2021年12月13日
漫画家が自信を失わないために大事なこと
私はすごく怒っている。
そして反省している。
今までの漫画家として生きてきた30年間、すべてをかけて
私は「変わらないといけない」と
猛烈に感じている。
売れたことはなかったとはいえ、私だって
30年漫画家で生きてきた。
最初はもちろん、漫画だけで生活はできなかったけど、
ここ20年は、漫画だけで生活できている。
たくさん描いてきた。
うまくなっている…とは言えないけど、
マンガを描いている時間が一番、幸せだ。
だから今後も、漫画を描いていく。
誰にも邪魔されたくない。
絶対に、漫画をやめてはいけない!と
猛烈におもう。
それは自分のため。
自分が自立していきていくため。
だから、
私以外の誰かに自信をへし折られることに我慢してはならない。
絶対に。
1カ月前、以前ながくTLを描いていた出版社の編集者から
連絡があって、以前の作品を電子で配信するから
表紙をカラーで描き下ろしてくれと言われた。
私は、カラーが苦手で
以前も、その編集者にコテンパンに嫌味を言われたことがあって
カラーはトラウマだった。
そりゃ、めっちゃうまい人に比べたら
私のカラーなんて、汚いですよ。
下手ですよ。
でも、そんなに完璧じゃなくてもいいじゃないですか。
私なりに、カラーは頑張ってます。
でも、限界ってあるじゃないですか?
そんなに下手ですか?
下手じゃダメなんですか?
そのときも「これじゃダメ」「もっと頑張って」と言われたけど、
カラーばっかり練習するわけにはいかない。
私が書きたいのは、漫画、物語だから。
TLでダウンロード上げるためだけに
それっぽいカラーを自分の望む意志に反して
練習するのって、どうなんだろう。
そのとき、すごく疑問に感じたし、
またカラーでダメ出しくらうのが怖いし
吐き気がするから、もう諦めていた。
で、今回の件。
1カ月前にカラーを依頼され、
そのときは仕事があったから、それを終えてから
カラーをまた練習して、
ラフと一緒に送ってみた。
すると
返事なし。
無視ですよ、無視。
こんなことは初めてではない。
今まで何度も、その編集者に無視をくらったし、
他のTLの編集者からも
ダメ出しの挙句、無視、をくらった。
こういう場合、漫画家はたいてい
「自分が悪いんだ」と
思ってしまって、何も言い返せない。
私もずうっとそうだった。
ダメ出しくらって、挙句、ボツ、無視、
という「よくある」ケースにおいて
漫画家は、黙る。
自分にもっと実力があれば…
人気があれば…
カラーがうまければ…
きっと無視はされない。
こんなにひどい扱いは受けない。
だから、
実力も技術も人気もない
私が悪いんだ。
そう思ってしまっていた。ずっと。
そういうふうな思考になっていた。
もう、今後はそういう思考を一切、やめよう!と思う。
漫画家は編集者の下請けではないし、駒ではない。
編集者の手柄のために売れる漫画を目指す必要は、ない。
売れたい、と思う。
おもしろい漫画を描きたい、と強く思う。
いい漫画を描きたい、と死ぬほど思う。
たくさんの人に読んでもらいたい、と
本当に本当に、思う。
自分の人生を賭けて来たんだ。
私は漫画によって救われたし、
自分の漫画を描くことによって
自分を救ってきた。
だから、絶対に、
こんなこと(編集者からの無視)で
自信を失ってはいけない!と思う。
編集者は、自分の会社の売り上げを上げるために
漫画家に、売れそうな漫画を描かせるのが仕事。
では漫画家は?
漫画家の仕事はなんだろう。
自分のため。生活のため。
表現するため。
気づくため。
幸せになるため。
自分自身になるため。
そんなふうに描いた漫画を
誰かと共有したい。
そんな人生を送りたい。
だから、漫画を、描いている。
なにも苦手なこと(売れそうなカラー)を
必死で練習なんて、しなくてもいい。
編集者のゴキゲンをうかがいながら、なんで描かなきゃならんのだ。
漫画家に限らず、小説でデビューしたけど
その後、プロットを提出してもボツばかりで…
ということも、よくある話だ。
新人賞のときは、自分らしさを出せるけど
デビュー後は、その出版社の売り上げに貢献するために
描かなきゃならない(ような気がする)からだ。
少なくとも、編集者は、その出版社の社員なのだからして。
普通の人間なら、何度もダメ出しされたら
自信喪失、します。当たり前です。
書けなくなります。当たり前です。
でも、それを乗り越えたものだけを
出版社は、拾う。
その他は、捨てる。
捨てても、自信は喪失させておいたので
他の出版社に拾われることは、まずない。
売れない漫画家が、みんなどことなく
自信なさげなのはそのせいです。
みんな心に卑屈さをもっている。
しかし!
もう、そんな漫画家人生はイヤだ!と思う。
描きたいものを一生懸命描く。
私が望むのは、ただ、それだけなんです。
今まで、「編集者のお声がかかるように」
とかを目指してたけど、
だったら、別に編集者を通さなくても
いいから、お声がかからなくてもいいから
「人気が出るもの」「ダウンロードされそうなもの」を
自分で考えて、目指せばいいんだと思う。
今は、インディーズで発表したものは
たいしてダウンロード数は上がってないけども、
数はたまってきた。
もっと頑張って、自分の作品を描いて描いて描きまくって、
それから売り方を考えようと思う。
電書バト、ナンバーナイン、など、調べてみると
他にも電子書籍の取次が増えてきた。
別に、出版社を通さなくても、取次を利用すれば
普通に、電子ストアに配信してくれるのだ。
これは前から知ってたけど、
原稿料がでないから、作品を描き溜めることが
難しかった。
でも、気が付けば、かなり溜まってきたし、
今後、電子ストアでヒットを狙うことも、
個人でもできそうだ。
私のTLも、全然売れてないわけではなくて、
毎月ちゃんと電子ストアでも売れている。
だから、数を増やすことで、もっと収入を増やすことも
夢ではない。
原稿料は出なくても、私の、自分の作品が描ける。
エロい漫画だって本当はもっと描きたい。
TLが電子ストアで強いというのなら、
自分でTLっぽいものを描けばいい。
自分が納得するエロを描けばいいんだと思う。
それに、漫画家の友人と組んで雑誌を作るのも
イイと思う!
電子書籍がこんなに自由に作れて配信もできるようになった
この時代。
編集者を通さなくても、
同人誌みたいなものを、漫画家同志で集まって
もっとレベルの高い、おもしろいものを作ればいいじゃん!て
思う!
私ならハードな百合雑誌が作りたいなぁ…
と、ここでハッとしました。
私には漫画家の友人がいない!!(´;ω;`)
これから友人を作る努力もしていこう…
もちろん、すぐに利益が出るとは思っていません。
でも、これはいますぐ計画して動き出していくべきだと思う。
あとは、今はコミックエッセイももっと描きたいので
たくさん描いてnoteにばんばん投稿していくつもり!
(コミックエッセイは結構noteなら読んでもらえる)
うーん、頑張る!
私は絶対に、負けません!
頑張るぞぉ!!!
蒼乃シュウのマンガが無料で読める!ブログ
「manga no tobira 蒼乃シュウ」
↑こちらから読めます!
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11149463
この記事へのトラックバック