マジックと鏡: アート・オブ・マジック

2015年04月16日

マジックと鏡

タイトルは『マジックと鏡』ですが、鏡を使ったマジックの話ではありません。

練習方法で鏡を見て練習するというものがあるという話になります。

マジックを練習する時、最終的に鏡を見ながら練習する人も居るかと思います。

個人的には鏡を見て練習するのは、ナシです。

鏡を使うことのデメリット。

何故かと言いますと、鏡を見ながら練習していたら、技法のタイミングでまばたきをしてしまうという変な癖がつきそうになったからです（笑）

要は、自分で見たくないものを見ないという自己防衛反応（？）が起きてしまうのです。

人は自分の見たいもの、意識しているものを更に選びとって見ています。その逆もあって、見たくないものは徹底して見ないのです。

技法の瞬間に目を閉じると、そもそもうまく行っているかがわからない上に、実際に観客相手にやる時、技法のタイミングでまばたきをすると違和感を感じさせるそうです。

それと、鏡で見える自分の姿は、客から見える角度とは微妙に違っていることがあるので、角度に気を使う技法の場合、効果を確認するのには使えますが、実践の練習にはならないってこともあります。

まぁ、これは10年以上前の話です。

現在は安価でビデオカメラが手に入る上に、携帯電話にもデフォルトで搭載されている時代です＼(^o^)／

カメラの高さと角度を調節することで、より観客の視線に近い状態で見た自分を確認することが出来ます。

しかも、スローにしたり巻き戻したりと、じっくり観察できるので、細かなミスが余計に目立って凹みますが（笑）、非常に良い練習になります。

例えば、少し前に録画した「翔べ！英世！」なんかは、かなり撮り直しました...orz

というのも、思いついてから実際にやってみるまでが大体5分程度だったのでかなり大雑把でした。

とある動作が非常に不自然だったりして、完成されていなかったのですが、何回かビデオで撮ることによって、問題点を洗い出し、改善して、効果を検証するということ出来ました。

今ではセットアップから人前でやることが可能です。ビデオさまさまですね（笑）

ちなみに、鏡を使った練習は個人的に合わなかったというだけで、かなり効果的だと思っています。

ちょっとした技法の効果を試したい時とかは手軽に確認できたりと、簡便性が高いのがステキです。

今回の写真は、清明神社という、安倍晴明を祀っている神社にある、水源的な物です。千利休も使ったと言われているとか何とか。