基本技法集。
もう少しトリックというかルーティン的なのもやりたいという方は...
解説と言ったらマイケル・アマーと言われるくらい、
解説するのが好きなマイケル・アマー氏のレクチャー
マイケル・アマー氏は演者というよりは、ブレインで有名です。
(デビット・カッパーフィールド氏などのトリックの考案などもしています)
どちらも、特定のカード(パケット)の位置を変えるという技法です。
それぞれメリットがあるけど、そもそも用途が違う。
パスはアンビシャスカードにも使われます。
ミスディレクションを効かせる必要があるので、
カメラがあるところではあまり使われませんが...
ミスディレクションさえしっかり効いていれば、
中程に入ったカードがほとんど触れること無く、
突然移動したという印象をあたえることが出来ます。
一方、ダブルカットは2回カットする動作で、
特定のカードを任意の位置に動かす技法ですが、
これはカットをするという動作があるので、
直接的な方法としてはほとんど使いません。普通は...
たまに、ダブルカットでアンビシャスカードやろうとする人が居ますが...
2回カットして客のカードがトップに来ても全く不思議ではありませんよね?
アンビシャスカードで有名なダロー氏も、
ルーティンの中でダブルカットを使いますが、
流石にそんな露骨なやり方はしません...
前書きが長くなりましたが、具体的にパスとダブルカットは
どういう時に使うか、簡単な例を交えて書いていきたいと思います。
まずは、パス。
主にクラシックパスやカバードパスについてです。
上でも書きましたが、ミスディレクションさえ効いていれば万能です。
カバードパスが出来る方であれば、カメラにもある程度強くなりますし、
トップから2枚目以下に移動する必要がある場合、非常に優秀です。
私のアンビシャスカードの手順でも、カバードパスが使われています。
動画がないので、そのうち作って上げます...
基本的にはダロー氏のルーティンの簡易版といったところです。
アンビシャスカード以外でも、カードをトップかボトムにもってくる時にも使います。
例えば...メンタルマジックでカードをピーク(覗き見)するときに、
トップかボトムに持ってくる必要がありますが、
メンタルマジックの特性上、会話などでオフビート(客の注意が散漫な状態)が、
できやすいので、その間にカードをコントロール&ピークを完了することが出来ます。
この時も、パスが綺麗に出来る方であれば、
完全に何もしていないように見せることが出来ます。
このように書くと、ダブルカットはパスの下位互換の様ですが、
ダブルカットも場合によっては重宝します。
(下位互換であることは否定しきれません。)
ダブルカットで特に効果を発揮するのは、定点カメラがあるときです。
パスと違い、ミスディレクションをそこまで必要とせず、
じっくり見られていても出来ます。
(パスは熟練度次第ですが、定点カメラには少し弱いです)
もちろんミスディレクションはあるに越したことがありませんが、
カットするという動作がミスディレクションになっています。
場合によってはただのディレクションとも言えますが...
上にも書いてありますが、ダブルカットは直接的な現象に向きません。
ダブルカットはやった後に必ず1つ動作を挟むか、
最終目標を達成するためのつなぎとして使って下さい。
ダブルカットをしたら、フォールスシャッフルをする。
ダブルカットをしたら、トップ(orボトム)を崩さないようにリフルシャッフルをする。
ダブルカットを次にするパームのための取っ掛かりとする。
ダブルカットをマーキュリーホールドのためにする。
ダブルカットを予言マジックをするために、トップから数枚目に移動する。
などです。
ダイ・バーノン氏もダブルカットを安易に使う人があまりにも多く、
技法を公開すべきではなかったと語っています。
ダブルカットはあくまでも間接的な技法です。
パスも慣れれば、好きなときに好きなタイミングで好きな場所に移動できますが、
技術的な難易度が高く、高難易度の技法はよほど熟練していない限り、
ルーティン全体の精神的な余裕を奪っていきます。
毎技法ごとのクオリティがどんなに高くても、
全体で見た場合のクオリティが低いと台無しです。
(一部のマニアには受けるかもしれませんが...)
マジックのルーティンは技法だけで成り立っているわけではありません。
高難易度の技法をやるために、突然集中して、無言になったら怪しいですよね?(笑)
技法はなるべく気楽に出来るものが良いです。
結論、
パスは直接的、ダブルカットは間接的
パスはタイミングが重要で、ダブルカットはいつでも出来る
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他、様々なトップコントロールについての紹介があります。
これを見るまで、ティルト・レス・ティルトとかは全く知りませんでした。
若干気になるのがダロー氏のダブルリフトのやり方です。
彼のサムカウントから取るやり方は最近の流行りでは無いと思います。
(このDVDに出てる風にやるのは、結構難しいですし)
もちろんダロー氏は指を鳴らすというミスディレクションを入れていますが、
個人的には同じラリー・ジェニングス氏のヒットメソッドのほうが
自然で良いと思います。
(ダロー氏のやり方は彼のキャラがあってこそ成り立っている面もあるので)
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ダロー氏基本技法集。
もう少しトリックというかルーティン的なのもやりたいという方は...
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解説と言ったらマイケル・アマーと言われるくらい、
解説するのが好きなマイケル・アマー氏のレクチャー
マイケル・アマー氏は演者というよりは、ブレインで有名です。
(デビット・カッパーフィールド氏などのトリックの考案などもしています)
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